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「お金の増やし方を教えてください」と聞かれた時の答え教えます。

1999年に日銀がゼロ金利政策をとって今年で20年、超低金利時代は今も続いています。

このような時代、銀行口座に眠らせておいてもお金はほとんど増えません。となると考えられるのは「投資」ということになります。

しかし、投資といっても初心者の場合は何から始めればいいのか分からないですよね。

そこで今回は、投資初心者の方におすすめしたい

 

「お金を増やすための方法」

「お金を増やせた時に実践したいライフスタイル」

 

などについてお伝えしていきます。

【NISA】

 

まず紹介したいのは「NISA」です。

NISAは、個人の投資を促進する目的で2014年の1月に始まった「少額投資非課税制度」です。

・NISA最大の魅力は非課税

NISAについて詳しく話す前に、まず投資の利益にかかる税金について見ておくことにしましょう。

ふつう、株式などに投資して利益を得た場合、その利益の20.315%が課税対象です。

ところがNISAでは、金融機関に開設したNISA口座を利用して行った投資で利益を得た場合、一定の期間・金額内であれば非課税となるのです。

・確定申告の必要なし

NISA口座を利用して得た利益は税金がかからないので、その分の利益に関しては確定申告をする必要がありません。

これは、ふだん確定申告をしない方にとっては、面倒な手間が省かれるという点で大きなメリットといえるでしょう。

・NISAの注意点

NISA口座を利用する場合、金融商品を購入できる金額には上限があり、年間120万円までと決まっているので気をつけてください。

また、NISAで投資できる期間にも制限があり、最長で5年間です。この間は非課税になります。

5年を過ぎると、NISA口座で購入した金融商品は通常の課税がなされる口座に移されますので注意しましょう。

なお、NISAにはロールオーバーという制度があり、この制度を利用した場合は保有している金融商品を新たな「NISA」の口座に移せば、さらに5年間非課税で運用できます。

ちなみにNISAの制度は、今のところ2023年までとされていますので、NISA口座を使って金融商品を購入することができるのは2023年まで(保有は2027年まで)となっています。

・NISAのデメリット

NISAのデメリットとしては、まず損益通算や繰越控除ができないことがあげられます。

通常の投資であれば、いくつかの口座を合算して損益通算したり、発生した損失を3年にわたって繰越せます。

しかしNISAの場合、このような損益通算や損失の繰越控除は不可能となっているのです。

となると、NISAで損失が出ても合算ができないために、その損失を節税のために生かすことができないのです。

・それでもNISAはおすすめ

先ほども触れたように投資で利益を得たとしても、ふつうはその利益の約20%を税金として納めなければなりません。

例えば20万円の利益を得たとしたら、そのうち約4万円は税金として納めなければならなくなるということです。

それがNISAなら、この税金がかからないわけです。

いくつかの注意点やデメリットはあっても、非課税というのは大きなメリットですから、投資を始めるならまずはNISAをおすすめしたいのです。

また、NISAには「つみたてNISA」という制度もあります。

こちらの制度では非課税となる期間が最長20年間で、金融商品を購入できる金額が年間で40万円までとなっています。

「つみたてNISA」にはロールオーバーの制度がなく、購入できる金融商品が通常のNISAよりも限定されますが、ひと月あたり1000円程度からはじめられるので、より気軽に投資をやってみたいという方にはこちらもおすすめです。

なお、通常のNISAとつみたてNISAの両方を併用することはできません。

【他にもあるお金の増やし方】

仮想通貨、FX、株式投資。

お金を増やす方法は色々ありますが、初心者にも始めやすい方法としては他にどんなものがあるのでしょうか?

・不動産投資信託

不動産投資信託は、売却益や家賃収入から収益を出す不動産投資とは大きく異なり、どちらかというとNISAなどの投資信託と似ています。

ただし株式や債券等などの有価証券に投資する方法と違い、投資家から集めたお金を「不動産の」運用に使い収益を得てその何%かが分配されるという方法を取ります。

J-REITと呼ばれる日本における不動産投資信託は、「投資法人」という会社の形式で運営されていて、株式のような「投資証券」を発行して、投資家たちに販売する形式をとっています。

ここで注意しておきたいのが、J-REITそのものが不動産の管理などをするのではなく、資産運用専門の会社や事務手続き専用の会社、建物の管理会社など役割ごとに業務が委託されている点です。

投資法人であるJ-REITそのものが何もかも行っているわけではないことです。

また、J-REITの魅力は銀行などへの預金、株式等と比べて高い配当を得られるという点にあります。例えば、銀行預金や株式の配当利回りが0.1%から2%程であるのに対し、J-REITは3~6%の配当利回りが期待できます。

これは、「利益の90%超を配当にすると法人税がかからない」というJ-REITの制度上の特徴によって可能となっています。

・ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは簡単に言えば、ソーシャルレンディングサービスと呼ばれる仲介業者を通じお金の貸し付けを行ってその貸付金利を収益として回収することで利益を得る投資の方法です。

メリットとしては、利回りが5~10%程と高いこと、株式やFXとは違い価格変動がないこと、チャートを使うような分析作業が少ないことなどが挙げられます。

一方でデメリットもいくつかあります。

一つ目が、大きな利益を得るにはそれなりの元本が必要になる点です。

ソーシャルレンディングの利回りは高くて10%程で、株式などのように損失が出る可能性は低いですが、元本に対する利益もそれほど大きくならないミドルリスク・ミドルリターンの商品です。

ですので、1,000万円投資しても最大で得られる利益は100万円ほどです。

次にお金を借りた側が返済不能状態になった時に貸し倒れする可能性があること。

この場合最悪のケースでは、投資した元本が戻って来ないということも考えられます。

またソーシャルレンディングは借りた人の経済状況を推測して「途中解約」することもできないので、貸し倒れになるリスクが大きくなります。

【お金を増やすことに成功したら…】

持っている資産を増やせたらあなたは何をしたいですか?

「高級車を集めてみたい」

「別荘を買いたい」

「貧しい人を助けたい」

…etc.

人それぞれやりたいことは様々かと思いますが、資産を増やすことに成功した暁にはどのようなライフスタイルを選択するかも大切です。

皆さんは「パーマネントトラベラー」という言葉を聞いたことがありますか?

この言葉は直訳すると「永遠の旅行者」となり、定期的に住む国・地域を変えて生活するスタイルのことを言います。

パーマネントトラベラーを続けるためには、移動費や生活費などをある程度賄える方やどこにいても仕事ができる方、住む場所に縛られずに収入を得られる方などいくつか条件が出てきます。

しかし、これらの条件さえ満たせば定期的に住む国を変え、所得税や住民税などの税金を安くすることも可能になってきます。

「収入は多いけど、ほとんど税金にもってかれる…」

そのように嘆いているならパーマネントトラベラーとして生きてみるのもよいかもしれません。

・本当の富裕層は意外と地味?

「高級ブランドを身に着け、外車を乗り回す」

お金持ちに対してそんなイメージを持っていませんか?

しかし、富裕層の中でも上位の本当に一握りの層は意外と地味で堅実なライフスタイルとも言われています。

例えば、服装などを見ても虚栄心を満たすよりTPOに合わせた恰好を重視する傾向があります。

また、この層のお金持ちは「趣味に本気である」という面も共通項としてあります。

個展を開くほど陶芸に没頭したり、座禅を1か月くらい泊まり込みで行ったりするなど「これっ!」と決めたらとことん極める気質があります。

つまり、自分の経済力をひけらかすだけのお金や時間の使い方はしないけれども気になったことや必要なことについてはとことん時間とお金を費やす傾向があります。

そう考えると、世界の長者番付にランクインしている人が服装や持ち物にそれほどこだわらないのも納得いきますね。

フェイスブックの創設者マーク・ザッカーバーグ氏がいつも同じT-シャツを着ていたり、純資産額が10兆円近くあるウォーレン・バフェット氏の住まいが庶民的だったりするのもその一例と言えるでしょう。

【まとめ】

お金を増やす方法を身に付けても時間がなくなってしまったり、ストレスが増大してしまったり思い描いていた理想のライフスタイルとはほど遠くなってしまう方は多いです。

「お金が好き」

「お金を増やすのが楽しい」

そういったことはとても素晴らしいことだと思います。

しかし、お金集め自体が目的になってしまい、精神面の充実、時間の余裕が失われてしまっては本末転倒です。

大切なのは「どういった理想を持つか」「どのようにお金を使うと喜ばれるか」といった、もっと本質的なことではないでしょうか?

この世の中にある数多くの投資術に没頭するのもよいですが、お金を増やす方法を身に付けるのと同時並行、もしくはその前に

「こんなお金持ちになりたい」
「私の理想はこれだ!」

というのを決めておくのが第一歩です。

ジンクスとは・成功する人はジンクスを信じる?信じない?徹底解説します。

ジンクスとは?成功する人はこう思っている!

あなたは信じているジンクスがありますか?日本なら「4」、西洋では「13」など不吉な数字とされるジンクスから、

「朝起きたら、1番目に熱いコーヒーを飲む。2番目に新聞・ニュースに目を通す」とルーティーンを行うと成功につながるというジンクスを決めている人もいるかもしれません。

さて、そもそも「ジンクス」とはなんのことなのでしょうか?

職場などでのちょっとした会話にジンクスという言葉を使うことがあると思いますが、ぜひこの機会にその意味と正しい使い方は覚えてみませんか?

ちょっとした話のタネになるかもしれませんよ。

【勘違い注意?「ジンクス」の正しい使い方】

A:「大好きな鷹が飛び立つ夢を見て目が覚めるという喜ばしいジンクスが起こった」
B:「大嫌いなクモの夢を見て目が覚めるという嫌なジンクスが起こった」

この例文のうちどちらかは正しく、どちらかは間違っています。あなたはいつもどのようにジンクスという言葉を使っているでしょうか?

