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人間関係

学歴フィルター問題を考える~批判の声にダマされるな!

大学生の就職活動において、有名な会社ほど志願者が多く集まるのは自然の理といえます。

そのように志願者が多く集まる会社において、一人ひとりの学生の適性を丁寧にじっくりとチェックしていくことは、多大な労力を要します。

このため、会社によっては、あるレベル以上の大学に在籍している学生のみを選考対象とし、それ以下のレベルの大学に在籍している学生に関しては選考対象から除外するという方法をとっているところもあります。

このようなやり方は「学歴フィルター」と呼ばれます。

ただし企業側にとっては、学歴フィルターを設定していることを認めてしまうと、イメージダウンにもつながるので、ほとんどの場合、公にはその存在を認めていないというのが実情です。

今回は、この学歴フィルター問題について考えてみることにします。

どのようにして学歴フィルターを使っているのか?

 

では、学歴フィルターを設定している企業は、具体的にどのような方法で学生を振り分けているのでしょうか?
以下で見ていくことにします。

会社説明会

会社説明会の段階で学歴フィルターを設ける場合には、予約ツールの設定を操作して、あるレベル以上の大学と、以下の大学で予約枠を別々にし、枠の定員に差をつけておくという方法がよく使われます。

設定したレベル以上の大学に在籍する学生なら問題なく申し込みができても、レベル以下の大学なら「満席」と表示されて会社説明会自体に出席できないということになるのです。

また、企業によっては特定の大学へ出向き、その大学の学生のみが参加できる説明会を開催することもあります。

書類選考

有名な企業には、何千通、何万通という数のエントリーシートが送られてきます。

当然のことながら、そのすべてをじっくりと読んで審査するというのは多大な手間がかかります。

そこで、あるレベル以上の大学に在籍している学生のエントリーシートのみを優先的に読むようにして効率化を図るわけです。

リクルーター

有名な企業では、リクルーターの制度をとっているところが少なくありません。

この場合、担当のリクルーターは同じ大学のOBやOGとなることが一般的ですから、その企業に卒業者が在籍していないようなレベルの大学の学生にはリクルーター面談の声すらかからないことになります。

その他の方法

これ以外にも、

「筆記試験の合格点や足きりの基準を大学名によって変える」

「筆記試験の成績に関係なく、面接のときに上位レベルの大学の学生を優遇する」

といった方法をとる企業もあります。

なぜ学歴フィルターを設けるのか?

次に、企業が学歴フィルターを設定する理由について見ていきます。

優秀な社員をとりたいから

確かに、いわゆるFランクといわれるような大学を出た人材でも、企業に入れば力を発揮する優秀な人はいます。
しかし、確率という点で見た場合にはどうでしょうか。

レベルの高い大学に入学するためには、それなりにレベルの高い高校に入り、ライバルに負けないよう勉強しなければなりません。

その高校に入学するため、中学時代から努力して勉強を積み重ねてきた人も少なくないでしょう。

つまり、上位レベルの大学に在籍しているということは、長期間にわたって努力を積み重ね、かつ、その努力によって志望大学に入学するという目標を達成してきた人たちであるということなのです。

より高い確率で優秀な人材が含まれていると考えるのは当然のことといえるでしょう。

採用活動の効率化のため

先ほども述べたように、有名な企業ともなれば応募してくる学生の数も半端ではありません。

数千人、場合によっては数万人の学生が応募してくる会社もあります。

そのような大人数の学生について、一人ひとり丁寧に選考を行っていくというのははっきりいって現実的ではありません。
そもそも、企業の採用担当者は、採用だけが仕事ではないのです。

他の業務もこなしながら、採用の仕事を行っているケースがほとんどでしょう。

そこで、何らかの基準によって学生をふるいにかけ、残った学生から採用したい人材を選んでいくという方法をとれば、効率的に採用業務を行うことができるわけです。

しかも、上位レベルの大学に在籍している学生には、優秀な人材が含まれている可能性がより高いと考えられるのですから、そのふるいの基準として学歴を使用するということは、まったくもって不自然なことではありません。

学歴フィルターは問題なのか?

学歴フィルターに関してときどき耳にするのが、「違法だ」、「差別だ」といった批判の声です。

しかし、企業には「経済活動の自由」が認められており、その中には「採用の自由」ということも含まれています。

どのような基準で学生を採用するかは、原則として企業側が自由に決めることができるのです。

ですから、フィルターの基準が思想や出身地にあるということならともかく、能力に関係していると考えられる「学歴」を基準とすることは、法律的には問題のないことです。

したがって、「差別」であるかどうかは置いておくとしても、少なくとも学歴フィルターは「違法」ではありません。

また、企業側にとっては、学歴フィルターを設定することで受けるデメリットももちろん存在します。

もし、学歴フィルターの存在が公になれば、批判が集まり、企業のイメージが損なわれることになります。

また、学歴フィルターを設けることで、下位レベルの大学に在籍していながらも優秀な人材を逃すという可能性もあるでしょう。

しかし、そのようなデメリットが存在していても、それを上回るメリットがあるから、企業は学歴フィルターを設けるのです。

優秀な人材が含まれている確率や、採用業務の限界といった事実に目を向けることなく、「問題だ、問題だ」と騒ぎ立てることは、とても頭のいい人がやることとは思えません。

最後に

そもそも学歴フィルターを問題視して、大きな声で批判しようという人たちは、どのような人なのでしょうか?

