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不動産投資の購入時諸費用|仲介手数料・登記費用・税金の一覧

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不動産投資の購入時諸費用

不動産投資では、物件価格のほかに、購入時にさまざまな「諸費用」がかかります。中古物件の場合、諸費用は物件価格の7〜10%程度が目安といわれ、頭金とは別に自己資金で用意する必要があります。この記事では、購入時にかかる諸費用の内訳と、それぞれの考え方、見落としやすい費用を整理します。

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相場チャートのイメージ

購入時にかかる諸費用の一覧

購入時の諸費用は、大きく「売買に関する費用」「登記・税金」「融資に関する費用」「保険・その他」に分けられます。

費用 内容 ポイント
仲介手数料 不動産会社に支払う成功報酬 売買価格が400万円を超える場合、上限は「価格×3%+6万円(+消費税)」と法律で定められている
登録免許税 所有権移転登記・抵当権設定登記にかかる税金 固定資産税評価額や借入額に税率をかけて計算する
司法書士報酬 登記手続きを司法書士に依頼する費用 登記費用とあわせて見積もりを取る
不動産取得税 不動産を取得した後に、都道府県から課される税金 購入後しばらくして納税通知書が届く。軽減措置がある場合がある
印紙税 売買契約書・金銭消費貸借契約書などにかかる税金 契約書に記載された金額に応じて決まる
融資関連費用 融資の事務手数料・保証料など 金融機関や商品によって大きく異なる
保険料 火災保険・地震保険 建物の構造や築年数、補償内容で変わる
精算金 固定資産税・都市計画税、家賃などの日割り精算 売主との間で、引き渡し日を基準に精算する

金額は、物件価格・融資額・エリアによって変わります。実際の見積もりは、不動産会社や金融機関、司法書士に確認してください。

諸費用は物件価格の何%くらい?

諸費用の総額は、中古物件で物件価格の7〜10%程度が目安といわれます。たとえば5,000万円の物件なら、350万円〜500万円程度が目安になります。ただし、融資を使う場合は融資関連費用が加わり、物件の種類によっても違いが出ます。

  • 融資を使わない場合は、融資関連費用が不要になり、諸費用が低くなる傾向がある
  • 築古の安い物件でも、仲介手数料や登記費用には最低限の金額がかかるため、価格に対する割合は高くなりやすい
  • 新築物件は、建築に関する費用が別途かかり、諸費用の構成が中古物件とは異なる

頭金を含めた必要な自己資金の考え方は、不動産投資の頭金はいくら必要?で解説しています。

電卓と紙幣

見落としやすい費用

  • 不動産取得税:購入時の資金計画に入れ忘れやすいが、購入後に納税通知が届き、まとまった額を請求されることがある(固定資産税・都市計画税・不動産取得税)
  • 購入後すぐの修繕・クリーニング費用:入居者募集の前に、最低限の補修が必要になる場合がある
  • 管理会社への初期費用:管理委託を始める際の手数料や、募集にかかる広告費
  • 引っ越しや仲介の手間にかかる費用:遠方の物件では、現地確認の交通費なども積み重なる

こうした費用は、売買契約や融資の見積書には出てこないものもあります。購入前に、できるだけ漏れなく洗い出しておきましょう。

諸費用を把握する手順

1
不動産会社に、諸費用の概算を依頼する
売買に関する費用や、登記・税金の目安を出してもらいます
▼
2
金融機関に、融資関連の費用を確認する
事務手数料・保証料・団体信用生命保険の有無などを確認します
▼
3
保険料の見積もりを取る
火災保険・地震保険の補償内容と金額を、複数社で比較します
▼
4
合計額を、資金計画に反映する
頭金・諸費用・予備資金を合計し、無理のない範囲かを確認します

諸費用に関するよくある質問

Q. 諸費用は、融資に含めて借りられますか?

A. 金融機関や商品によって異なります。物件価格のみが融資対象となり、諸費用は自己資金での支払いを求められるのが一般的ですが、諸費用の一部を融資対象に含められる商品もあります。事前に確認が必要です。

Q. 仲介手数料は、必ず3%+6万円ですか?

A. 「3%+6万円(+消費税)」は法律で定められた上限額です。売主から直接購入する場合など、仲介手数料がかからないケースもあります。

まとめ

不動産投資の購入時には、仲介手数料・登録免許税・不動産取得税・印紙税・融資関連費用・保険料などの諸費用がかかり、中古物件では物件価格の7〜10%程度が目安といわれます。頭金とは別に、自己資金で用意する必要があるため、見落としやすい費用も含めて、購入前に洗い出しておきましょう。

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、特定の投資・融資・税務上の判断を勧めるものではありません。制度や数値は記事作成時点の一般的な内容です。個別の判断は、金融機関・税理士などの専門家にご確認ください。