正しいのは「B」

「ジンクス」とは、そもそも悪い意味で使う言葉です。

日本での「縁起を担ぐ」とニュアンスが似ているように感じられ、混同されて良い意味で使われることもあるようですが、

「奇数日の火曜日だと負けるというジンクスを破り、〇〇投手は見事勝利を収めた」

という方が正しい言葉づかいになります。

もともとジンクスとは古代ギリシアで魔術を行うために使った「jugx」という鳥の名前に由来しています。

その鳥は日本語では「アリスイ」と呼ばれキツツキくらいの大きさをし、その名の通りアリを好んで食べるために長いくちばしをしています。

アリスイは首を360度回転させることができ、どことなく気味が悪い動作をすることから不吉なシンボルの扱いを受けるようになりました。

【英語から見るジンクスの使用例】

英語ではジンクス(jinx)は下記のように使われます。

 

・put a jinx on~
(~に不幸をもたらす)
・break(smash) a jinx~
(ジンクスを破る)

 

名詞でも、「不運」「縁起の悪いもの」「不吉」などとはっきりと良くない意味のものであるとされています。
次に、よく使われるジンクスを挙げてみましょう。

 

・13日の金曜日は不吉な日である(不吉なことが起きる)
・黒猫が目の前を横切ると災難がある
・はしご(又は脚立)の下を通る
・鏡が割れる(鏡を割る)

 

ここまでは日本でもよく聞くジンクスだと思います。西洋ではほかにも様々なジンクスが存在します。

・13人で食卓につく…もう13人、というだけで縁起が悪いようです。
・ナイフとナイフを交差させて置く…確かにあまりいい気分はしませんね。
・ナイフを送る…だれかにナイフを送ることは絶縁を意味しています。
・塩入れを倒してこぼす…もし塩をこぼしてしまったら、すぐ肩越しに塩を投げると魔除けになるようです。
・室内でカサを開く…室内でカサを広げるのは好ましくないとされています。
・式場(教会)につく前に花嫁衣裳を見る…これは古いジンクスで、最近ではあまり気にしない人も多いようです。

 

【ジンクスが作られた理由】


なぜジンクスが作られたのでしょうか。完全に同じ意味合いではありませんが、「迷信」などの古くからいわれてきたことには理由があります。

例を挙げますと「鏡が割れる・鏡を割る・鏡が割れると7年間悪いことが続いて起こる」というものがあります。

この言葉が生まれたのは紀元前1世紀ごろ、古代ローマ人の考え方からといわれています。

古代ローマでは、すべての生き物は7年ごとに生命が新しくなると考えられてきました。

そして鏡は人やものがそっくりに映ることから、神秘的なものであり、そこに映る人の健康状態を表すものと考えられていました。ですから、その鏡が割れることは非常に悪いことが起きる前触れである、とされたのです。

そして「はしご(又は脚立)の下を通ると悪いことが起きる」とされたのは、キリスト教の考え方から生まれたといわれています。

はしごをどこかに立てかけると、「壁・はしご・地面」に三角のスペースが生まれます。

その場所を通ることはキリスト教の「三位一体」という神聖な場所を汚すものと考えられてこのジンクスは生まれました。

このように、ヨーロッパなどの西洋で生まれたジンクスには古代人やキリスト教などからの考え、また人々の生活の中からできたものが数多くあります。

日本や世界でも、

「食器が割れる」「夜の口笛、クモ、爪切り」

などが不吉な予兆として挙げられています。

衣食住や医療が未発達な古代では人の寿命は短いものでした。

現代ならすぐ治るような病気でも命を落とすことも多くありました。

そのため、人々は目に見えないものを信じそれを神として崇めたり、逆に悪い迷信を作ってそれを避けることで心を穏やかにしたり、自分たちの家族の健康を祈ってきたのです。

そのため世界では180度意味の違う迷信も生まれました。

たとえばフクロウは夜行性であることからヨーロッパでは不吉であるとされていますが、日本では「福」を呼ぶとしフクロウは縁起のいい鳥とされています。

【成功する人はジンクスを信じる?信じない?】

古来からいわれているもの、また自分個人で信じているジンクス。ジンクスは不確定な未来を予測するための心のよりどころとして多く使われています。

ずばりジンクスは信じた方がいいのでしょうか?それについては賛否両論があります。

まず、ジンクスを信じた方がいいという主張。
「プラシーボ効果」という現象があります。

これは、実際には効果がないことでも効果があると「思い込む」ことで効果が表れる現象のことをいいます。

たとえば、「〇〇病院の〇〇医者が開発した薬」といわれたグループと、「ただのカプセルで効果はない」といわれたグループが、同じカプセルを飲みます。

その後で効果があったかを聞くと、病院の医者からの薬といわれて飲んだグループの方が何かしらの効果があったと回答するようなことです。

これをうまく使えば成功しやすくなる、という考え方です。

ビジネスなどで成功している人は案外、「運だのみ」「ゲン担ぎ」「ジンクス」を最後の決断をするひと押しとして信じる人も多いといわれています。

ジンクスを頼り、ほかの余計なことを考えない行為が他人とは違う「強み」となっているのではないか、という考えです。

では次に、ジンクスを信じない方がいいという主張。

「ジンクスにとらわれる」という言葉があります。

あまりにもジンクスやゲン担ぎを信じすぎていると、かえってそれと違ったことが起こった場合パニックになってしまったり、日ごろから信じなくてはいけないと無意識のうちに強迫観念になることがあります。

そして起こってもいないことをジンクスによって起こると思い、しなくてもいい心配をしたり、落ち込んだりして精神的に不安定になる、という考え方です。

そしてジンクスは今までの歴史の積み重ねを例にしたことが経済や政治、スポーツなどの世界で多くあります。

それにとらわれずに「ジンクスを打ち破る」というような人こそが成功者に近い、と主張する人もいます。

では、結局どちらが正しいのでしょうか。ジンクスに関していえば

「全く信じないのはおもしろみに欠ける人間であるが、信じすぎると毒になる」

と考えた方がよいでしょう。

成功者は皆、例にもれずユニークな人間性(中には困った性格もありますが)を持っています。

変わったジンクスを持っていたり信じたりすることがその人の個性になることがあります。

ユニークであり、おもしろみのある人間は多くの人を惹きつけていきます。そうすると成功への近道にもなるのです。

しかしかたくなにジンクスを守り、ほかの人間にも強制すれば嫌われていきます。本人自身も余裕を失い、人間的な魅力が薄れていきます。

つまり、基本的にはその人オリジナルのぶれない信念があることが大切です。

それがあればジンクスはちょっとしたお気に入りの時計や車と同じようなアクセサリーとなり、あなたの魅力を高め人生を豊かにしてくれるものです。

【まとめ】

ジンクスは二面性を持ち合わせたものです。たとえばお酒のように。「酒は飲んでも飲まれるな」というわけです。

効果的に使えばその人の魅力を倍増させますが、とらわれすぎるとダメになってしまいます。

ですから、生活が豊かになりIT時代となった今でもジンクスは生き残ったのではないでしょうか?

あなたにとって「ジンクス」とはなんでしょうか。

持っていると安心な幸運なお守りでしょうか。あるいはちょっとした刺激となるスパイスでしょうか。ジンクスの生まれた由来を紐解きながらそれをときどき考えてみることも楽しそうですね。

常に二手三手先を行くための情報収集のコツ

いま世界で起こっていることをタイムリーにキャッチすることが、ビジネスの勝敗や飛躍の成否を分ける時代だと言われています。

なぜでしょうか。その理由を次の引用文から、どうぞ考えてみてください。

サリム・イスマイル著『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』(日経BP社)によると、「最も早く学習した者が勝つというのが、現代の勝負のルール」だと述べています。

米国人作家ウィリアム・ギブソンの有名な言葉に、「未来はここにある。それはただ均等にいきわたっていないだけだ」というものがあります。世の中を変える未来、いわば兆しは、すでに世の中に存在しているということです。

しかしながら、多くの人はその兆しの意味を知ることなく、見過ごしてしまいます。

たとえば、今ではVR (バーチャル・リアリティ)やドローンが新たなビジネスの飛躍へとつながることは誰でも実感しています。

しかし、実は2010年ごろまでVRやドローンという技術は、一部の人にしか知られておらず、将来の大きなビジネスチャンスとは思われていませんでした。そのため、時代の変化の兆しの見過ごしを防ぐことが非常に重要です。

テレビや新聞、雑誌などのメディアで、毎日いろんな記事や報道が取り上げられています。多くの人は、この情報を真実として受け止めています。

しかしその情報は本当に正しいものなのでしょうか?

この記事では、

・世界の情報を触れる必要性
・国内外の有識者が薦める海外の情報収集法
・情報に飲み込まれないためのコツ

をご紹介いたします。

世界の情報を触れる必要性

第二のペリー来航の到来

1853年、ペリーの黒船が来航しても、江戸幕府は未来永劫続くとほとんどの人が思い込んでいました。しかし、ペリー来航からわずか15年で260年続いた江戸幕府はいとも簡単に滅びました。

そして現在、平成が終わり、令和という新しい時代。次なる脅威として、すべてのビジネスパーソンの前に立ちはだかるのが、グローバル化とAI (人工知能)化です。

現在、多くの日本人も幕末の日本人同様、「まあ、なんとかなるさ」と捉えて、グローバル化とAI化の動きをあまり気にしていないかもしれません。

しかし、現在の2つの黒船、すなわちグローバル化とAI化は、現役世代は十分に理解し、何らかの打ち手を講じておくことが必須です。その理由を、すでにグローバル化が進んでいる現象で解説します。

グローバル化の脅威

給与水準が比較的高い日本人のビジネスパーソンが海外のビジネスパーソンに代替されてしまうという脅威です。

日本は上級管理職を含めた経営者層、一部のIT技術者は別として、同規模・同業種の世界の企業と比較すると、国や業種にもよりますが、初級管理職クラスまでは比較的給与が高い傾向にあります。

しかし、ここで「給料が高くてラッキー」などと思ってはいけません。給与が高いということは、企業側から見ると、「抑えられるべきコスト」です。

同じパフォーマンスであるならば、人件費を抑えることのできる新興国をはじめとした、海外での雇用にシフトすることを企業サイドは考えるのが妥当でしょう。

自動車や家電などの工場の生産拠点が日本からコストの安い海外に移っていったことは周知の通りです。

また都内でコンビニの店員には外国人労働者が急増したように、今後マーケティングや研究開発などの拠点がどんどん海外に移っていく可能性があります。

そのため、日本人の仕事が海外に代替されつつある中で、国内だけに閉じた視点で、他社の社員と給料を比較するだけでは不十分なのです。

自らの雇用や給与を、これからは世界視点で見ていかなくてはいけません。

AI化の脅威

今後、多くの仕事はAIに置き換わっていきます。

生産現場だけでなく、事務、営業、中間管理職、さらには経営者の仕事までAIに置き換わっていく可能性があります。

英オックスフォード大学でA1の研究を行なうマイケル・A・オズボーン准教授によれば、今後米国の雇用の47 %は、AIなどによって失われる・・とされています。

また、ダボス会議を創設したクラウス・シュワブ氏は、「2020年代半ばまでにニュースの90 %は人間の介在をほとんど必要としないアルゴリズムで生成される」可能性を指摘しています。