それなりのレベルの学歴を持っていて、どちらかといえば学歴フィルターの恩恵を受けてきた人たちが批判しているのでしょうか?

おそらく違うでしょう。

もちろん、中にはそれなりの学歴を持ち、それなりに頭のいい人も含まれているかもしれません。

ですが、そのような人たちは、自分なりにしっかりと考え、明確な問題意識を持ったうえで批判していると考えるほうが現実的です。

救いようがないのは、まず批判ありきで、とにかく問題にすればいい、批判すればいいと考えている人たちです。

自分の能力の低さや努力不足は棚に上げ、それを補うために何かをすることもなく、ただ大声で騒いでいるだけの人たちです。

このような人たちは、目標の大学に入るための努力を積み重ねてきた人に対して、ひがみ根性丸出しで批判したいだけなのでしょう。

もちろん、人間は学歴がすべてではありません。

Fランクの大学しか卒業していなかったり、あるいは学歴が低かったりしても、社会で成功を収めている人はたくさんいます。

その人たちは、勉強以外のところで必死に努力を積み重ねてきたのです。

ですから、学歴フィルターを批判する前にやることはたくさんあります。

学歴があるだけでは得ることのできない技術を身に付けるもよし、投資の勉強をしてマネー術を身に付けるもよし、猛勉強

して難関の資格を取得するというのでもいいでしょう。

社会人になってからでも、自分の努力次第で人生はいくらでも開けていくのです。

本当に人生の勝者になりたいのであれば、「問題の批判」に見せかけて、負け犬の遠吠えのようなことをしている人の真似は決してしないことです。

そんな暇があるのなら、他のことにそのパワーをそそいで自分を磨いていくべきだといえるでしょう。

学歴コンプレックスを解消する3つの克服法・低学歴でも大丈夫!

日本は学歴社会と思いますか?

思ったという方、実は、世界的に見れば日本はそれほど厳しい学歴社会ではありません。

「能力のある人材を採用する」という文化がある欧米などに比べれば、「人材は入社してから育てる」という、やさしい文化が日本にはあるからです。

とはいうものの世間を見渡してみると、大学を出ていないことをいつまでも気にしたり、卒業した大学の名前に対して劣等感をもっているような人が多くいるのも事実です。

つまり、学歴コンプレックスが存在するということです。

今回は、この学歴コンプレックスの克服法をお教えしたいと思います。

学歴コンプレックスとは

学歴コンプレックスの克服法を教える前に、そもそも学歴コンプレックスとは何なのかを説明します。

「劣等感」のことではない

コンプレックスというと、劣等感と同じような意味で使われていますが、正確にはそうではありません。

コンプレックスという用語をメジャーにしたのは、スイスの精神科医ユングです。

ユングによればコンプレックスとは「無意識に抑圧され、感情によって色付けされた心的複合体」とされています。

ただ、日本ではユングの理論よりも「アドラー心理学」でおなじみのアドラーの理論のほうが広く受け入れられたという事情があります。

アドラーは、「劣等コンプレックス」という用語を使って自らの理論を説明していましたが、日本では「劣等」の部分を略して使われることが多かったため、いつの間にか「劣等感」イコール「コンプレックス」となってしまったのです。

このことを踏まえて考えると、日本で使われている「学歴コンプレックス」という言葉は「学歴に対する劣等感」という意味にとらえることができます。

では、そのような学歴コンプレックスを持つ人にはどのような特徴があるのでしょうか?

学歴コンプレックスを持つ人の特徴

まず、一つ目として挙げられるのは、学歴コンプレックスを持つ人は自分の失敗や実力不足を過剰に学歴のせいにしてしまうということです。

それに加えて、学歴コンプレックスを持つ人は、自分だけでなく他の人も学歴で評価しがちです。

そうなると、自分よりも学歴が高い人には嫉妬心や反感を持ってみたり、反対に自分よりも学歴が低い人に対しては、見下したり、馬鹿にしたりして、どちらにしても平和な気持ちで過ごすことができなくなってしまうのです。

また、学歴コンプレックスを持つ人は自分を必要以上に飾ろうとして、ウソをついたり、話を大きくしたりもします。

といっても、これは学歴コンプレックスに限った話ではなく、劣等感を持つ人にはよくあるパターンですね。

学歴コンプレックスの克服法

ネットで「学歴コンプレックス 克服法」と検索すると、さまざまなやり方が出てきますが、今回は、実際に効果があることが科学的な研究によって示されている方法を紹介します。

アクセプタンス・コミットメント・セラピー

紹介するのは、アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)を使ったやり方です。
ACTは、新世代の行動療法と呼ばれる心理療法の一つです。

といっても、ACTの理論や、その基礎となっている関係フレーム理論(RFT)と呼ばれる言語行動に関する理論は難解で、プロの公認心理士の人ですら、その理論をきちんと理解できていない人が少なからずいるくらいです。

ですから、ここでは理論を説明するのではなく、科学的な基盤を持ち効果が実証されているACTの枠組み、考え方を利用した方法をお教えします。

アクセプタンス

アクセプタンスとは、「受け入れる」ということです。

受け入れるというのは、我慢するとか妥協するとかいうことではありません。
否定しないということです。

つまり、学歴コンプレックスを否定して、それと戦ったり、何とかしようとしたりせず、そのままに放っておくということです。

学歴コンプレックスに限らず、人間の苦悩というのは、それを何とかしようともがけばもがくほど、考えれば考えるほど、余計に大きくなっていくのです。

だからあえていいます。

学歴コンプレックスがあっても、それを何とかする必要はありません。

問題にしないこと、それ以上考えないことです。

コミットメント

あなたは今、自分の生きたい人生を生きることができていますか?