最終更新:2026年10月

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不動産投資の指標|利回り・DSCR・LTV・キャッシュフローの見方

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不動産投資の指標

不動産投資では、物件の良し悪しを数字で判断するために、いくつかの「指標」を使います。表面利回りだけで判断すると、融資の返済や空室、経費の影響を見落としてしまいます。この記事では、不動産投資で必ず押さえたい指標(利回り・キャッシュフロー・DSCR・LTV・損益分岐入居率)と、それぞれの見方を解説します。

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財務の資料とグラフ

不動産投資で見るべき主な指標

指標 意味 見るポイント
表面利回り 年間家賃収入 ÷ 物件価格 物件の収益性を、簡便に比べるための指標
実質利回り (年間家賃収入 − 経費) ÷ (物件価格 + 諸費用) 経費や諸費用を含めた、実際の収益率
キャッシュフロー 家賃収入 − 経費 − 返済額 毎年、手元にいくら残るか
DSCR NOI ÷ 年間元利返済額 返済に対する収益の余裕度
LTV 借入額 ÷ 物件の評価額 物件の価値に対する借入の割合
損益分岐入居率 (経費 + 返済額) ÷ 満室時の家賃収入 何%の入居率で赤字にならないか

どの指標も、単独では判断できません。複数の指標を組み合わせて、物件と融資条件の組み合わせが適切かを確認します。

利回りの見方

利回りには、表面利回りと実質利回りがあります。表面利回りは広告などで使われる簡便な指標で、経費や空室、諸費用は考慮されていません。そのため、実質利回りで確認することが重要です。詳しくは不動産投資の利回りとは?で解説しています。

電卓と紙幣

キャッシュフローとDSCR

キャッシュフローは、手元に残るお金です。家賃収入から、運営経費(管理費・修繕費・税金・保険など)と返済額を引いて計算します。

DSCR(返済余裕率)は、返済に対する収益の余裕を示す指標で、NOI(営業純収益)を年間の元利返済額で割って求めます。1を下回ると、収益だけでは返済できない状態を意味します。金融機関は、一定以上の余裕を求める傾向があります。詳しくは返済比率とDSCRをご覧ください。

LTVと損益分岐入居率

  • LTV:借入額が物件の評価額に対してどのくらいの割合かを示す。高いほど借入の負担が大きく、価格下落時のリスクも高い(融資割合(LTV))
  • 損益分岐入居率:低いほど、空室が出ても赤字になりにくい。たとえば、70%の入居率でも収支が合う物件は、安全度が高いといえる

損益分岐入居率は、空室リスクへの耐性を測る指標です。融資を使う場合は、特に確認しておきたい指標です。

指標をチェックする手順

1
利回りを確認する
表面利回りと実質利回りを、両方計算します
▼
2
収支を試算する
家賃収入・経費・返済額から、キャッシュフローを求めます
▼
3
安全度を確認する
DSCR・損益分岐入居率を計算します
▼
4
融資条件を確認する
LTVや自己資金の割合を、金融機関の条件と合わせて検討します

指標に関するよくある質問

Q. 利回りが高い物件ほど良い物件ですか?

A. 利回りが高い物件は、築古・地方・空室リスクが高いなど、別のリスクを抱えていることがあります。利回りだけでなく、キャッシュフロー・DSCR・出口の見通しも含めて判断してください。

Q. 指標の目安は決まっていますか?

A. 一律の基準はなく、金融機関や物件・エリアによって異なります。自分の資金余力と照らして、無理のない水準を決めておきましょう。

まとめ

不動産投資では、表面利回り・実質利回り・キャッシュフロー・DSCR・LTV・損益分岐入居率といった指標を組み合わせて、物件と融資条件を判断します。利回りだけで判断せず、空室や金利上昇に耐えられるかも、数字で確認しましょう。

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返済比率とDSCR|融資の安全度を計算する方法

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返済比率とDSCR

DSCR(返済余裕率)は、不動産投資の融資を受けるときに、金融機関が返済の安全度を測る指標のひとつです。家賃収入から経費を引いた収益で、毎年の返済額をどれだけ余裕を持って賄えるかを示します。この記事では、DSCRと返済比率の計算方法、目安、計算例を解説します。

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契約書に署名する様子

DSCRとは?計算方法

DSCRは「Debt Service Coverage Ratio」の略で、年間の元利返済額に対して、収益がどれだけあるかを示す指標です。

項目 内容
計算式 DSCR = NOI(営業純収益) ÷ 年間の元利返済額
NOI 年間の家賃収入(空室損失を考慮)から、運営経費を引いたもの。返済額は含まない
意味 1.0なら、収益が返済額とちょうど等しい。1.0未満は、収益だけでは返済できない状態
目安 一般に1.2〜1.3以上を求める金融機関が多いといわれるが、金融機関・物件によって異なる