現在は、指数関数的な変化の時代といわれています。

指数関数的な変化とは、AIを含むIT技術やそのサービスの進化が線形のように徐々に変化するのではなく、何乗という指数関数のようにある段階から一気に急激に変化・成長するという意味です。

1990年代初頭には存在しなかったグーグルやアマゾン、フェイスブックは、このような指数関数的な変化の波に乗って一気に市場を席巻しました。

グローバル化とAI化、これらの脅威のため、これまで存在した仕事が一気になくなる危険性が高まっています。

国内外の有識者が薦める海外の情報収集法

日本国内でなされる海外の報道は、政治か経済成長や失業率といったマクロ経済に偏っていて、個別具体的なビジネス情報はあまりにも少ないです。

たとえば、米国大統領の一挙一動については報道されていても、シリコンバレーをはじめとする、米西海岸のスタートアップ企業によるイノベーションについて、報道されることは殆どはありません。

実は、これには理由があります。

それは政治やマクロ経済の方が庶民にとってわかりやすく、面白おかしく報道できる話題だからです。

選挙や政治スキャンダル、株価暴落などもわかりやすく、テレビを見ている日本人の注目を集めやすいためです。基本的にテレビがターゲットにしている視聴者層というのは年収の低い庶民です。

IoTやAIなどの最新テクノロジーの動向は、一定の前提知識がなければ、何が先進的であるかすらわからなかったり、庶民に開示すると都合の悪い情報も含まれているからです。

テレビ以外のメディアでも、実際、あるベテラン経済記者は、「ITやAIなど新しい分野への取材は弱い」と指摘しています。我々としては良質な経済ビジネス雑誌やニュースサイトで取り上げられている海外情報を蓄積していくことが重要になります。

良質な海外ニュースを収集する方法

現実的には海外ニュースを現地語ですべてを理解することは到底できないため、翻訳や通訳に頼らざるを得ません。

その点でオススメできるのは、NHKの衛星放送(BS1)の海外ニュースです。同時通訳でそのまま報道しているので、英語のメディアに限らず、ロシア語、中国語、スペイン語、フランス語、アラビア語などの各国メディアに触れることができます。

また、CNNやBBCを視聴契約すると、音声切り替えで日本語で視聴できます。

雑誌については、「ニューズウィーク日本版」が世界のニュースを日本とは違った切り口で深掘りしているため、読む価値があります。

書籍については外国人が執筆したものをなるべく原書で読むことが理想的ですが、僕も言葉の壁に阻まれていて、その場合翻訳本でとりあえず構いません。

ただ翻訳されている書籍という時点で、選択肢が狭まったり、時間的にタイムリーでなかったりはします。

一方で現在は「NewsPicks」など最先端情報を発信する経済情報サイトがあります。

しかしこれも、世界に通用するという観点からは、日本では世界の経済ビジネス情報は不足してしまいます。

そこで、国内外の有識者を対象に「どの雑誌が世界の大きな潮流を読むのに一番妥当か」調査しました。その答えで最も多かったのは、英「エコノミスト(The Economist)」でした。

日本の毎日新聞出版が出している「週刊エコノミスト」ではないのでご注意ください。エコノミストは、世界のクオリティ・マガジン(評価されている質の高い雑誌の意味)です。

冒頭にその週の政治・経済・ビジネスの世界のサマリーがあり、その後に特集、各地域別の主要記事、金融などの分野に分かれています。

論調は、グローバル化や市場原理を重視する一方で、経済的な格差拡大には懐疑的な記事も多数出しています。

雑誌巻頭のThe World This Weekは、世界の1週間のニュースが政治とビジネスに分かれ、コンパクトにまとまって掲載されています。

これを読むだけでも世界の大局観を大きく掴めます。日本のメディアではあまり取り上げられていない記事も多いです。

中東・アフリカ・中南米の情報

特定の国や地域についてはまったく知らないということを避けることが非常に重要です。それは、このグローバルな時代では知らない国や地域の事情が他の国・地域に影響を及ぼしているからです。

日本のメディアの海外報道は、米国、中国、韓国、次いで欧州、その他アジアの記事が多い一方、中東、アフリカ、中南米についてはかなり少ないのが現状です。

欧州も英国、フランス、ドイツやロシアなど主要国や大国を除くと極端に少なくなるという傾向があります。

世界中のどの国でもビジネス取引が生まれる時代に、米国とアジア、欧州のニュースが海外情報であると勘違いしてしまうと、ビジネスに大きな制約を受ける可能性があります。

海外進出しようとする経営者でも「中東やアフリカについては知らない」「中南米は遠くてよくわからない」という人は多いのですが、それはマスメディア情報自体が偏っているのが原因です。

そこで、中東・アフリカ・中南米の情報は小さくても注意を払うように習慣づけると、チャンスに幅をもたせることができます。

情報に飲み込まれないためのコツ

「情報」とは

そもそも情報とは何でしょうか?これは「情報」という漢字を見てみるとわかります。「情報」というのは「情に報いる」と書きます。相手のことを想い伝えることが情報の本来の意味なのです。

情報の起源とは、戦争で最前戦にいる兵士たちに向けて、指揮官は何を伝えるのがベストなのかを考えたことから始まります。命がけで戦っている兵士に情(なさけ)を報いる行為が、情報の語源となったのです。

なぜガセネタが横行するのか

どんな時代にも、ガセネタはなくなりません。何が原因なのでしょうか?それは情報の受け手に問題があります。

情報は、それを誰が発信したのか?を知ることが最も重要です。伝言ゲームを想像すれば、すぐに理解できます。どんな単純な情報でも5人も介せば、最初の言葉の面影はありません。

つまり情報には、発信者の意図が含まれているのです。

発信者がどんな思いで発しているか?を確認することがガセネタをつかまされない唯一の方法です。

プロパガンダ

プロパガンダとは、宣伝とか政治宣伝という意味で、場合によっては「大衆操作、洗脳」と同じような意味で使われます。

政党や指導者が、大衆の行動や態度を意図的に操作しようと働きかけることです。

そんなこと許されない・・と思うことでしょうが、これが合法的かつ自然と行なわれて来たのは確かです。

大手メディアの報道というのは、それだけで信憑性があり、信頼できると錯覚してしまうのです。

信じてしまう人の心理

テレビや新聞の情報に踊らされる人の心理としてハロー効果があります。社会心理学の現象である認知バイアスの1つで、後光効果、光背効果などとも呼ばれています。

ある特定の望ましい特徴をもっていると、その人物に対する全体評価までも好ましくなるという心理効果です。

タレントが商品を紹介しているテレビCMがよくあります。

その有名人と商品は因果関係がないにも関わらず購入してしまった・・などという経験はありませんか?

これがまさにハロー効果です。好きな有名人であれば、関係ないその商品も好きになってしまうという心理なのです。

このように情報というのは、発信者の意図や思惑があって流れているものが殆どです。

スポンサーがCMや広告に巨額の資金を投じて宣伝するのは、この効果を狙っているからなのです。

まとめ

さて、ここまで見てきたように、グローバル化やAI化によって代替で仕事を失ってしまうのではなく、自ら人材としての開発戦略を大きく変え、自らの市場価値を上げ、世界に通用する人材になる必要があります。

このような状況を克服するには、経済ビジネス雑誌やニュースサイトで取り上げられている海外企業の動向や新サービス、テクノロジーの動向について、かなり意図的に情報を蓄積していくことが重要です。

取り上げた方法を試して、もし自分に合うものがあれば、ぜひ習慣化を目指して取り入れてみてください。

これらを踏まえて、いま我々に必要なのは「情報を汲み取る力」です。精度のいい情報、純度のいい情報をいかに早く収集できるかがポイントとなります。

意識し、知ることで、情報に流されない軸を持つことができるのです。

前提知識がなければ情報の意味に気づくことができません。

知識があるから兆しの意味に気づき、兆しの情報があるから知識で確認しようとします。情報と知識は車の両輪のような、相乗効果を生み出すことでしょう。

「縁」を「結ぶ」のが出雲大社のご利益

島根県出雲市にある出雲大社は、日本の神社の中でも歴史が古く、国造り神話とも深い関わりがあります。

旧暦10月のことを「神無月」と言いますが、これは八百万の神々が出雲大社に集合して、いろいろな場所から神様がいなくなるということから来ています。

このことからも、出雲大社がとても重要な場所ということがうかがえます。

また、出雲大社に祀られるオオクニヌシノカミ(大国主神)は日本書紀の中でも主役級の神とされています。

出雲大社は一般的には恋愛・結婚の縁結びのパワースポットとして知られていますが、他にも、人間関係全般や仕事の縁にもご利益があると考えられています。

オオクニヌシノカミ(大国主神)の神話を知ることで、そのことにも納得がいくと思います。

出雲大社と神話

出雲大社に祀られているオオクニヌシノカミは、日本の国造り神話でも重要な神で、様々な場面に登場します。

また、オオクニヌシノミコト、オオナムチ、オオアナモチなどいろいろな名前で呼ばれています。

オオクニヌシノカミにまつわる神話をすべて紹介すると分厚い本が書けてしまうくらいの文章量となる程です。

そんなオオクニヌシノカミと出雲大社はどんな関係なのでしょうか?

オオクニヌシノカミは、もともとはオナムチノミコトと呼ばれていました。

スセリビメ(須勢理毘売)を嫁にもらおうとしたことで、彼女の父親であるスサノオノミコト(素戔嗚尊)からいくつもの試練(と言うよりも嫌がらせ)を与えられますが、スセリビメに助けてもらいながらそれを次々と乗り越えます。

そして、スセリビメを正妻に迎え、宇迦の山のふもとの岩の根に立派な新宮を建て、オオクニヌシノカミとして出雲の国造りを始めました。

ところが、天界からその様子を見ていたアマテラスオオミカミ(天照大神)は豊かな出雲の国がどうしても欲しくなり、国を奪うために何度も使者を送り込みます。

最初に送り込まれたアメノホヒノミコト(天穂日命)はオオクニヌシノカミに心酔してしまい、次に送り込まれたアメノワカヒコ(使者天若日子)はオオクニヌシノカミの娘と結婚してしまい、戻ってこなくなるというありさま。

なかなか、アマテラスの思惑通りにはいきません。

アマテラスが次に送り込んだ使者は、力自慢のタケミカヅチ(建御雷神)アメノトリフネノカミ(天鳥船神)

二人の神は稲佐の浜で、オオクニヌシノカミに国を譲るように要求してきます。

オオクニヌシノカミは、自分だけでは決めかねるので二人の息子に聞くように頼みました。

そこでタケミカヅチとアメノトリフネノカミは、オオクニヌシノカミの一人目の息子コトシロヌシノカミに国を譲るようにせまります。

すると、コトシロヌシノカミはあっさり国を譲ることを認め、乗っていた船に隠れてしまいました。

二人目の息子タケミナカタノカミは国譲りを認めずタケミカヅチと戦いますが、あっけなく負けてしまい、出雲の国はアマテラスに譲られることとなります。

こうした経緯から、出雲の国はアマテラスのものになりますが、オオクニヌシノカミは国を譲る際に条件を二つ出しました。

一つ目は、とても大きな宮殿を建てること。この、大きな宮殿が出雲大社です。

そして二つ目は、現世はアマテラスが、幽世はオオクニヌシノカミが治めること。幽世とはこの世とは別の目に見えない世界のことで、幸福はそこからやってくると言われています。

こうした神話から、オオクニヌシノカミは私たちの目には見えない「縁」や「運命」などをつかさどっており、縁結びをはじめとするあらゆる事柄にご利益があると伝えられるようになりました。

ご利益は何?