学歴コンプレックスを抱えていると、自分を必要以上によく見せようとしたり、他者を見上げたり見下したりで忙しいです。

また、何でも学歴のせいにしがちで、どうすれば自分を向上させていくことができるかなど考えることもないでしょうから、とても生きたいように生きることなどできません。

そこで、大事になってくるのがコミットメントです。

では、何にコミットメントするのでしょうか?

自分が大切に感じること、つまり「価値」です。

ACTでは、自分が生きていく方向を示すものとしての価値を大切にします。

自分自身と向き合って価値を明確に言葉化し、それに沿った行動を起こしていくのです。

もし、言葉化するのが難しければ、自分の死後、自らの葬式を上から見ている場面を想像してみてください。

そのとき、参列している親しい人々に、あなたが生前どのような人だったといってほしいですか?

誰かほかの人に見せるわけではありませんから、本音で考えてみてください。

その中に、あなたが大切にしている価値のヒントが含まれているはずです。

価値が明確になったら、それに沿った行動を起こしていきましょう。

できれば、価値も、できた行動もノートなどに書き出して「見える化」しておくとかなり効果的です。

自尊心を向上させる

 

自尊心を向上させることができればさらに効果を得られます。

ただし、「自分は○○ができるから優秀だ」とか「自分はあいつより年収が高いからえらい」などというように「条件付きのもの」や「比較に基づいたもの」は「ナルシズム」とでもいうべきものであり、

そのような自尊心を持っていたとしてもコンプレックスを強めてしまうだけです。

本当の自尊心とは、いいところも悪いところも含めて、ありのままの自分を受け入れるということです。

といっても、「今のままでいい」と成長をあきらめることではありません。

むしろ、ありのままの自分を受け入れることによって、自分をさらに成長させていくことができるのです。

なお、自尊心を向上させるには、

「どんな些細なことでも自分ができたことを評価する」

「自分をほめる」

「どんな感情が出てきても自分を許す、承認する」

といった方法が有効です。

特に、「自分ができたことを評価する」というのは、コミットメントとの関係でも非常に大切ですので、どんな些細なことでも肯定的にとらえるようにしてください。

また、これに関しても頭の中だけでやるのではなく、ノートなどに書き出す方がはるかに効果的ですので、ぜひ手を動かしてください。

最後に

学歴コンプレックスが解消すれば、「本当になりたい自分」になれるのでしょうか?

そもそも、あなたが本当になりたいのは、どのような自分なのでしょうか?

それをはっきりさせることは、価値を明確にすることにもつながります。

そして、その答えはあなたの中にあります。

外側をいくら探しても見つかりませんし、他の人に聞いても分かりません。

自分で自分に向かい合うしか方法はないのです。

学歴コンプレックスと戦わず、あなたが大切にする価値に沿った行動を継続的に起こしていくことができれば、学歴コンプレックスなど自然に消えてしまっているはずです。

いつまでも学歴コンプレックスを気にし、卑屈になったり、自分を飾ったりすることに一生懸命になる人生と、

学歴コンプレックスがあってもそれと戦わず放っておき、自分の大切に感じる価値に沿った行動を次から次へと実践していく人生。

どちらが有意義な人生といえるのかは、考えなくても分かりますよね。

選ぶのは、あなたです。

コンプレックスを解消し、あなたを幸せにできるのは、あなただけなのです。

自分探しの旅へ出かけてみよう!本当の自分が見つかります。

皆さんは、本当の自分を知っていますか?
本当の自分を知るために自分探しの旅をしたいと考えている人も少なからずいるでしょう。

しかし、中には自分探しの旅をしても意味がないという人もいます。

そこで今回は、

 

自分探しの旅をすることで本当の自分を見つけることができるのか

本当の自分を見つけるためのヒントはどこにあるのか

 

をご紹介していきましょう。

そもそも“自分探し”って何?

本当の自分は意外と分からないもの

本当の自分を分かっていると自信を持って言える人はどのくらいいるでしょうか?
私たちの中には、物事について考えている“自我”と自我が動かしている肉体である“自分”の2つが存在しています。

自我と自分はどちらも同じ“自分”として表現されることが多いですが、思考である自我は自分のことをよく分かっていません。

例えば、好きなことをしている時に何となく楽しめないと感じることがあるかと思いますが、そのような時は自分が楽しめていないことになります。

自我は、今やっていることが好きだと感じているけれど、実はそうではないというケースもあるのです。

自分自身の中で矛盾しているような感覚になってしまうと、本当の自分とは何かを知りたくなります。

本当の自分を探しに行きたいと思い、行動することが自分探しの旅につながるのです。

本当の自分を見つけるには?