DSCRの計算例

次の例で、DSCRを計算してみます(数値は仮の例です)。

項目 金額
年間の家賃収入(満室想定) 600万円
空室損失(10%を想定) ▲60万円
運営経費(管理費・修繕費・税金・保険など) ▲120万円
NOI 420万円
年間の元利返済額 330万円
DSCR 約1.27(420万円 ÷ 330万円)

この例では、DSCRは約1.27です。金融機関の求める水準を満たしている可能性があり、家賃収入が多少減っても返済できる余裕があるといえます。

積み上げられたコイン

返済比率とは

返済比率は、家賃収入に対する年間返済額の割合です。計算式は「年間返済額 ÷ 年間家賃収入」です。

  • 返済比率が低いほど、家賃収入の中で、返済に回す割合が小さく、余裕がある
  • 上の例では、330万円 ÷ 600万円 = 55%
  • 金融機関によって、許容する返済比率の目安が異なる
  • 返済比率が高いほど、空室や家賃下落の影響を受けやすい

DSCRは経費を考慮し、返済比率は経費を考慮しないため、同じ物件でも、2つの数字の見え方が変わります。両方を確認することが大切です。

DSCRを改善するには

  • 借入額を減らす(自己資金を増やす)
  • 返済期間を長くして、年間返済額を下げる(ただし、総利息は増える)
  • 金利の低い融資に借り換える(借り換え)
  • 家賃を適正に引き上げる、または空室を減らして、収益を増やす
  • 運営経費を見直す
1
収支を試算する
家賃収入・空室損失・経費からNOIを求めます
▼
2
返済額を確認する
借入額・金利・期間から、年間の元利返済額を計算します
▼
3
DSCRと返済比率を計算する
2つの指標を確認します
▼
4
金利上昇のシナリオでも確認する
金利が上がった場合のDSCRも試算します

DSCRに関するよくある質問

Q. DSCRが1を下回っていると、融資は受けられませんか?

A. 収益だけでは返済できない状態のため、融資の審査では厳しく見られます。ただし、本人の他の収入で返済できる場合など、総合的に判断されることもあります。

Q. DSCRの目安はいくつ以上ですか?

A. 一般に1.2〜1.3以上が目安といわれることが多いですが、金融機関や物件・エリアによって異なります。事前に、金融機関に確認してください。

金利が上がると、DSCRはどう変わる?

DSCRは、金利の上昇で、返済額が増えると、低下します。次は、NOI(営業純収益)420万円、借入5,000万円・返済期間25年・元利均等返済で、金利ごとのDSCRを試算した例です(目安)。

金利 年間の元利返済額(目安) DSCR(目安)
1.5% 約240万円 約1.75
2.5% 約269万円 約1.56
3.5% 約300万円 約1.40
4.5% 約334万円 約1.26

この例では、金利が4.5%まで上昇しても、DSCRは1を上回っています。一方で、NOIが少ない物件や、借入額が大きい場合は、同じ金利上昇で、DSCRが1.0を割り込み、収益だけでは返済できなくなる可能性があります。購入前に、金利が上がったケースまで、DSCRを試算しておきましょう(金利タイプ比較)。

まとめ

DSCRは、NOI(営業純収益)を年間の元利返済額で割って求める、返済の余裕度を示す指標です。1.2〜1.3以上が目安といわれますが、金融機関によって異なります。返済比率とあわせて確認し、金利上昇のシナリオでも返済できるかを試算しておきましょう。

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最終更新:2026年10月

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不動産投資の収益シミュレーションの作り方|キャッシュフローの計算

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不動産投資の収益シミュレーションの作り方

不動産投資で融資を受けて物件を買うかどうかは、購入前の「収益シミュレーション」の質で決まるといっても過言ではありません。家賃収入だけでなく、空室・経費・返済・税金までを織り込んで、毎年いくら手元に残るのかを計算します。この記事では、不動産投資の収益シミュレーションの作り方と、見落としやすいポイントを、計算例つきで解説します。

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電卓と紙幣

収益シミュレーションの基本の流れ

収益シミュレーションは、家賃収入から、順番に支出を引いていって、最終的な手残り(キャッシュフロー)を求めます。

1
想定の家賃収入を出す
満室時の年間家賃収入を、周辺の相場と照らして設定します
▼
2
空室損失を引く
空室や滞納を見込み、実際に入る収入(実効収入)を求めます
▼
3
運営経費を引いてNOIを求める
管理費・修繕費・税金・保険などを引きます
▼
4
返済額を引く
元利返済額を引いて、税引前のキャッシュフローを求めます
▼
5
税金を考慮して、税引後を求める
所得税・住民税を考え、最終的な手残りを計算します