大社日本に8万社以上あるといわれている神社の中でも「縁結び」のご利益があることで有名です。

縁結びというと恋愛を連想する方も多いと思いますが、出雲大社の縁結びは恋愛だけに留まらず、仕事やお金、友人や職場の人間関係、家族との強い絆など、様々な良縁を取り持っていただけるということで、たくさんの方が参拝に訪れています。

では、様々な良縁をもたらしてくれることで有名な出雲大社のご利益について、さらに詳しくみていきましょう。

恋愛運

出雲大社の境内には、恋愛運が上がるといわれている「縁むすびの碑(いしぶみ)」が手水舎の手前に設置されています。

縁むすびの碑には、オオクニヌシノカミとスセリビメが描かれている日本画の陶板が組み込まれており、陶板の前には2羽のウサギが座っています。

恋愛運や結婚運を上げたいのであれば、ぜひ本殿にお参りする前に、縁むすびの碑にも立ち寄って気分を高めてみてはいかがですか。

子宝

出雲大社は子宝に恵まれるご利益があることでも有名な神社です。

男女は縁があって出会い、結婚して子供ができます。しかし、結ばれても子宝に恵まれない場合もあります。

そう考えると子どもを授かるのもご縁ですので、子宝も縁結びのご利益のひとつとなります。

ですから、今でも国内各地から子宝のご利益を授かれるよう、出雲大社へお参りする男女がたくさん訪れます。

そして出雲大社には、実際に子宝に恵まれたという事例もたくさん報告されています。

商売繁盛

出雲大社に祀られているオオクニヌシノカミは、恋愛以外にも仕事やお金もついてご利益があるといわれています。

仕事やお金も人と人との縁で成り立っているので、その縁を結んでいると思えば納得できるのではないですか。

そんな出雲では旧暦10月に神々が集まってくるので、その月を神「無」月ではなく神「在」月と呼でいます。

金運や商売繁盛をお願いしたい方は、その「神在月」に参拝してみてください。

なぜなら、旧暦の10月にあたる現在の11月に出雲大社では神事が行われており、この期間中に神々の会議場である上の宮に参拝することでお願いを聞いてもらいやすくなるといわれているからです。

また、神々をお迎えする神事の後から神在月の期間中は、八足門内廻廊で繁栄のご利益がある龍蛇神をお参りすることもできますので、その期間中に訪れて自身や会社の繁栄を願ってみることをおすすめします。

参拝のルートや作法

神社を参拝するときには、基本的な参拝作法があると思いますが、地域ごとや有名な神社にもそれぞれ参拝ルートや作法があります。

まず、神社の入り口には必ず鳥居がありますね。鳥居は神域の入り口、つまり家の玄関のような役割がありますので鳥居をくぐる時には一礼して入りましょう。

そして二つ目の鳥居をくぐると、下り参道に入ります。下り参道を下りていくと右手に祓社(はらえのやしろ)という小さな社が見えてきます。

祓社には祓戸四柱神(はらえどよはしらのかみ)という4人の神様が祀られており、参拝者自身が気付かない小さな罪やけがれを祓い清めてくれます。

本社に入る前に、祓社で出雲大社に古来より受け継がれている「2礼4拍手1礼」の参拝作法でお参りします。

次に松並木の参道を渡り、手水舎でお清めをした後、御仮殿(拝殿)と本殿へ向かいます。

御仮殿(拝殿)と本殿も祓社と同様、2礼4拍手1礼の作法での参拝になります。

出雲大社のパワースポット

恋愛以外にもさまざまなご利益があるとされる出雲大社には、パワースポットと呼ばれる場所がいくつか存在しています。

ここでは、おすすめのパワースポットを3つ紹介しておきます。

素鵞社(そがのやしろ)

素鵞社は出雲大社のご本殿裏側にあり、オオクニヌシノカミの祖先でスセリビヒメの父でもあるスサノオノミコトが祀られています。

家の四隅にここの砂を置くと家を守ってくれると言われてるので、もしかすると訪れるだけでも家内安全といったご利益が得られるかもしれません。

また、素鵞社の裏手にある八雲山は、山自体がご神体とされていて、ここからも強力なパワーが取り込めるはずです。

亀の尾の滝

こちらは、出雲大社の東の門の外にあるスポットですが、オオクニヌシノカミにゆかりのある神を祭る社、神事の際に使う水が湧き出る「真名井の清水」、北島国造館などの出雲大社に関係のある聖地が集まっています。

亀の尾の滝は、結婚式や御祈祷が行われる北島国造館内の池の奥にあり、目の前には医療、薬、温泉の神でオオクニヌシノカミと共に国造りを行ったスクナヒコナノカミ(少名毘古那神)が祀られた祠があります。

橋を渡ると、亀の尾の滝が発する清々しい空気をすぐ近くに感じることができ、浄化されるような気分を味わえます。

ムクのご神木

北島国造館の近くにある祠の一つに、命主社(いのちぬしのやしろ)という場所があります。

そこには、兄神から非常な仕打ちを受けたオオクニヌシノカミを助けたカミムスビノカミ(神皇産霊神)が祀られており、その目の前に植えられているご神木が「ムクのご神木」です。

樹齢1000年というだけあって、高さ17メートル、根本周り12メートルの立派な風貌をしており、その姿を見るだけで生命力を感じ取ることができます。

まとめ

国造り神話で重要な立ち位置のオオクニヌシノカミが祀られる、出雲大社。

一般的に恋愛・結婚の縁結びで有名なパワースポットというイメージがありますが、オオクニヌシノカミが幾度もの試練を乗り越えながら妻を娶り国造りを進めたという神話を知ると、仕事や学業でも良い縁を結んでいただけそうな気がしますね。

性別や年齢関係なく、叶えたい夢や目標がある方は一度訪れてみると良いと思います。

また、パワースポットは単にご利益を期待する場所というだけでなく、清々しい自然の空気を味わえる場所でもあるので、「ちょっと息抜きしたい」という時にパワーを分けてもらいに行くのも良いのではないでしょうか。

目標達成に近付く!モチベーション維持法10選

目標を立てても途中で諦めてしまった経験はありませんか?

今まで目標を立てても達成した経験がないのは、正しいモチベーション維持法を知らずに行っていた可能性があります。

今回は、目標達成に近付くためのモチベーション維持法を10選ご紹介しましょう。

全て実践しなくてもモチベーション維持のきっかけになるので、できることから取り組み目標達成を目指してみてください。

1.目標はシンプルで分かりやすいものを設定する

モチベーションを維持するためには、できるだけ目標そのものをシンプルで分かりやすいものにしましょう。

目的や目標を明確に、シンプルなものへと変えていくと自分が何をどうするべきかがはっきりと見えてきます。

目標達成後の自分をイメージしやすいものにすれば、自然と脳内で目標達成後の自分が想像できて気分も高まってくるでしょう。

気分が高まれば、目標に向かって頑張ろうというモチベーションそのものも高まり、維持につながります。

2.目標を達成した時と達成しなかった時のことを紙に書いてみる

人間は多くの情報を目で認識して脳で処理しているため、視覚での情報は自分自身の記憶や認識にも大きく左右します。

そのため、目標達成した場合とできなかった場合のことを紙に書いてみましょう。

目標達成できたことを紙に書くと目標達成後の将来をイメージしやすくなり、できなかった場合のこと書くと大きなマイナスの印象がイメージされ、大きなプラスのパワーが働きます。

特に、目標達成時のメリットを日常的に考えているとモチベーションも保ちやすくなるので覚えておきましょう。

3.目標期限を設定する

目標達成において期限は重要なものになります。

目標だけでなく具体的な期限があることで、現状が目標に対してどれだけ距離があるのか、自分自身がどれくらいの実力なのかなど、自分を見直すきっかけにもなるでしょう。

目標期限の設定によって達成のためにどれくらいのスピードで進み、何をどうしたら良いのかなどの計画を立てる上でも重要になってきます。

現状分析、順番、スピードを把握して達成のために必要なものが見えやすくなるため、目標期限を設定して考えてみましょう。

4.1日の中で目標に向けて取り組む時間を作り、その時間を守る

1日の中で目標に向けて取り組む時間を作ってみましょう。

特に新たな目標を決めた場合、最初に取り組む時間を決めていた方が集中しやすく、自分の時間を作るという意味でも重要です。

最初に日々の予定を紙に書き出し、1日のスケジュールを確認します。

スケジュールの中から集中できる時間帯がどこなのかを把握し、目標に取り組む時間として予定を組んで時間を確保してみましょう。

最初は目標に取り組む時間を10分程度にして、時間内でできるかどうかで今後の予定時間を変えていきます。

最初に決めた時間を延ばしたり短くしたり時間帯を変えても構いませんが、決めた時間で様子を見た後はきちんと守れる時間でスケジュールを組んでいきましょう。

5.成功している人のマネをしてみる

目標達成において十分な計画を立ててみても、思ったように目標に近付いていかないと感じる方もいるでしょう。

モチベーションが下がりそうだと感じたら、目標達成した成功者のマネをしてみると新しい発見があるかもしれません。

マネをする際に成功の結果だけを見るのではなく、成功するために何を行ったのかという経緯を知るようにしましょう。

また、成功している人は多くの名言を残しています。

成功した人の行動や明言から、モチベーション維持の糧になることは多くあるので、成功している人の意識などをマネすることも大切です。

6.目標達成に他人を巻き込んでみる

目標達成を自分の中だけでなく、他人にも話すことで自分自身のモチベーションを上げてみましょう。

他人を巻き込む方法として物理的・精神的の2つのパターンがあります。

物理的な方法は、他人に目標を話して一緒に目標達成まで付き合ってもらうことです。

例えば、「ダイエットしたいから○時に一緒にランニングに行こう」と言ってしまえば、自分で計画して誘ったためランニングしない訳にはいかなくなります。

そのため、物理的に他人を巻き込んで付き合ってもらい、目標達成につなげるという方法です。

一方の精神的に巻き込む方法は、他人に宣言することを指します。

目標を他人に宣言することで、目標達成しなければ恥ずかしいという精神的な追い込みをかけられます。

自分だけでは甘くなってしまいそうと感じる方は、他人の力を借りながらモチベーション維持に努めましょう。

7.アファメーションを活用する

自分の肯定的宣言という意味を持つアファメーションは、ポジティブな言葉を口にすることでモチベーション維持に役立ちます。

アファメーションには人間の脳の働きが大きく関係しています。

人間の脳は、否定的な言葉を使えば思考からネガティブになってしまいますが、ポジティブな言葉を口にすれば思考そのものもポジティブに変わっていくのです。

同じ経験をしたとしても、ポジティブな言葉を口にしている人はポジティブに捉え、ネガティブな経験をしている人はネガティブに捉えがちです。

正しいアファメーションを使うと、目標までポジティブなイメージで自然な行動が行えるため、アファメーションを活用して目標達成までの道のりを楽しみましょう。

8.コミュニティに所属し、人に見られる環境下を作る

目標達成のためにコミュニティに所属し、共通の目標に向かって一緒に気持ちを高めたり、常に誰かに見られているという環境を作ったりすることもモチベーション維持法の1つです。