とにかく行動してみる

自分について知るためには、とにかく行動してみることが重要になります。

写真を撮る、音楽を演奏するなどの行動を起こす中で、「楽しい」という感情が湧いてくれば、その行動が自分も自我も好きだと気が付けます。

やってみたいとは思っていたけど、自分には向いていないと思っていたことに楽しさを見出だせる可能性もあるため、行動してみることはとても大切です。

何が好きなのかを知るためには、とにかく行動してみると良いでしょう。

新しいことにチャレンジしてみる

毎日同じことの繰り返しでは、本当の自分に気が付ける可能性はほとんどありません。

また、同じことを繰り返していると、どんどん自分らしさもなくなってしまい、毎日がルーティンワークのようになってしまいます。

それでは本当の自分に気付けるどころか、本当の自分をどんどん見失う方向へ進んでしまうことでしょう。

そうなれば毎日に生きがいを見出すことも難しくなるので、本当の自分に気が付くためにも新しいことにチャレンジしてみましょう。

今までやったことがなかったことを始めてみると、自分が本当に好きだったものに気が付ける可能性もあるでしょう。

本当の自分を見つけるヒントにもなります。

自分が感じたこと、その時に考えたことを記録する

本当の自分を見つけるためには、自我だけではなく自分がどのように感じたのか、何を考えたのかを記録しておくこともおすすめです。

どのように考えたのか記録をしておくことで、本当の自分が感じていること、考えていることを明確にできます。

記録の媒体は、公に公開するブログでも良いですし、個人的な日記帳に書き記しても構いません。

感じたことや考えたことは記録をしておかないとすぐに忘れてしまうため、記録しておくようにしましょう。

後から記録を振り返ることもでき、自分探しの旅が終わってから再確認しやすくなります。

また、手帳アプリを活用するのも1つです。下記のページでは手帳アプリを紹介していますので参考にしてください。

手帳アプリおすすめの10選!これでスケジュール管理もバッチリです。

本気の自分探しの旅をする時のポイント

誰も自分を知らないような場所に行ってみる

自分探しの旅をするのに、普段とはあまり変わらない環境を選んでしまっては、本当の自分を見つけることが難しくなってしまいます。

そのため、今までに行ったことがないような場所を選んだ方が良いでしょう。

自分のことを知っている人が誰もいない、もしくは周りの人が行ったことないような場所へ行くことで、隠れていた自分の才能や好きに気付ける可能性があります。

観光ガイドに頼らず、自分だけで探してみる

旅先の主要なスポットはもちろん確認しておいた方が良いですが、基本的に自由行動をした方が自分探しの旅という目的を達成しやすくなります。

観光ガイドに頼れば、行き先で過ごす時間を有意義なものにできるでしょう。

しかし、それではただの観光旅行になってしまうため、自分と向き合いながら好きな場所で好きなだけ過ごすことが大切になることも覚えておいてください。

いつもの自分と違うものを選んでみる

自分探しの旅をしている最中は、これまでの自分が行かないような場所、選ばない食べ物、使わないような交通手段を選んでみるのも良いでしょう。

海外ではリスクが大きいものもあるため、わざわざ大きなリスクを背負いすぎる必要もありませんが、安全を確保できるレベルで違うものを選んでみてはいかがでしょうか?

例えば、海外なら日本語が通じるお店ばかりに行くのではなく、地元民から人気のお店を選んでみると、新しい発見や人との出会いが生まれる可能性が高まります。

知らない人と出会い、コミュニケーションを取ってみる

本当の自分を見つけるための自分探しの旅では、知らない人と積極的にコミュニケーションを取ることも大きなポイントになります。

知らない人とのコミュニケーションは難しいと感じるかもしれませんが、ゲストハウスを宿泊先に選ぶと知らない人とコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。

ゲストハウスには、世界各地からバックパッカーと呼ばれる人が集まっていることが多く、日本国内に留まっていては出会えない人にも出会えます。

知らない人とのコミュニケーションの中でも本当の自分を見つけられるヒントが得られるでしょう。

また、ゲストハウスのオーナーからは現地の様々な情報を教えてもらえるので、情報収集をするためにもゲストハウスでの宿泊はメリットが大きいです。

国内でも自分探しの旅はできる!

まだ行ったことがない都道府県へ

海外での一人旅はハードルが高いという人は、日本国内でまだ行ったことがない都道府県に足を運んでみると良いでしょう。

行ったことがある都道府県だと、どうしても過去に行った思い出の場所に足を運びがちです。

しかし、まだ行ったことがない都道府県であれば、どこへ行っても新鮮な気持ちを味わうことができます。

例えば、自然豊かな場所で自分自身と向き合ったり、ご当地の美味しい食べ物を食べながら本当に自分が好きなものは何かを考えたりする時間を作ってみるのもおすすめです。

定番観光スポット以外に足を運んでみる

国内で自分探しの旅をするなら、定番の観光スポット以外の場所に足を運んでみてはいかがでしょうか?