計算例(仮の数字)

項目 年間の金額(例) 備考
満室時の家賃収入 720万円 周辺相場から設定
空室損失(10%) ▲72万円 稼働率90%を想定
実効収入 648万円
運営経費 ▲130万円 管理費・修繕費・固定資産税・保険など
NOI(営業純収益) 518万円
元利返済額 ▲380万円 借入額・金利・期間から算出
税引前キャッシュフロー 138万円 減価償却や税金は別途考慮

この例では、税引前で年間約138万円が手元に残ります。ただし、実際には、所得税などの税金や、大きな修繕のための積立も必要です。

契約書とペン

保守的なシナリオも必ず計算する

シミュレーションは、うまくいくケースだけでは不十分です。次のような悪いシナリオでも、収支が成り立つかを確認します。

  • 空室率を、想定より高く見積もる(例:20〜30%)
  • 家賃が数年後に下落することを見込む
  • 金利が上昇したケースで、返済額を再計算する(金利タイプ比較)
  • 大規模修繕など、突発的な支出を入れる(修繕費と大規模修繕)

複数のシナリオで、赤字にならない範囲を確認しておくと、購入の判断が安定します。

見落としやすいポイント

  • 購入時の諸費用:利回りの計算に含めないと、実際の投資効率を過大に評価してしまう(購入時諸費用)
  • 税金:所得税・住民税や、減価償却による税金の影響(減価償却)
  • 元本返済は経費にならない:返済額のうち、元本部分は経費にならず、税金の計算では所得に含まれる
  • 出口(売却)の試算:売却価格・残債・売却時の税金も、計画に含める(出口戦略)

特に「元本返済は経費にならない」点は、帳簿上の利益と手元のお金にズレが生じる原因です。「黒字なのにお金が残らない」という状況にならないよう、キャッシュフローで確認しましょう。

収益シミュレーションに関するよくある質問

Q. エクセルで作れますか?

A. 作れます。家賃収入・空室率・経費・返済額・税金を、項目ごとに入力し、数年〜数十年分を並べる形が一般的です。ツールやテンプレートを使う方法もあります。

Q. 何年分をシミュレーションすればよいですか?

A. 融資期間や、売却を想定する時期までの期間で作ります。一般的には、10年〜融資の完済までを見通す人が多いです。

まとめ

不動産投資の収益シミュレーションは、家賃収入から空室損失・運営経費・返済額・税金を順に引いて、毎年の手残り(キャッシュフロー)を求めます。うまくいくケースだけでなく、空室率の上昇や金利上昇、修繕などの悪いシナリオも計算し、赤字にならない範囲で購入を判断しましょう。

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最終更新:2026年10月

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木造・軽量鉄骨・RCの違い|構造別の耐用年数と融資への影響

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木造・軽量鉄骨・RCの違い

不動産投資で融資を受けるとき、建物の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など)は、融資期間や融資額に影響します。構造ごとに「法定耐用年数」が定められており、金融機関はこれをもとに、融資期間を決める傾向があるためです。この記事では、構造別の法定耐用年数と、融資・税金・出口への影響を整理します。

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構造別の法定耐用年数

法定耐用年数とは、税法上、建物の価値が減っていくと考えて、減価償却の期間を決めるために定められた年数です。建物の構造や用途ごとに決まっています。

構造(住宅用) 法定耐用年数
木造 22年
軽量鉄骨造(骨格材の厚さ3mm以下) 19年
軽量鉄骨造(同3mm超4mm以下) 27年
重量鉄骨造(同4mm超) 34年
鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) 47年

法定耐用年数は、国税庁が公表している減価償却資産の耐用年数表で確認できます。建物の実際の寿命とは別の概念です。

融資期間への影響

金融機関は、物件の担保価値や返済の見通しを判断するために、「法定耐用年数 − 築年数」を目安に、融資期間を考える傾向があります。そのため、築年数が経つほど、融資期間が短くなります。

例 計算 融資期間の目安
築10年の木造(耐用年数22年) 22年 − 10年 最長で12年程度が目安
築10年のRC造(耐用年数47年) 47年 − 10年 最長で37年程度が目安
上の表は、考え方を示す例です。実際の融資期間は、金融機関や、申込者の属性、物件の担保評価によって異なります。耐用年数を超える期間を認める金融機関もあります。