もし目標達成までに辛いことや厳しいことがあっても、コミュニティなら気持ちを理解し合えるだけでなく、お互いを高めていく

意味でも効果的であり、成功のためのアドバイスも素直に聞き入れやすい環境となります。

お互いがお互いを見守るという部分でも、モチベーション維持にコミュニティは効果的と言えるでしょう。

9.アンカリングでモチベーション維持を図る

目標達成までに継続したいことと楽しみをリンクさせるアンカリングでは、心理学的なモチベーション維持の効果が期待できます。

日常的な自己催眠としても用いられ、自分自身が体験した最高の感情をイメージして定着させていき、モチベーション維持を図る方法です。

スポーツ選手もアンカリングでモチベーション維持を行っていて、有名な選手だとイチロー選手がバッター前で特定のポーズを取っています。

特定の言葉や動作によって、今までで最高の感情や自分自身をイメージできれば、結果的に最高のパフォーマンスを発揮できるでしょう。

アンカリングもモチベーション維持に最適な方法なので、積極的に取り入れてみましょう。

10.行動する前に取り組むことを決める

目標達成のためには目標の設定だけでなく、具体的な計画や実行のためのプロセスなど、行動を起こす前に取り組むことを具体的に決めておきましょう。

目標だけを漠然と立てておき、そこまで何も考えずに進んでしまうと最初だけ頑張りすぎてしまったり、途中でモチベーション維持ができなくなってしまったり、最終的には計画倒れにもなりかねません。

モチベーションを維持したまま目標達成するためには、行動に移す前に何を行うのかを具体的に決めておきましょう。

まとめ

目標は人それぞれであり、達成に至るまでの過程も期間も異なります。

そのため、継続的なモチベーション維持は難しく、自分に合ったモチベーション維持法も人それぞれです。

今回ご紹介したモチベーション維持法から自分に合ったものを選んで、目標達成後の姿を想像しながら取り組んでみましょう。

また、モチベーションアップの方法に関しては、下記のページを参考にしてください。

モチベーションをアップさせるのにおすすめの6つの方法

心理学の効果を用いてビジネスに活かそう!シーン別の活用方法をご紹介

心理学は古くから存在する心や心理を研究する学問です。

恋愛や人間関係、スポーツなどあらゆる分野で心理学が活用されていますが、実はビジネスでも有効とされています。

心理学の効果を知って上手く活用することで、取引先との交渉やマーケティングが円滑となり、成功につながる可能性があるのです。

今回はビジネスで心理学が有効な理由や、シーン別の活用方法についてご紹介しましょう。

ビジネスの現場で心理学が有効な理由

ビジネスの現場で取り入れられているビジネス心理学とは、心や精神の科学を実務に活かすための研究学問です。

企業の場合、主に売上アップや社員のモチベーションアップ、失客率のダウンなど問題・課題解決を目的に、心理学が導入されることがあります。

どのビジネスでも人と関わる必要があるので、経営や業務を進める上で人の心の動きを知り、対策を講じることが成功の近道と言えます。

実際、成功者の多くは心理学を取り入れた経営や業務を行っており、

信頼関係を築いたり、影響力や説得力を高めたり、自分や社員のモチベーションを上げてパフォーマンスの最大化を図るなど、成果や実績を生み出す工夫を作り出しているのです。

それでは、ビジネスの現場ではどのような心理学が活用できるのか、シーン別に活用方法をお伝えしていきます。

ビジネスシーン別・心理学活用方法

ザイアンスの法則

ザイアンスの法則は「単純接触効果」とも呼ばれ、初対面の相手には警戒心を持つが、何度も接触を繰り返すうちに親しみの感情が生まれて好意的になるという理論です。

主に恋愛面で活用されていますが、コミュニケーションで使えるのでビジネスでも活用できる場面は多いです。

例えば、訪問営業は警戒されやすい業務ですが、何度も訪問や対話を繰り返すうちに警戒心が解かれ、商品を売り込むチャンスを作れます。

広告でも活用でき、興味を持っていない内容でも目にする機会が多いと気になりやすくなり認知度のアップにつなげることができ、ターゲットに見てもらいやすい場所に広告を出すと効果的でしょう。

ザイアンス法則は第一印象が悪いと効果が裏目に出てしまう恐れがあるので、好印象を与えられる戦略を考え実行することも重要です。

ハロー効果

ハロー効果は人や物事を評価する際、際立つ特徴の影響を受けて間接的な要素も同様のイメージを周囲に与えてしまう理論です。

優れた面が目立ち後の評価が高くなることをポジティブ・ハロー効果、逆に劣っている面が目立って評価が低くなることをネガティブ・ハロー効果と呼びます。

印象を位置づける理論なので、ビジネスでは接客や交渉、面接シーンで活用できるでしょう。

接客なら専門的な内容となる場合、自己紹介の時に資格があることや自分の実績をさりげなく伝えるとプロという認識を与えられ、相手からの信頼を確保できます。

また、交渉や面接のシーンでは挨拶や言葉遣い、姿勢などを意識することで、ハロー効果が発揮され好印象を与えることができ、そのままチャンスにつなげることが可能です。

プライミング効果

プライミング効果とは事前情報の影響を受けてしまう理論です。

友人や口コミの情報を先に見た時、同じような商品が並んでも事前情報の影響を受けて、特定の商品が魅力的もしくは劣ると感じてしまう現象がプライミング効果となります。

ビジネスでは潜在顧客へのアプローチに活用でき、主にアンケートやメルマガ・SNSで活用できるでしょう。

アンケートなら無意識に与えたい意識に関する質問を取り入れることで、与えた意識に対する商品やサービスを勧めやすくなります。

メルマガやSNSなら継続的に良いプライマーを発信し、購買販促につなげることが可能です。

アンカリング効果

アンカリング効果は先行で与えた数字や情報により、判断基準に影響を与える理論です。

例えば、テレビ通販で商品の通常価格を始めに提示し、後から「今なら●●円」と割引価格を提示されると、元値よりも安くお得と感じて購入してしまうケースが当てはまります。

人間は損よりも得を重視する傾向があるので、その心理を上手く活用しているのです。

元値から極端な数字で割引された二重価格表示は景品表示法に触れる恐れがあるので、法律を従事して活用するようにしましょう。

アンカリング効果は値上げの価格交渉でも活用することが可能です。

まず、消費者に予算を聞くのではなく自らが基本価格を提示し、いくらまでなら出してもらえるのか交渉することで高く買ってもらいやすくなります。

フレーミング

フレーミングは同様の内容でも表現や周りの条件を変化させることで、相手の見方を変えてしまう理論です。

人は複数ある選択肢から選ぶ時、客観的な情報から評価する絶対評価よりも他のものと比較して評価する相対評価を行う傾向があり、客観的な目だと判断できないケースが多いとされています。

同じ商品でも安い商品A、性能の良い商品Bと2つの商品を並べた時、価格を重視するか品質を重視するかという判断から選ばれます。

商品Aと商品Bに最高級の商品Cを加え選択肢が3つになると、相対的な判断となるので高すぎず、性能が悪くないという判断から商品Bを選択する人が多いです。

ビジネスシーンでは相対評価する傾向を利用すれば印象操作が行え、意思決定に影響を与えられます。

選ばせたい商品やサービスがあれば、真ん中に位置できる商品やプランを考えておくと良いでしょう。

メンタルセット

メンタルセットは気持ちの持ち方を示します。

芸能人が紹介した商品や話題の商品を購入してしまうケースもメンタルセットと言えるでしょう。

商品に特別根拠がなくても「芸能人が使っている」、「話題で皆買っている」といった思い込みや先入観が購入を促しているのです。

メンタルセットは営業やマーケティングだけではなく、自身のレベルアップにも活用できます。

自分ではできないと思っていることでも、「頑張れば実現できる」とメンタルセットを固めることで、実現のために何をすればいいのかが見え、課題の改善や技術の向上に努力できるようになるのです。

指導する側の人間であれば、部下や後輩の努力や成果を肯定してあげると上手にメンタルセットを固めてあげられるでしょう。

返報性の原理

返報性の原理とは、人から恩を受けた時やプレゼントを受け取った時にお礼をしなければならないという感情が強くなる心理現象です。

ビジネスシーンではよく活用されており、具体的にはスーパーやデパートの試食や化粧品の無料サンプル提供などは当たります。

試食や無料サンプルを受け取ると、好みか好みじゃないか問わず買わないといけなくなる気持ちになってしまうでしょう。

メルマガやSNSなら割引クーポンの配信や割引商品の情報を配信することで、お得だから買おうかなという気持ちを沸かせ、見込み客の獲得や既存顧客のリピートにつなげられます。

テンション・リダクション効果

テンションは緊張、リダクションは消滅を意味する言葉で、テンション・リダクション効果とは緊張状態から解放されると注意力が低下してしまうという心理現象です。

人が商品を購入するか悩んでいる間は緊張状態となるので、購入を決意した直後は集中力が下がった状態になりやすく、そのタイミングで商品を勧められると言われるがまま買ってしまう現象が起きやすくなります。

例えば、会計時にレジ横商品を勧める行動は、テンション・リダクション効果を狙った販売手法です。

実は通販サイトでもよく使われており、商品を買い物かごに入れると類似商品や付属品が表示されることがあります。

購入を決断した後の追加セールスなので、テンション・リダクション効果を発揮させることが可能です。

まとめ

心理学は日常的に影響を受けているものが多く、ビジネスシーンでも自然と使っているものもあります。

特徴や具体的な活用方法を知ることで、より効果の高いビジネステクニックを使えるようになるでしょう。

ご紹介した活用方法は一例なので、心理学を身に付けてビジネスの成功につなげてみてください。

KPIとは?経営・営業で用いられるKPIの意味をしっかり理解しよう!