地元の人しか知らないような穴場スポットでは、ゆっくりとした時間を体感できる場合が多いです。

普段の喧騒の中では、自分としっかり向き合う時間を作ることはとても難しいものです。

しかし、ゆっくりとした時間が流れている穴場スポットであれば、自分と向き合う時間を作りやすいと言えます。

また、穴場スポットでは同じように自分探しの旅をしている人に出会える可能性があります。

その中で、本当の自分を見つけるための新しい方法を知ることもできるでしょう。

 

まとめ

本当の自分を見つけることは簡単なことではありません。

それでも、忙しい日々の中で自分を見失ってしまい、本当の自分を知りたいと考えている人は少なくないのです。

そのため、自分探しの旅をしたいと考え、遠くへ出かける人がいると言えます。

自分探しの旅をする人の中には、海外へ行く人もいますし、日本国内を旅する人もいます。

行き先こそ違いますが、旅の目的は本当の自分を見つけることです。

本当の自分を見つけるための旅をすることによって、今まで自分でも気が付けなかった自分自身の新しい一面を知ることができるでしょう。

自分探しの旅をしたいと考えている人は、新しいことに挑戦したり、知らない人とコミュニケーションを取ったりするなど、今回ご紹介したポイントを参考に本気で自分を見つける旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

人間関係のストレスを和らげるための3つの心理学的方法

人間の悩みはすべて対人関係の悩みであるーーーこれは、近年ちょっとしたブームとなったアドラー心理学(個人心理学)の創始者アルフレッド・アドラーの言葉です。本当に「すべて」かどうかは別としても、

✔︎ 職場の人間関係の悩みがストレスになっている
✔︎ 人間関係のことで家庭が揉めている

などという人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、今回は臨床心理学や医療の現場でも使われている、今すぐに一人でも始めることができる「ストレスを和らげるための方法」をご紹介します。

人間関係で人を変えることは難しい

ちょっと想像してみてください。あなたがとても尊敬しているわけでもなければ、権威のある専門家でもない他人から「あなたはここをこう直した方が良いよ」と言われたらどうするでしょう? 素直に言うことを聞くという人は数少ないのではないでしょうか。それくらい人を変えるというのは難しいことです。

たとえば、仕事に対する考え方の違いで上司や部下との人間関係にストレスを感じる場合などは、相手の考え方を無理やり変えようとしてもなかなかうまく行かないですよね。無理に相手を変えようとすることで、逆に関係が悪化してしまうというのも起こりがちなことです。

こういう場合は、相手を変えようとするよりは、まずは自分を何とかしましょう。ただし「自分を何とかする」と言っても、自分が悪いからそれを直すということではありません。自分のストレスをほぐしてあげるという意味です。人間関係でたまったストレスがほぐれ、自分自身が柔らかくなれば、もしかしたら相手もそれに影響されていい方向に変わっていくかもしれません。

1.7つのコラム法でストレスを自己分析する

コラム法とは、代表的な認知行動療法の1つで、認知再構成法とも呼ばれる療法です。事象についての自身の捉え方や考え方、自分の気分などを再整理することで、ニュートラルな考え方を保ち、心のバランスを取ろうとする心理学的手法です。

7つのコラム法の実施方法

この方法を実施するときには、まず紙と筆記用具を用意してください。慣れてくれば、頭の中だけでもできるようになってきます。紙に書き出すのは次の7つです。

(1)状況:ストレスを感じた場面

(例:挨拶をしたのに、返事が返ってこなかった)

(2)気分:そのときに感じた気持ちを数字で

(例:怒り80%、悲しみ20%)

(3)自動思考:そのとき頭に浮かんだ考え

(例:嫌われている)

(4)根拠:自動思考の内容を裏付けるような客観的な根拠

(例:無視された)

(5)反証:自動思考に矛盾するような事実

(例:昨日の帰りは普通に挨拶していた)

(6)バランス思考:自動思考に代わる新たな考え

(例:仕事に夢中になってこちらの挨拶に気づかなかったのかもしれない)

(7)心の変化:1~6までをやって、どのように気持ちが変化したか

(例:怒り20%、悲しみ5%)

7つのコラム法のコツ

7つのコラム法を実施するときのコツは、「反証」や「バランス思考」をできるだけ多く考え出すことです。ありそうもない可能性のものまで含めてもかまいません。どんどん想像力を膨らませましょう。

そうすることで自動思考を強く信じる気持ちが薄まれば、嫌な感情が和らいできます。また繰り返しおこなっていけば、自分の考え方の癖に気が付いて、柔軟に思考を修正できるようになってきます。

2.マインドフルネスでストレスを軽減させる

最近はテレビの健康番組で取り上げられることも多いマインドフルネスは、鬱(うつ)や不安障害、慢性痛などの治療法として臨床心理学や医療の現場で用いられています。

社員研修の一つとして、Google社ではマインドフルネスが行なわれていることも有名ですね。また、脳科学的な研究ではマインドフルネスを継続的に行うことで脳に好ましい変化が起きることも示されています。

マインドフルネス瞑想の実施方法

(1)最初のうちは一人になれる静かなところに行く

(慣れてくればにぎやかな場所でもできるようになってきます)

(2)背筋を伸ばして座る

(本格的な座り方でなくて、椅子でもかまいません)

(3)目は閉じるか、薄く開けて視線を斜め下に向ける

(4)呼吸の感覚に注意を向ける

(息が鼻を出入りする感覚や、胸・お腹が膨らんだりへこんだりする感覚)

(5)考えごとをして注意がそれていることに気づいたら、その注意をやさしく呼吸に戻す

マインドフルネスは何分くらいすればいい?