融資期間と築年数の関係は、融資期間と築年数で詳しく解説しています。

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構造ごとのメリット・デメリット

構造 メリット デメリット
木造 建築費・購入価格が比較的安い。利回りが高くなりやすい 耐用年数が短く、築年数が進むと融資期間が取りにくい
鉄骨造 木造より耐久性が高く、中規模の建物が建てやすい 構造・鋼材の厚さで耐用年数が変わる
RC造・SRC造 耐用年数が長く、融資期間を長く取りやすい。遮音性・耐火性が高い 購入価格や建築費が高く、利回りが低くなりやすい

どれが良いかは、購入価格・融資条件・保有期間によって異なります。融資期間を長く取れるRC造は返済額を下げやすい一方、物件価格が高くなる分、手元資金は多く必要になることもあります。

減価償却・出口への影響

  • 法定耐用年数が短いほど、減価償却費を短期間で多く計上でき、節税効果が大きくなる(減価償却)
  • 築年数が進むと、買い手が融資を受けにくくなり、売却価格が下がりやすい
  • 構造によって、修繕の頻度や費用の傾向が異なる
1
構造と築年数を確認する
物件の登記簿などで、構造と建築年を確認します
▼
2
法定耐用年数と残存年数を計算する
耐用年数から築年数を引いて、融資期間の目安を出します
▼
3
返済額と収支を試算する
融資期間から、毎月の返済額とキャッシュフローを計算します
▼
4
複数の金融機関に条件を確認する
融資期間の取り扱いは、金融機関ごとに異なります

構造に関するよくある質問

Q. 築古の木造物件は、融資を受けにくいですか?

A. 耐用年数を超えている場合、融資期間が短くなったり、融資が出にくくなったりする傾向があります。ただし、金融機関によって評価が異なるため、事前に相談することが大切です。

Q. RC造のほうが、投資に向いていますか?

A. 融資期間を取りやすい反面、購入価格が高く、利回りが低くなりやすいため、一概にはいえません。収支のシミュレーションで比較して判断しましょう。

まとめ

建物の構造によって法定耐用年数は異なり、木造22年、軽量鉄骨19〜27年、重量鉄骨34年、RC造47年が定められています。金融機関は「耐用年数−築年数」を融資期間の目安にする傾向があり、融資・減価償却・出口に影響します。構造ごとの特徴を理解したうえで、収支をシミュレーションして物件を選びましょう。

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不動産投資の融資が通らない理由と対処法

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不動産投資の融資が通らない理由と対処法

不動産投資の融資が通らない原因は、「申込者の属性」「物件の担保評価」「自己資金や返済計画」のいずれか、または複数にあります。断られたときは、原因を切り分けて対策を打てば、次の申込で結果が変わることもあります。この記事では、融資が通らない代表的な理由と、断られたときの対処法を整理します。

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融資が通らない主な理由

分類 主な理由 具体例
属性 返済能力に不安があると判断された 年収に対して借入が大きい、勤続年数が短い、他の借入が多い、信用情報に延滞がある
物件 担保としての価値が不足している 築年数が古く、耐用年数との関係で融資期間が取れない。再建築不可、違反建築など
資金計画 自己資金や収支に不安がある 自己資金の割合が低い、家賃収入に対して返済比率が高い
申込内容 申込・書類に不備がある 書類の不足や不整合、事業計画が不明確
金融機関の方針 属性や物件が、その金融機関の融資対象外 エリア・築年数・属性などの制限

金融機関は、断った理由を詳しく教えてくれないことも多くあります。そのため、上の表の項目を一つずつ確認し、自分のケースがどれに当てはまりそうかを検討することが必要です。

属性が理由の場合の対処法

  • 他の借入を完済する、または減らす(カードローン・自動車ローンなど)
  • 自己資金を増やして、借入額を下げる
  • 勤続年数の条件がある場合は、条件を満たす時期まで待つ
  • 信用情報に延滞がある場合は、延滞を解消し、一定期間経過してから再挑戦する

属性の見られ方は、年収・勤務先と不動産投資の融資で詳しく解説しています。

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物件が理由の場合の対処法

  • 担保評価の方法(積算評価か収益還元評価か)が、その金融機関の方針に合っているかを確認する(積算評価と収益還元評価)
  • 築年数の古い物件は、融資期間が短くなり、返済比率が上がることを踏まえて、物件を選び直す
  • 再建築不可や違反建築などの法的な問題がある物件は、金融機関から敬遠されやすい
  • 評価額と購入価格の差を、自己資金で補えるか検討する

築年数と融資期間の関係は、不動産投資の融資期間と築年数で解説しています。

断られたあとの進め方

1
断られた理由を整理する
担当者に可能な範囲で理由を聞き、属性・物件・資金計画のどれかを切り分けます
▼
2
条件を見直す
自己資金を増やす、借入額を減らす、物件を変えるなど、改善できる点を検討します
▼
3
別の金融機関に相談する
金融機関ごとに評価の仕方が違うため、地銀・信金・メガバンクの違いを踏まえて、選び直します
▼
4
事業計画書を改善して再申込する
収支や返済計画をわかりやすくまとめます(事業計画書の書き方)