ビジネスシーンでは「KPI」という言葉が出ることもありますが、具体的にどんな意味があるのかご存知ですか?
KPIは経営で目標を達成する上で重要な指数であり、多くの企業が導入しています。

意味や設定方法を理解しないまま効果があるからというだけで活用してしまうと、思うような成果を上げられない可能性があります。

そこで今回は、KPIとはどんな意味を持つのか、また設定するメリットや設定のポイントなどについてご紹介していきましょう。

KPIとはどんな意味?

KPIとは?

KPIとは「Key Performance Indicator」という言葉を略したもので、「重要経営指標」や「重要業績指数」などの意味があります。

経営では様々な業績評価指数が用いられますが、KPIは目標達成を実現するプロセスが正しく実行されているか計測するものなので、特に重要とされる指数です。

基本的に月次、早いところでは週次、日次で期間を指定して計測し、パフォーマンスを評価していきます。

指数を上回れば実績につながる確率が高いので成功と判断でき、下回る場合は改善の策定と実行が必要と判断できるわけです。

KPIを設定することで得られるメリット

KPIを設定すると自分たちが行っている業務の最終目標を明らかにできるというメリットがあります。

目標が高く大規模なプロジェクトは何のために行われている業務なのか、目的を見失ってしまう人は多いでしょう。

社員同士やチーム内で最終目標や目的が共有できていないと、業務が滞るだけではなく、迅速な意思決定が難しくなり、全体のモチベーションダウンにつながります。

KPIでパフォーマンスを評価することで最終目標の明確化が可能となり、業務のプロセスを可視化できるようになるので、社員の意思統一が可能となるわけです。

評価も客観的なので公平な評価ができ、目標達成に何が必要か意思決定もスムーズに行えるようになります。

プロセスの可視化は最終目標に対する心理的なハードルを下げる効果に期待できるでしょう。

業務の目的も理解できれば、社員一人ひとりのモチベーションにも影響を与え、最終的にチームや組織全体のパフォーマンス向上にもつながります。

また、目標を達成できなかったとしてもKPIの設定により、問題点を早期に発見して改善することでPDCAサイクルを回しやすくすることが可能です。

KPIと共に知っておきたい、KGIの意味

KGIの意味

KPIとは別に似た言葉でKGIという言葉もありますが、意味が異なるので合わせて覚えておきましょう。

KGIとは「Key Goal Indicator」を略した言葉で、「重要目標達成指数」という意味で使われています。

KPI同様に経営で用いられており、企業または事業の最終目標を評価基準とする指数です。

企業・事業の最終目標とは、売上や利益、課題の達成レベルなどが評価され、企業が目指す方向性を決定するために設定されています。

例えば、現状が業界シェア5位であれば、3位までに伸ばすという目標に方向性を決めることを「KGIを設定する」と表現します。

KGIとKPIは何が違う?

KGIとKPIの違いは過程か結果かということが大きな違いです。

KGIは企業全体レベルで設定する指数で、企業全体が達成したい最終目標を示します。

一方、 KPIは業務レベルで達成したい目標を具体的に定めた指数で、設定したKGIを実現するためのプロセスを評価するための指数です。

例えば、与えられた2つの作業を夕方までに終わらせなければならないという大きな目標がKGIで、

1つ目の作業を昼休憩に入るまでに終わらせるという小さな目標がKPIになります。

KPI・KGIを設定する時に押さえておきたいこと

最初にKGIを設定する

実際にKPI・KGIを設定する時、設定方法を誤るとKGIとKPIの関係性がずれて効果が発揮されないことがあります。

そうならないためにも、KPI・KGIを設定する時に押さえておきたいポイントを覚えましょう。

まずは最終目標となるKGIを設定することから始めてください。

KGIは具体的に判定可能な目標を設定することが重要で、顧客満足度や売上を上げたいなど曖昧な内容ではなく、数字で成果を計測できる目標設定が望ましいです。

例えば、平均客単価1万円という設定なら、数字から達成度を判断できるようになります。

また、最終目標ですが高すぎる理想は避けましょう。

達成不可能なレベルの目標はKPIを設定しても、働く社員のモチベーションを下げてしまう恐れがあります。

社員の努力や工夫で実現できる現実的な目標を決めることが、KGIの設定で重要なポイントです。

KPIは具体的な内容にする

KPIもKGIと同じく具体的な内容で設定することがポイントです。

例えば、

Webサイトでの観覧数を●PV以上、

新商品を●点追加

など、成果を出せたか設定した値を見ただけで簡単に把握できる設定にしてください。

同時に重要なのが、KGIの達成につながる目標であるかどうかです。

KGI達成につなげるには目標達成を叶えられる施策を具体的に考えていかなければなりません。

KGIを「ネットから300人の新規見込み客を獲得」という内容にした時、KPIでは目標達成に何が必要か考えていきます。

現状、Webサイトの閲覧者1000人で100人の見込み客を獲得可能だとすれば、3000人に増加させる必要があり、施策としては広告の掲載で600人、メールマーケティングで300人など施策別にKPIを設定していくことになります。

KPIを設定する時は「SMART」を意識して考えるようにしましょう。

 

・特定を意味する「Specific」
・測定を意味する「Measurable」
・達成できるかどうかを意味する「Achievable」
・結果の指向やKGIとの関係性を意味する「Result-oriented or Relevant」
・目標期限を意味する「Time-bound」

 

KPIの活用事例

マーケティングでKPI活用

KPIは様々な分野で活用できますが、マーケティングや人事部でも活用することが可能です。
まずはマーケティングのKPI活用事例からご紹介しましょう。

マーケティングの場合は新規顧客獲得数、リピート率、顧客満足度、PV数、直帰率をKPIとして設定することが可能です。

KPIを設定すればKGIの目標達成の設定を明らかにすることができ、KPIを達成できない時はマーケティング施策の改善が求められます。

改善により適切なマーケティングが可能となれば、大きな利益の創出につながるでしょう。

Webマーケティングの場合、PV数や直帰率で設定すれば、売上高に関わる施策を考え、実施することができます。

マーケティングの場合、見込み客の集客が目的化する傾向から成果が見えにくいとされています。

具体的に見込み客数や目標数を設定しても、集めたリードを営業に丸投げしてしまうことは成果を見えにくくしている原因なのです。

そのため、成果目標が正しいか判断が難しく、課題や改善策を見つけにくいため状況を生み出しています。

そもそもマーケティングの最終目標は顧客獲得につながる営業案件を生み、企業の売上アップに導くことなので、

KGIとKPIを設定して一貫した指数にすることが重要です。

人事部でKPI活用

人事部門では採用活動でKPIを活用することが可能です。

採用活動を行うにあたり採用数の設定が必要で、応募数×通過率で表示されます。

求める人材の応募数を上げることを目標達成のために必要な活動・課題とする場合、応募数をアップさせるためのプロセスを数値化したものがKPIとなります。

他にも面接数や内定事態数、紹介経由採用率、採用者の人事評価などを指数として設定することは可能です。

また、採用活動以外に人材教育や人材配置・管理にもKPIを活用していきましょう。

人材教育なら研修参加率や研修満足度、資格・スキル保有者数などを指数化できます。

人材配置・管理なら配属に関わる社員満足度、マネージャー満足度、異動希望者数、部門別の目的達成率・KPI達成率などを設定可能です。

KPIは目的をはっきりさせないと設定できないので、人事の場合は役割や目標・目的を明らかにしていきましょう。

まとめ

事業や計画は明確な目的はある上で行われるものであり、成果を出すためにKPIの活用が効果的と言えます。

最終目的(KGI)は明確だけど、プロセスが曖昧で成果が出ないという時はKPIを設定してみましょう。

KPIやKGIの意味を理解し、設定する時に押さえるポイントを把握した上で、企業や部門でうまく活用してみてください。

正しい偏差値の求め方とその意味を解説します。

「偏差値」という言葉を使ったことはありますか?
「使ったことがない」という人のほうが少ないですよね。

では、「偏差値」というものの求め方や意味はちゃんと理解していますか?

求め方や意味もちゃんと理解していないのに、なんとなく偏差値で人の優劣を判断したり、「あの大学は偏差値が〇〇くらいだ」、「あいつは偏差値いくらの学校出だから」などと下世話な話ばかりする大人にはなりたくないですよね。

では、「偏差値」が何なのかと言うと、統計学的な用語のひとつです。

「統計学」と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、偏差値なら式に含まれる指標の意味を一つひとつ理解するようにすればまったく難しくはありません。

その求め方は、「個々の得点から平均点を引いたもの」(これを偏差と呼びます)を「標準偏差」で割り、それに10を掛け、さらに50を加えたもの、これが偏差値です。

この説明を聞いても今一つ理解しづらいかと思います。

ですから、ここから先では「標準偏差」など偏差値を求めるために必要な数字の説明をし、「偏差値」とは何かについて考えていきます。

データは散らばる?標準偏差について

標準偏差とは、データの散らばり具合(散布度)を表す指標です。

たとえば、Aさん、Bさん、Cさんの3名からなる集団に対して行った国語のテストの得点が、Aさん5点、Bさん25点、Cさん60点だったとしましょう。

この場合の平均点は、90を3で割って30点ですよね。

次に同じ3名に対して英語のテストを行ってみたら、得点はそれぞれ20点、30点、40点になりました。

すると、英語の平均点も同じように30点です。

平均点という指標で見れば、双方ともまったく同じなわけです。

しかし、それぞれの得点の分布を見てみると、英語は平均点近くに3人とも集まっていますが、国語の場合はKさんをのぞいた2人の得点は平均点から離れたところに散らばっています。

このような散らばり具合を表す指標の一つが「標準偏差」なのです。

標準偏差を求める

標準偏差を求めるには、まず「分散」という指標を求めなければなりません。

分散は、「偏差(個々の得点から平均点を引いたもの)の二乗を合計し、それをデータの数で割って平均を出したもの」になります。

なぜ、二乗などという面倒なことをすると思いますか?