マインドフルネスは、できれば20分から30分くらいできるようになれば理想的ですが、初めのうちは3~5分くらいでもいいでしょう。

1週間に1回30分を一気にやるよりは、毎日5分ずつでもいいので毎日継続するほうが有効です。そして慣れてきたら少しずつ時間を伸ばすようにすれば、より効果的でしょう。

マインドフルネス瞑想のコツ

マインドフルネス瞑想で大事なのは、考えごとにとらわれていることに気づき、注意を「今ここ」に戻すことです。呼吸に集中し続けることが難しくて、何度も注意が逸れたとしても、それに気づいて注意を戻すことができていれれば大丈夫です。

「集中できない」「雑念ばかりだ」などと新たなストレスの種を増やすのではなく、たとえ何百回でも何千回でも「注意がそれたら戻す」ことに淡々と取り組むようにしましょう。

マインドフルネスは瞑想だけではない

マインドフルネスは家事や歩行といった日常の動作にも取り入れることができます。やりかたは瞑想と似ています。今していることや歩いている足の感覚などに注意を向けましょう。瞑想の場合と同じく、考えごとにとらわれていることに対する気づきが大事です。考えごとをしていることに気づいたら、やさしく戻すようにしましょう。

またマインドフルネスでは、頭に浮かんでくる考えをただながめるという方法もあります。その考えが正しいか正しくないかなどと吟味しているようであれば、それは考えごとにとらわれているということです。考えが浮かんでくるたびに「という考えがある」と後ろに付け足して、思考をどんどん受け流していくようにすると良いでしょう。

3.身体から人間関係のストレスをほぐす

人間関係で悩みごとを抱えている場合など、ストレスフルな状況にあるときに凝り固まっているのは心だけではありません。心と身体は密接につながっています。ストレスフルな状況では、身体も過度な緊張によってバランスの崩れた状態になっているのが普通です。

こういう場合には、身体の方へ働きかけて心身をリラックスさせるのも効果的でしょう。ここでは「漸進的筋弛緩法(ぜんしんてききんしかんほう)」のやりかたを紹介します。名前は難しそうですが、簡単で手軽な方法ですのでぜひマスターしてみてください。

漸進的筋弛緩法の実施方法

(1)椅子に座る

(2)両手をしっかり握り、腕にも力を入れる

(3)首をすぼめ、両肩に力を入れて耳に近づけるように上げる

(4)かかとをつけたまま両足のつま先を引き上げて足も緊張させる

(5)すっぱいものを食べた時のように顔のパーツを真ん中に寄せて緊張させる

(6)全身の力を一気に抜き、脱力したときの感覚を15~30秒くらい味わう

漸進的筋弛緩法のコツ

身体をリラックスさせるには「いったん力を入れて、そこから一気に脱力する」というのが効果的です。漸進的筋弛緩法をするときは、しっかりと力を入れ、その後に脱力したときの感覚をじっくりと味わうようにしましょう。なお、全身を一度に緊張させるのではなく、部分ごとに緊張と弛緩を繰り返していく方法でもかまいません。

人間関係のストレスを和らげる心理学的方法のまとめ

臨床心理学の中でも行動療法や認知行動療法と呼ばれる分野では、科学的に効果があると認められた方法を主として用いることで、こころの病気や悩みなどを抱える人々の援助を行なっています。

この記事では、この行動療法や認知行動療法で主に使用されている方法を紹介しました。なお、ストレスを和らげるための方法をたくさん持っている方がより効果的です。どんな些細なものでもかまいませんので、気分転換になってストレスが和らぐような方法を手帳などにリストアップしておくといいでしょう。

ここで紹介した方法に加えて、自分なりのストレスのほぐし策をたくさん見つけて、人間関係のストレスフルな状況と上手に付き合っていくようにしましょう。

人間関係というのは、アドラーが言うように、人生における最大の悩みの1つでもあります。そのほかにも人が行き着く「悩み」というのは8つの分野に集約されると言われています。人生100年時代に少しでも悩みを取り除き、充実した人生を送るための手法として私が書き下ろした52ページのPDF冊子『100年先も通用する人生を謳歌する方法』を期間限定で無料公開しています。読んでみたい方はこちらからご覧ください。
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人間関係のストレスを心理学で解消する!成功するために必要な心理学

「部下が思うように動いてくれない」「率先して仕事をやってほしい」そんな部下との人間関係にストレスを抱える上司が急増しています。

どうしたら「理想の部下」に育ってくれるのでしょうか?

また、私たちの悩みは人間関係だけではありません。私たちの悩みや人間関係のストレスを解消するための解決方法として心理学を知ることが有効です。

そこで今回の記事では、

✔︎ 理想の部下を育てる方法
✔︎ 人間関係のストレスを解消するために有効な心理学
✔︎ 心理学的アプローチでビジネスを成功するための方法

を紹介します。心理学を知らないビジネスパーソンは、いつまでも現状維持ですが、心理学を知るビジネスパーソンは成果を出し続けていますので、これからお伝えする内容を参考にしてください。

人間関係のストレスを心理学で解消する

なぜ相手とわかりあえない?

会社やビジネスシーンなどで、「上司とそりが合わない」「部下の気持ちがわからない」「取引先の担当者と相性がわるい」なぜ、相手とわかりあえないのでしょうか?その原因は「人間の自己中心的な性格」が関係しています。これを心理学では「選択的知覚」「選択的記憶」といいます。

選択的知覚

選択的知覚とは、自分に都合よく物事を認識することです。

選択的記憶

選択的記憶とは、自分に都合よく物事を記憶していることです。書類の提出の際、早く受け取りたい側は「早く納期してくるもの」と思います。しかし、書類作成が大変と思っている側は、「遅い納期でも構わない」と思います。両者は「自分に都合よく」物事を解釈しているのです。このコミュニケーションギャップを防ぐには、普段からマメな連絡を取り合う必要があります。

なぜ正当に評価されない?