短期間に多くの金融機関へ申し込むと、信用情報に申込の履歴が残り、かえって不利になる場合もあります。事前に相談して感触を確かめてから、本申込をするのがおすすめです。

融資に関するよくある質問

Q. 融資が通らなかった場合、同じ物件で別の金融機関に申し込めますか?

A. 可能です。金融機関ごとに物件の評価方法が異なるため、結果が変わることがあります。ただし、売買契約に融資特約が付いているか、決済期限に間に合うかなどを事前に確認しておきましょう。

Q. 書類の数字を良く見せれば、審査に通りやすくなりますか?

A. 絶対にしないでください。事実と異なる書類を提出すると、融資の取り消しや一括返済、法的な責任を問われる可能性があります。

ケース別:見直しの例

ケース 見直しの方向
年収に対して、借入額が大きすぎる 物件価格を下げる、自己資金を増やす、借入の少ない物件に絞る
築古で融資期間が短く、返済比率が高い 築年数の浅い物件・耐用年数の長い構造を検討する、自己資金を厚くする
他の借入が多い カードローンなどを完済・整理して、再度申し込む
自己資金の割合が低い 貯蓄を増やしてから挑戦する、頭金を増やせる価格帯の物件にする
書類や事業計画が弱い 収支のシミュレーションと、事業計画書を整える

断られたあとに、避けたい行動

  • 書類の数字を、事実と異なる内容に書き換える(違法行為になり得る)
  • 短期間に、多くの金融機関へ、次々に申し込む(申込履歴が信用情報に残る)
  • 不動産会社に任せきりにして、理由を確認しない
  • 条件の悪い融資を、焦って受け入れる

融資は、物件や属性との相性もあるため、冷静に条件を見直し、準備を整えて、再挑戦することが大切です(融資審査とは)。

まとめ

不動産投資の融資が通らない理由は、属性・物件の担保評価・資金計画・申込内容・金融機関の方針のいずれかにあります。断られたときは、原因を切り分けて条件を見直し、金融機関を変えて再挑戦することで、結果が変わる可能性があります。

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、特定の投資・融資・税務上の判断を勧めるものではありません。制度や数値は記事作成時点の一般的な内容です。個別の判断は、金融機関・税理士などの専門家にご確認ください。

最終更新:2026年10月

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地銀・信金・メガバンクの違い|不動産投資の融資先の選び方

地銀・信金・メガバンクの違いのアイキャッチ画像

地銀・信金・メガバンクの違い

不動産投資の融資を受けられる金融機関には、メガバンク・地方銀行・信用金庫・信用組合・政府系金融機関・ノンバンクなど、さまざまな種類があります。それぞれ、融資の対象とするエリアや物件、重視する属性、金利や期間の傾向が異なります。この記事では、金融機関ごとの特徴と、自分に合う融資先の選び方を整理します。

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契約書とペン

金融機関のタイプと一般的な傾向

タイプ 融資の傾向 注意点
メガバンク 属性の評価が高い人に対して、大きな金額の融資をしやすい傾向。金利は低めのことが多い 審査基準が厳しく、属性や物件の条件が合わないと対象外になりやすい
地方銀行 地元エリアの物件や、地元の顧客を重視する傾向。地域の事情に詳しい 融資対象のエリアが限られる。他県の物件では対応が難しい場合がある
信用金庫・信用組合 地域に根ざし、個別の事情に柔軟に対応してくれることがある 融資額や対象エリアが限られ、金利は高めになる場合がある
政府系金融機関 民間金融機関とは異なる基準での融資が検討される場合がある 融資対象や条件は商品ごとに異なる。個別に確認が必要(日本政策金融公庫の融資)
ノンバンク・ネット系 審査のスピードが速い、または独自の基準で審査する 金利が高めになる傾向がある

同じ種類の金融機関でも、支店や担当者、その時期の融資姿勢によって条件が変わります。ここに挙げた傾向は、あくまで一般的な目安です。

融資先を選ぶときの比較ポイント

  • 金利:変動か固定か、金利の水準はどうか(金利タイプ比較)
  • 融資期間:築年数や構造に対し、何年まで借りられるか(融資期間と築年数)
  • 融資割合・自己資金:物件価格に対して何割まで融資が出るか(融資割合(LTV))
  • 対象エリア・物件:自分が買いたい物件が、融資対象に含まれるか
  • 手数料・諸費用:事務手数料・保証料・繰上返済手数料など
  • 担当者との相性:相談しやすく、物件ごとの事情を理解してくれるか