それは偏差を合計すると、どんなデータの集まりであっても必ず0になってしまうからです。

このため二乗したものを合計したうえで、その平均をとった分散という指標が用いられているのです。

ただし、分散は二乗という手続きをとるため、単位がもとのデータとは異なってしまっています。

そこで、分散の平方根を算出し、もとの単位に戻したものが標準偏差です。

つまり、「偏差の二乗の合計を、データの数で割った平均」の「平方根」が標準偏差ということになります。

ちなみに、例にあげた先ほどのテストの場合なら、国語の標準偏差はおよそ22.7(分散はおよそ516.7)であるのに対して、英語の標準偏差はおよそ8.16(分散はおよそ66.7)です。

要するに、テストの平均点から標準偏差の分だけ前後してテストの点数が分布していることを示しています。

このように、平均は等しくても、データの散らばり具合という指標で見れば、両者は大きく異なっていることが分かります。

一般的には分散や標準偏差が多く用いられているのは、相関係数など他の統計指標との関係で重要な役割を果たしていることに加え、統計的に便利な性質も備えているためです。

偏差値は標準化された得点

例えば、70点という同じ得点でも、平均点が50点のテストの70点と平均点が90点のテストの70点では意味が変わってきます。

また、データの散らばり具合が、先ほどの国語のテストのようにバラバラに散らばっているケースと、英語のテストのように平均点付近にまとまっているケースとでは、同じ得点であっても、その意味合いが異なります。

こういう場合に、偏差(個々の得点から平均点を引いたもの)を標準偏差で割れば、標準偏差を一つの単位として、得点が平均点からどれくらい離れているかという指標を得ることができます。

この指標はz得点と呼ばれるもので、その平均は0、標準偏差は1となります。

z得点を用いることによって、平均や散らばり具合の異なるテストの得点を比べることができるようになるのです。

標準得点と偏差値

z得点の求め方を見て、何かを思い出しませんか?

偏差値の求め方は、「偏差」(個々の得点から平均点を引いたもの)を「標準偏差」で割り、それに10を掛け、さらに50を加えたものでした。

そうです。z得点を10倍し、さらに50点を加えたものが偏差値なのです。

こうすることで偏差値の平均は50、標準偏差は10となります。

なお、このように、特定の平均と標準偏差になるよう変換を行う手続きは「標準化」と呼ばれ、標準化によって得られた値は「標準得点」と呼ばれます。

つまり、z得点や偏差値は、標準得点の一種なのです。ここまでが偏差値の「求め方」となります。
では、偏差値の「意味」とは何なのでしょうか。

偏差値をはかる正規分布とは

正規分布とは、左右対称の釣鐘型をした確率分布のことをいいます。

実はデータ数を多く集めれば集めるほど、その分布はこの正規分布に限りなく近づいていくことが分かっており、これを「中心極限定理」と呼びます。

そして、正規分布には平均より±1標準偏差以内には全データのうち約68.3%、±2標準偏差位以内には約95.4%、±3標準偏差位以内には99.7%のデータが含まれるという性質があります。

偏差値から見えてくるもの

偏差値は、平均が50、標準偏差が10になるように標準化した指標です。

これを先ほど説明した正規分布の性質にあてはめると、偏差値が40から60の間に全データのうち約68.3%が含まれ、そして30から70の間に約95.4%が、20から80の間に約99.7%が含まれるということになるわけです。

ですから、偏差値が70なら上位から約2.3%に位置するということが分かってくるわけです。

つまり、偏差値を求めれば、獲得した得点の全体的な位置づけがわかり、それによって平均やデータの散らばり具合が異なる得点同士を全体での位置づけという視点から比較することができるようになるのです。

これが偏差値の「意味」です。

ただし、「中心極限定理」について説明したように、分布の形状が正規分布に近づいていくのは「データ数が多い場合」です。

ですから、データ数が少ない場合には、偏差値を求めてもあまり統計学的に価値がないということになります。

最後に

ここまで見てきたように、偏差値とは集団内における得点の全体的な位置づけを知ったり、平均や偏差の異なる得点を比較するための統計的な道具です。

つまり、世間でいわれている偏差値というのも、実際は限られた科目の、しかも限られた回数しか行われていないテスト得点の全体的な位置づけを表した統計的指標にすぎません。

人柄や人間力、あるいはテストで測ることのできない能力や魅力などといったものは全く反映されません。

また、すばらしい学歴や社会的地位にあったり、いくらお金を持っていたりしても、それだけでは決して幸せになれないように、いくら偏差値が高くても幸せになれるかどうかとは関係がありません。

逆にいえば、いくら偏差値が低くても、あなたが幸せになれる可能性はまったく減らないということです。

あくまでも偏差値はただの指標であり、それ以上でも以下でもありません。

ましてや個人の何かを決定づけるものでは決してありません。ただ、それに何かしらの意味づけをしてしまっているのが我々なのです。

繰り返しになりますが、偏差値はただの統計的な道具です。
道具は「使う」ものです。

ですから、偏差値やそれに基づいた学歴で人を判断するということは、道具に「使われて」いる状態であり、非常に恥ずかしいことで無意味と言えるかもしれません。

道具は「使い方」を正しく理解してこそ力を発揮するのであって、理解しないまま使ってしまえば、逆に「使われる」ことになるのを覚えておくべきです。

ケイマン諸島では税金がかからないって本当?

法人税、所得税、相続税などがかからない地域に資産を移し、納税義務を回避する「タックスヘイブン」について皆さんは聞いたことはありますか?

タックスヘイブンとは直訳すると、「租税回避地」とも呼ばれ、課税が軽減されたり、もしくは免除される地域のことです。
ですから、これらの利点をうまく活用すれば税金対策になります。

ケイマン諸島は、そんなタックスヘイブンと呼ばれる場所の一つです。その他にもパナマやシンガポールといった国だけでなく、ケイマン諸島と同じ旧植民地や王室領といった地域も租税回避地となっています。

ここで「ケイマン諸島ってどこ?」と思った方もいると思いますが、ケイマン諸島はカリブ海に浮かぶ小さな島で人口6万人弱のイギリス領です。
島の面積は日本の佐渡島の3分の1ほどで観光産業が栄え、スキューバーダイビングの名所としてもよく知られています。
イギリスの小説家スティーブンソンの代表作「宝島」のモデルになったとも言われている島で、主に外国企業や富裕層などが納税を回避する目的で、この地域の租税法を利用することが有名です。

ケイマン諸島が租税回避地域になるまで

それでは早速ですが、ケイマン諸島が「どのように経済的に発展し、租税回避地域として定着するまでに至ったか」時間を追って見ていきましょう。

ケイマン諸島の歩み

20世紀初めごろのケイマン諸島は、個人の所得が低く、所得税などの直接税を課せられませんでした。その代わり、輸入関税やコレクター向けの切手販売などで収入を得ていました。

それから1953年に商業銀行が開設されたことで、金融サービス産業が動き出し、時期の重なる1940年代から1960年代にかけて滑走路やホテルの建設が行われ、インフラが整っていき観光産業も発展し始めました。

インフラが整ってきた1960年代にはタックスヘイブンへと向かわせる法律も作られました。

その一つは、英国の法律をモデルにしたもので、これにより会社の登録料を収入に加えることができました。

そして、もう一つは、ケイマン諸島外で業務をする会社に対して設立要件と規制を緩くする法律です。

この法律のおかげで多くの会社が設立され、毎年手数料を得られるようになります。

1970年代を過ぎると、インフラ整備がより充実し、海外からの観光客が増え始めます。それに伴い観光産業を中心に産業が発展し、外資系企業の進出も増加します。
また同年代には、諸島内にある銀行に対して米国から顧客情報の提供を求められましたが、逆にそれを規制する法律を制定しました。

しかし、1980年代後半にマネーロンダリングなどの違法取引を監視するための合意書が米英で交わされ、タックスヘイブンであり続けることが若干厳しくなりました。

そんな中でも経済発展は順調に進んでいきました。

その後1990年代に入ると、新しい法律の制定とともに、政府が外国企業から今までよりも多くの手数料収入を得るようになります。

このような財政面で喜ばしいことがあった一方、ケイマン諸島の税金に関する法律や制度が「マネーロンダリングの温床になるのでは」といった懸念が広まったのもこの時期で、ジョングリシャム著のベストセラー「The Firm」がその象徴とも言われています。

その表れとして、金融規制当局CIMAが設立され、ケイマン諸島における金融関連企業の調査が始まりました。
それにもかかわらず、金融サービスが一層発展し、ファンドを用いた証券化も活発になっていきました。

このように難しい局面に立たされながらも1990年代までは右肩上がりの成長を見せていたケイマン諸島ですが、その後の2000年代は試練の時代でした。

まず、2000年にマネーロンダリングなどの行為に対応する国際的組織FATFに非協力的とみなされ、ブラックリスト入りします。ですが、すぐさま同組織に協力的であることを示す法律を作ることでリストから外されます。

2004年には巨大ハリケーンの発生によって観光産業が一時衰退。

その後は世界的な金融危機の影響をもろに受けたため、財政赤字が深刻化しました。そのため本国に当たる英国からの支援を受けるまで状況は悪化し、政府は経済的自立性の縮小を余儀なくされてしまいます。

その後の対応策によって財政は回復に向かいますが、この時代は財政の再構築と支出減少に向けての調整に奔走した時代だったといえます。

ただ、どんなに苦しい財政状況でも「直接税を課すという方向には反対であり続けた」点では、その後タックスヘイブン先として人気を集める土壌が出来上がっていたといえるかもしれません。

ケイマン諸島以外の地域はどうなっているか?