「仕事をがんばっているのに評価が低い」と不満を抱えている人がいます。つい、人事担当の力量不足?見る目がないのでは?ちゃんと見ていない?と疑ってしまいます。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?そこには「ポジティブ・イリュージョン」という心理が働いていました。

ポジティブ・イリュージョン

ポジティブ・イリュージョンとは、「自分を過大評価する心理」のことです。これは心理学者ダニングが提唱したものです。運動能力の認知の実験において「自分は平均より上」とみなす人が60%、「自分は平均より下」とみなす人がわずか6%しかいませんでした。このように人間は「自分は平均より上」という心理傾向を持つ習性があります。多くの人が報われないのは、こういったメカニズムにあったのです。

なぜビジネスで業績が上がらないか?

「業績が上がらない」と嘆いている経営者は多いです。効率化を図り、各部署では目標をクリアしているのにも関わらず「業績が上がらない」のです。実は、ここにもある心理が働いていました。それが「天井効果」と呼ばれるものです。

天井効果

天井効果とは、「数字の伸びが頭打ちになる」ことです。次年度の数値を設定する時、高く設定することはありません。なぜなら、高く設定してしまうと次年度に苦しむことが予想されるからです。目標達成を目前にしたら、セーブしようとする心理が働くのです。このように、業績が上がらないのは、「先を見越して力を抑制する」という、人間の心理にあったのです。

出世しやすい人物とは?

出世に必要不可欠な「人物評価」は、いったいどのようにして行なわれるのでしょうか?これを心理学では「対人認知」といいます。

対人認知

対人認知とは、人に対する印象を持ったり、人のことを評価したりすることです。そして私たちは、仕事ができるかどうかの「知的能力面」と人間関係がうまくできるかどうかの「人間関係面」の2種類を基準に対人認知を行なっているといいます。

人が人物評価する時、仕事能力だけを見て評価しているのではありません。そこには「感じの良い人物かどうか」も含まれているのです。「仕事能力」「人間関係能力」この2種類を混同して評価してしまうと、正当な評価ができなくなります。もし、あなたが上司で人事担当であれば、この2種類を一度、切り離してから評価することをおすすめします。

“心配性部下”に心配しない

「これ確認してもらえますか?」「この場合、どう対処したらいいですか?」ちょっとしたことでも、聞きにくる“心配性部下”がいます。仕事はできるのに、なぜか自信が持てません。つい「もっとポジティブになれ!」と言いそうになりますが、それは賢明ではありません。実は“心配性”だから仕事ができるのです。これを心理学では、「防衛的悲観主義」といいます。

防衛的悲観主義

防衛的悲観主義とは、心理学者ノレムとキャンターが提唱したもので、実際は成果を出しているのに、次はうまくいかないかもしれないと、悲観的になるタイプのことです。

しかしビジネスの現場では、この「悲観的タイプ」の方が、仕事ができるのです。最悪の事態を想定して、あらゆる手段を考えていたり、失敗しないように情報収集を積極的に行なったりします。結果的に仕事で成果を出すのです。

“カンチガイ部下”を分析する

「今やるところでした」「それはわかっています」近年“カンチガイ部下”が急増していると言います。「実力不足なのに自分を売り込む」「仕事でミスが多いのに平然としている」ある意味ポジティブ過ぎる部下のことです。このカンチガイ部下を心理学では「ダニング・クルーガー効果」と呼びます。

ダニング・クルーガー効果

ダニング・クルーガー効果とは、心理学者ダニングとクルーガーが提唱したもので、「能力が低い人ほど、自分の能力の低さに気づかない」というものです。ダニングとクルーガーの実験によると、テストの成績が悪い生徒ほど、自分の成績を高く見積もったり、自分の能力は平均以上と思ったりする傾向が見られたそうです。つまり、人は無意識に自己を過大評価してしまう習性があるのです。カンチガイ部下へは、現実に気づかせる必要があるのです。

人を動かす原動力

「自分磨きをすれば、仕事ができるようなる」「英語の勉強をすれば仕事に活かせる」しかし、頭ではわかっていても、なぜか行動できません。一方でバリバリ仕事をこなし、自分磨きに余念のない人もいます。彼らの違いは一体どこにあるのでしょうか?そこには、心理的要因が深く関係していました。特にビジネスで成功できる心理的要因とは、「自己効力感」です。

自己効力感

自己効力感とは、心理学者バンデューラが唱えたもので、「自分はできる」という期待のことです。人は何か課題に直面した時、「こうすればうまくいく」という期待を持ちます。「自分はその行動を取ることができる」と思えることが、自己効力感です。これは「自信」とも言い換えられます。

「わかっていても行動できない」のは自分はできるという期待を持っても、その後実行に移せないことが原因です。期待した後に「できる」と思えることが成功に導くのです。

自己効力感の高め方

ではどうしたら、この自己効力感を高めることができるのでしょうか?自己効力感を高めるには、対極にある「無力感を取り除く」ことが必要になってきます。その方法は4つあります。