金利だけで比べず、期間や自己資金の条件、手数料も含めた総合的な比較が必要です。

財務の資料とグラフ

融資先の探し方

1
自分の属性と購入したい物件を整理する
年収・金融資産・他の借入と、エリア・築年数・構造を明確にします
▼
2
複数の金融機関に事前相談する
融資の可否や条件の感触を、複数の窓口で確認します
▼
3
不動産会社・専門家から紹介を受ける
融資に強い不動産会社や、融資の相談ができる専門家に、紹介を依頼する方法もあります
▼
4
条件を比較して、本申込の順序を決める
金利・期間・融資割合などを比較し、有利な条件の金融機関から申し込みます

融資先に関するよくある質問

Q. メガバンクのほうが有利ですか?

A. 金利は低めになりやすい一方、審査基準が厳しく、融資対象も限られます。自分の属性や物件の条件によっては、地方銀行や信用金庫のほうが融資を受けやすいこともあります。

Q. 自宅の近くの金融機関で借りるべきですか?

A. 必ずしも近くである必要はありません。購入する物件のエリアで、積極的に融資をしている金融機関を選ぶことが大切です。

まとめ

不動産投資の融資先には、メガバンク・地方銀行・信用金庫・政府系金融機関・ノンバンクなどがあり、融資の傾向や条件が異なります。金利だけでなく、融資期間・融資割合・対象エリア・手数料を比較し、複数の金融機関に事前相談して選びましょう。

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、特定の投資・融資・税務上の判断を勧めるものではありません。制度や数値は記事作成時点の一般的な内容です。個別の判断は、金融機関・税理士などの専門家にご確認ください。

最終更新:2026年10月

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不動産投資の融資割合(LTV)|物件価格に対する借入比率の考え方

不動産投資の融資割合(LTV)のアイキャッチ画像

不動産投資の融資割合(LTV)

LTV(Loan to Value)は、物件の価値に対して、どのくらいの割合を借り入れるかを示す指標です。不動産投資の融資では、LTVが高いほど、借入の負担が大きく、金融機関から見たリスクも高くなります。この記事では、LTVの計算方法と、融資割合が融資条件や投資のリスクに与える影響を、わかりやすく解説します。

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財務の資料とグラフ

LTVとは?計算方法

項目 内容
計算式 LTV(%) = 借入額 ÷ 物件の評価額(または購入価格) × 100
例 評価額5,000万円の物件に、4,000万円を借り入れた場合 → LTV 80%
自己資金の割合 100% − LTV(上の例では20%を自己資金で用意)

金融機関は、物件の評価額(担保評価)をもとにLTVを見ます。購入価格と評価額が異なる場合は、どちらを基準にするかで、LTVの数字が変わります。評価の方法は、積算評価と収益還元評価で解説しています。

LTVが融資条件に与える影響

  • LTVが低い(自己資金が多い)ほど、金融機関は貸し倒れのリスクが低くなり、審査で有利になりやすい
  • LTVが高いほど、金利が高めに設定されたり、融資の条件が厳しくなったりすることがある
  • LTVの上限は、金融機関・物件・属性によって異なる
  • LTVが高いと、物件価格が下落したときに、評価額が残債を下回るリスクが高まる

評価額を下回る融資は比較的認められやすい一方、評価額を超える融資は、金融機関によって対応が分かれ、リスクも高くなります。

電卓と紙幣

LTVを上げる・下げるメリットとデメリット

メリット デメリット
LTVを上げる(借入を増やす) 手元資金を温存でき、他の投資にも回せる 返済負担が増え、金利上昇・空室の影響が大きくなる
LTVを下げる(自己資金を増やす) 返済負担が軽く、リスクが小さい。審査で有利になりやすい 手元資金が減り、投資効率(レバレッジ)が下がる

どちらが正解というものではなく、自分の資金余力とリスク許容度に合わせて、バランスを決めることが大切です。自己資金の考え方は不動産投資の頭金はいくら必要?で解説しています。

LTVを確認する手順

1
物件の評価額を確認する
金融機関の評価(積算・収益還元)を、事前に確認します
▼
2
借入額と自己資金を決める
必要な資金から、借入額と自己資金の割合を決めます
▼
3
LTVを計算する
借入額 ÷ 評価額で、LTVを求めます
▼
4
返済負担と収支を試算する
LTVを変えたケースの、返済額とキャッシュフローを比較します