今度はケイマン諸島と比較して語られることの多い、バミューダ諸島やBVI(British Virgin Island)についてです。

これら2つの地域はケイマン諸島同様、「所得税」、「キャピタルゲインにかかる税金」、「付加価値税」といったものがありません。
ただし、制度面でいえば若干ケイマン諸島がシンプルで、例えば会社法制度については他の2カ所に比べ緩やか、かつ秘匿性が高くなっています。

それぞれの大きな特徴としては、会社の維持コストが低いBVI、保険業社の誘致に力を入れて来たバミューダ諸島となっています。

これらの地域と比較して、ケイマン諸島でもっとも際立っているのは「ファンドの多さ」です。

その結果として金融サービス業に関連する会社からの手数料と信託ライセンス料だけで2013年時点では全体収入の約20%を占めています。

さらにそこに海外からくる労働者に対する労働許可手数料が加わり、主な収入源となっている輸入関税と合わせて全体収入の過半数を成しています。

ですから、上記であげた3つの税金がないにもかかわらず、島民一人当たりの政府収入は約164万円と高い水準となっています。

また、ケイマン諸島は他2地域よりもインフラが整っており、法律など専門家のサービスも充実している点で優位であると考えられています。

ケイマン諸島でできる節税とその他のメリット

冒頭でもお伝えした通り、ケイマン諸島は人口6万に及ばない小さな島です。

弱小国であるがゆえに敢えて法人税などの税率を下げ、他国から資金を確保し、雇用面も安定させることができるようになりました。

ケイマン諸島がタックスヘイブン先として確立されたのは、このように自国と外国企業との利害関係が一致したことゆえといえます。

仮に政府が財政面を安定させようと増税したとしても、税収は微々たる増収にしかならなかったでしょう。

また、ケイマン諸島では他にも遺産相続や所得、不動産売却から得られた収益等も非課税となっていて、生活する上での税金の負担も小さくなっています。

もちろん法人税も全くかからないので、法人登記している会社が人口と同じくらいの6万社近くあるとされています。

これらの企業のほかにも銀行が600社以上、ファンドも1万以上登記されています。

それを示す象徴的な話として、この島の首都であるジョージタウンには5階建ての小さなビルに1万8000社もの会社登記がされています。

物理的に考えれば不可能に近い数ですが、ポストをオフィス代わりに登記しているだけのペーパーカンパニーがほとんどで、税制面でのメリットを優先した会社が多いことを物語っています。

節税などのメリット

メリットは大きく4つあります。
まず1つ目が、所得税、法人税が非課税であり、財産にかかる税金や利益を得た場合に支払う税金も0%という点です。

2つ目は、税制に関する規制が緩く政府が干渉することも滅多にないことが挙げられます。例えば、ケイマン諸島で法人を設立しても監査役を選任する義務はありません。

もっと言えば、監査をする必要もないとされていて、監査が求められるバミューダ諸島よりも規制は緩いといえます。
ただし、今後の流れとしては法規制が厳格化していくことが考えられるため安易な判断は禁物です。

それから3つ目が、秘匿性の高さです。

ケイマン諸島では株主名簿などといった代表者の個人名や会社の利益を知ることができる情報が公になることは少なく、企業情報の外部漏洩の心配が低くなっています。

最後に、この地域では節税目的でペーパーカンパニーを設立しても実質的な活動を求められることは少なく、住所さえあれば税制を最大限活用できます。

まとめ

タックスヘイブン先としてケイマン諸島が有利である点やケイマン諸島の経済基盤の成り立ちなどについて見てきました。

確かにケイマン諸島は他のタックスヘイブン先と比較しても利点が多く、会社の利益を優先するなら活用してもよいと思います。

しかしタックスヘイブンの税制を利用して節税をするのは合法であるにもかかわらず、世間からの見方はネガティブな場合も多く、また各国の規制もどんどん厳しくなるとされています。

さらに、「自国の税収が損なわれる」という点からも歓迎されるとは考え難く、企業の信用を保つ上ではリスクがあることをしっかり認識する必要があります。

投資の格言15選・投資を行う上で気を付けるべきポイントは“格言”から学ぶ!

投資の格言の中には、投資の本質を表しているものがたくさんあります。
単なる格言に過ぎないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、投資家の中には格言を信じて取引している方もいるのです。
では、実際にどのような格言があるのか、数ある格言の中から15個をピックアップしてご紹介しましょう。

投資の格言は意外と的を射ている?

相場が荒れやすいと言われる申年は実際に相場が荒れた

投資をしている方の中には、「申酉騒ぐ」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
「申酉騒ぐ」は、干支にちなんだ株式投資の格言の1つで、申年と酉年は株価の動きが激しくなり、相場があれることを意味しています。

「申酉騒ぐ」という格言が的を射ていると多くの方が感じたのは、近年で言うと2016年が挙げられます。

申年であった2016年は、中国の経済不安や中東問題による原油価格の高騰、イギリスのEU離脱、トランプ大統領の就任など、様々な出来事が起こりました。
世界情勢は株価にも大きな影響を与えるため、2016年前半は日経平均株価や為替が下落してしまったのです。

下落してから少しずつ持ち直してきたように思えましたが、EU離脱をきっかけに再度大きな下落をしてしまいました。

しかし、トランプ大統領が就任してからは、反発するように上昇しています。

申年である2016年の相場が大荒れだったことから、申酉騒ぐはあながち間違っていないと言えるでしょう。

覚えておきたい投資の格言15選

人の行く裏に道あり花の山

「人の行く裏に道あり花の山」は、株式投資の格言の中でも有名な格言です。

投資家の多くは、群衆の心理に左右されがちです。

皆について行けば無難な行動を取れるかもしれませんが、大きな利益を得られるものではありません。

株式の相場は上がり続けることもなければ、下がり続けることもなく、転機を迎えるタイミングがあります。

転機を掴むためには周りの環境を見つめることも重要ですが、どちらかに偏っている場合は「人の行く裏に道あり花の山」の格言を思い出してみてください。

買いたい弱気、売りたい強気

株式投資は、自分自身の判断が結果を大きく左右します。

自分だけの判断ではどうしても迷ってしまうこともあり、何かに縋りたいと思ってしまうこともあるでしょう。

買いたい弱気とは、本当は買いたいと思っているのに、もう少し安いところで買える可能性もあるという望みを持つことで表れる弱さを意味しています。

売りたい強気は、自分自身で作った仮説に縛られて、自由に投資ができなくなることを意味しています。

売り買いは腹八分

「売り買いは腹八分」は、2つの意味を持っています。

1つは腹八分で我慢するのが理想的だという意味、もう1つは全財産を投入してはいけないという意味です。

1つ目の意味からは、天井や底値が見えてきたタイミングで売買するのが最も上手な投資方法だということが分かります。

2つ目の意味からは、株式投資は余裕資金で行うことが最も大きな条件だと伝えようとしているのです。

もうはまだなり、まだはもうなり

最初に紹介した「人の行く裏に道あり花の山」と同じくらい投資家の間ではよく知られている格言です。

この格言は、もう底値だと思う時にはもっと下があるのではないかと考え、まだまだ下がると思う時にはそろそろ底値かもしれないと考えてみることを勧めています。

相場が微妙になることもありますが、その変化に独善的な判断をすることによって、リスクが高まる可能性を示唆しているのです。

人の商い、うらやむべからず

「人の商い、うらやむべからず」は、周りの投資家がどれほど利益を得ていても、羨むことで冷静さを失ってはいけないことを意味しています。

多くの投資家がいる中で、大きな利益を得ている投資家に対する羨望の眼差しももちろんあるでしょう。

しかし、大きな利益を得られる可能性は投資家であれば誰にでもあります。

周りの利益を羨むのではなく、自分も同じ場所に建てるように努力をすることが重要なのです。

噂で買って事実で売る

「噂で買って事実で売る」は、買うべき噂が流れたタイミングで株を購入し、事実として発表された時に売った方が良いという意味の格言です。

株式の相場は、噂によって先に動き出します。

つまり、事実がはっきりした段階では織り込み済みになっている可能性も高いのです。

そのため、「噂で買って事実で売る」という格言が生まれたのでしょう。

天井三日、底百日

目先の利益を得るために、小さな変化を狙っている投資家もいます。

「天井三日、底百日」は、目先の利益を得ようとしているとうまくいかない可能性が高いことを意味しています。

株式相場のサイクルがどうなっているのかを知ることができる格言です。

長期の投資をするのか、短期の投資をするのかによっても変わってきますが、この格言を覚えておけば手遅れになってしまう前に対処ができるでしょう。

売るべし、買うべし、休むべし

投資家の中には、1年を通して売買をしていないと気が済まないという方もいます。

しかし、ひたすら売買を続けているだけでは、大きな利益は得られません。

利益を得るためには「売るべし、買うべし、休むべし」という格言の通り、休むタイミングも必要になるのです。

1つの取引が終了したら、市場や相場を観察する時間を設けると良いでしょう。

押し目待ちの押し目なし

株価が下がったタイミングで株を購入しようと考える投資家はたくさんいます。

しかし、株式相場の勢いがある時はなかなか思った株価まで下がってくれません。

「押し目待ちの押し目なし」は思う通りになかなか動いてくれない相場の状態を表しているのです。

遠くのものは避けよ

株式市場には様々な企業の株がありますが、日常生活の中で利用していない企業よりも、身近な企業の株を購入した方が成功する可能性が高くなります。

「遠くのものは避けよ」は、

普段利用していなくて事業は何をやっているのか分からないような企業に手は出さない方が良いという格言です。

三割高下に向かえ

株式投資では、上がり切ったところで株を売りたいという考えを持っている人は多く、決して間違った考えではありません。

しかし上がり切ったところで売るような投資方法では、損失が大きくなる可能性があります。

損失をできるだけ小さくするために生まれた「三割高下に向かえ」という格言は、

利益を得るためには3割上がったら売り、3割下がったら買うことを勧めているのです。

高値覚え、安値覚え

「高値覚え、安値覚え」は、これまでの経験を意識して銘柄を決めるリスクが大きいことを意味しています。

かつての高値や安値を覚えていると、その株価に戻る可能性が期待できます。

様々な条件で変化する株価に、かつてと同じ利益は過信しない方が良いのです。

麦わら帽子は冬に買え

「麦わら帽子は冬に買え」という格言は、季節ごとで売上が大きく変わる企業の株は、オフシーズンに買っておいた方が良いことを意味しています。

冬に麦わら帽子を買う人はほとんどいないため、麦わら帽子を製造する企業の株は下がり、

夏になると株価が上がっていくので、先回り購入が重要なことを投資家に伝えようしている格言です。

傍目八目

「傍目八目」は、冷静に相手の動きを見据えることの重要性を伝えようとしている格言です。

冷静に株の動きを判断することで、先のことまで見通せるようになります。

見切り千両

保有している株が値下がりしてしまうと落ち込む方も多いでしょう。

また、株価が戻ることを信じて待っていても、下がり続けてしまい結局損切りする結果になってしまった方も多いのではないでしょうか?

「見切り千両」とは、保有する株が値下がりした時に、大きな損をしないために早めに売った方が良いという意味を持っています。

まとめ

今回ご紹介した格言は、投資の種類に関係なく、どれも投資をする際に頭に入れておきたいものばかりです。

現在すでに株式投資をしている方はもちろんですが、これから株式投資を始めようと考えている方も覚えておいて損はないでしょう。

株式投資で成功を収めるためにも、投資家が残してきた格言を活かしてみてください。