(1)成功経験を与える

「成功経験を与える」とは、自分にとって少しハードルの高い課題を、努力してクリアすることです。この小さな成功体験が自己効力感を高めるのです。

(2)代理経験を与える

「代理経験を与える」とは、誰かの成功体験をモデリングすることです。同じ境遇の成功者をモデルにすることで「自分にもできる」という自信が持てます。

(3)説得する

「説得する」とは、「やればできる」と自分を鼓舞することです。自分自身をマインドコントロールすることでできそうな気になってくるのです。

(4)感情をコントロールする

「感情をコントロール」するとは、自己効力感は、ネガティブな感情によって低下してしまいます。ストレスと感情をコントロールすることで、自己効力感の低下を防ぎます。

ビジネスで成功するための心理学

ビジネスで「成功したい」「目標達成したい」毎日努力するものの、なかなか簡単には成果が出ません。どうしたら実際に成果を出せるようになるのでしょうか。以下に、成功を心理学から検討してみます。

できる人の心理とは?

仕事ができる人と仕事ができない人には、モチベーションの違いが歴然です。なぜこんなにも違いが出るのでしょうか?そこには、「比較のしかた」が関係していました。できる人というのは、「上方比較」するのに対してできない人というのは、「下方比較」します。

上方比較

上方比較とは、自分より優れた人と比較をすることです。名経営者と比べて「自分はまだまだ」と思ったり、世界のトップリーダーを見て「もっとがんばるぞ」と意識したりと、自分よりレベルの高い人と比べます。

下方比較

下方比較とは、自分より劣る人と比較することです。仕事ができない人と比べて「自分の方ができる」と思ったり、末端社員を見て「自分の方が上だ」と思ったりと、自分よりレベルの低い人と比べます。

前者は向上心が芽生え、成長するのに対して、後者は今に満足してしまい、成長しません。仕事ができる人は常に「上」を見ているので、モチベーションが常に上向きなのです。

やる気の心理とは?

やる気を出す方法として、「アメとムチ」が有効だと思っている人は多いです。「ボーナスがもらえればやる気が出る」「昇給すればやる気が出る」と、何か報酬があればやる気が出ると思っているのです。これを心理学では、「X理論」と呼びます。

X理論

X理論とは、心理学者マクレガーが唱えたもので、「マズローの欲求説」に基づいて理論立てています。

人間は生来の怠け者で、アメとムチによって「強制しなければ働かない」という考えです。しかし、ここに大きな落とし穴がありました。人間には自律や責任を求める感情があり、管理され、強制されるだけでは、モチベーションは上がらないのです。自分にある程度の権限があり、任されることでモチベーションが上がるのです。最低限の生活が保障されている現代では、アメとムチのマネジメントでは効果がないのです。

モチベーションアップに効果のある理論

では、どういったマネジメントがモチベーションアップに繋がるのでしょうか?それが「Y理論」です。

Y理論

Y理論とは、同じく心理学者マクレガーが唱えたもので、人間には率先して自律しながら働く性質があるというものです。これは、マズローの欲求説の上位にあたる「承認と自尊の欲求」「自己実現の欲求」を満たす考え方です。

人は報酬を与えられたり、強制されたりしても、モチベーションが上がりません。仕事を任され、何かを成し遂げた時、「承認と自尊の欲求」「自己実現の欲求」が満たされ、「もっと成長しよう」「もっと頑張ろう」と思えます。人の成長欲求を重視することで、自然とモチベーションが上がるのです。

人間関係のストレスを心理学で解消するまとめ

「経済は感情で動く」といいます。マクロである経済全体が感情で動くとしたら、ミクロであるビジネスも感情で動くことに他なりません。

これを踏まえると、「感情を知る」ということは、人間関係のストレスを解消する他にも、成功するための強力な武器になるということです。扱いにくい部下というのは、「仕事ができない部下」「コミュ障の部下」のことではありません。それは紛れもなく、自分の「弱み」が顕在化して目の前に表れているのです。

「自分の弱み」とは、自分が過去に逃げ回ってきたことや苦手と感じることです。そんな自分のウィークポイントを部下が演じてくれているのです。まずはこれを受容し、どう解決していくかを考えます。すると自然と人間関係のストレスは解消していくでしょう。

また、ビジネスで成功するには、人を行動させる心理学が有効だということです。やる気を出したり、モチベーションを上げたりするには、人間の心理を知ることから始まります。やる気もモチベーションも単発では意味がありません。継続することで結果が得られます。この「無理なく」というのが重要なポイントになるのです。

ビジネスで成功するには、不屈の精神で努力したり、耐え忍んだりするイメージがあります。しかし、実際は努力はいらないのです。必要なのは“習慣”です。どんなことでも習慣になってくると、意志の力や努力は必要としません。能力開発にしても健康づくりにしても、習慣化させることで、無理なく自然と継続できるのです。

成功者は皆、習慣化させることで偉業を達成しています。感情の学問、心理学を学ぶことで、ビジネス戦争に打ち勝つことができるのです。

ここまでビジネスシーンなどでの活用できる心理学や、人間関係のストレスを心理学で解消することについて書いてきました。「人間関係」というのは人生における悩み多き課題のひとつです。人が行き着く8つの分野の悩みを解消していけば、人生は謳歌することができます。いまや人生100年時代と言われるなか、私が書き下ろした52ページのPDF冊子『100年先も通用するお金の稼ぎ方』を期間限定で無料公開しています。読んでみたい方はこちらからご覧ください。
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