LTVに関するよくある質問

Q. LTVの目安は、何%ですか?

A. 一律の基準はなく、金融機関・物件・属性によって異なります。不動産投資では、物件の担保評価に対して、一定の自己資金を求める金融機関が多い傾向があります。

Q. LTVが高いと、融資は受けられませんか?

A. 属性が高い場合や、物件の収益性が高い場合は、高いLTVでも融資が出ることがあります。ただし、リスクも大きくなるため、慎重な試算が必要です。

まとめ

LTVは「借入額÷物件の評価額」で求める指標で、高いほど借入の負担とリスクが大きくなります。LTVを下げると返済負担は軽くなりますが手元資金が減るため、自己資金の余力とリスク許容度に合わせて、収支を試算したうえで融資割合を決めましょう。

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最終更新:2026年10月

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不動産投資の担保評価と共同担保|融資条件の交渉ポイント

不動産投資の担保評価と共同担保のアイキャッチ画像

不動産投資の担保評価と共同担保

不動産投資の融資では、購入する物件を担保として金融機関に差し出します。担保評価が足りない場合には、自宅など他の不動産を追加で担保に入れる「共同担保」が求められることもあります。この記事では、担保の基本と共同担保の仕組み、メリット・デメリット、注意点を解説します。

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電卓と紙幣

担保とは?不動産投資での基本

担保とは、借りたお金を返せなくなったときに、金融機関が返済に充てるために、あらかじめ確保しておく財産のことです。不動産投資ローンでは、通常、購入する物件に「抵当権」を設定します。

  • 返済が滞ると、金融機関は担保の不動産を売却(競売など)して、残債の回収に充てることができる
  • 担保の価値が、借入額に対して十分かどうかが、融資の判断材料になる
  • 抵当権の設定には、登録免許税や司法書士の費用がかかる

担保の評価は、積算評価と収益還元評価などの方法で行われます。

共同担保とは

共同担保とは、複数の不動産を、1つの融資の担保にすることです。購入する物件の担保評価だけでは、借りたい金額に足りない場合に、他の不動産を追加して、不足分を補います。

項目 内容
担保にする対象 すでに保有している不動産(自宅・他の投資物件・土地など)
目的 担保評価を補い、融資額や融資条件を有利にする
抵当権 複数の不動産に、同じ融資のための抵当権を設定する

契約書に署名する様子

共同担保のメリットとデメリット

内容
メリット 担保評価が足りない物件でも、融資が受けられる可能性が広がる。融資額が増える場合がある
デメリット 返済できなくなったとき、購入した物件だけでなく、共同担保に入れた他の不動産も失うリスクがある
注意点 自宅を共同担保にした場合、返済が滞ると、住まいを失う可能性がある。担保から外すには、条件や手続きが必要になる
重要:共同担保は、リスクが大きい選択です。特に自宅を担保に入れる場合は、万一のときの影響を十分に理解し、返済に余裕のある計画を立てたうえで、慎重に判断してください。

担保・共同担保を考えるときの手順

1
購入する物件の担保評価を確認する
金融機関の評価額と、希望する借入額の差を確認します
▼
2
不足分を、他の方法で補えないか検討する
自己資金を増やす、借入額を減らす、物件を変えるなどを検討します
▼
3
共同担保にする場合は、リスクを確認する
万一のときに、他の不動産を失う可能性を理解します
▼
4
融資条件を比較して、慎重に判断する
共同担保を求めない金融機関も含めて、条件を比べます

融資割合の考え方は、融資割合(LTV)の記事も参考にしてください。

担保に関するよくある質問

Q. 共同担保を求められたら、必ず受け入れる必要がありますか?

A. 必ずしも受け入れる必要はありません。他の金融機関に相談する、借入額を減らす、自己資金を増やすなど、別の方法で解決できないかを検討しましょう。

Q. 共同担保にした不動産は、あとで外せますか?

A. 金融機関と協議して、一定の条件(残債の減少、他の担保の追加など)を満たせば、外せる場合があります。契約前に、外す条件を確認しておくことが大切です。

まとめ

不動産投資の融資では、購入物件に抵当権を設定して担保にします。担保評価が足りない場合は、他の不動産も担保にする共同担保を求められることがありますが、返済できないときに自宅などを失うリスクがあります。他の方法で解決できないかを検討し、慎重に判断しましょう。

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最終更新:2026年10月

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不動産投資の自己資金の貯め方|300万円を目標にする手順

不動産投資の自己資金の貯め方のアイキャッチ画像

不動産投資の自己資金の貯め方

不動産投資を融資で始める場合でも、頭金と購入時の諸費用、そして購入後の予備資金として、まとまった自己資金が必要です。目安として「300万円」という数字がよく挙げられますが、大切なのは金額そのものよりも、継続して貯められる仕組みを作ることです。この記事では、不動産投資の自己資金を貯める手順と、続けるためのコツを解説します。

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電卓と紙幣

なぜ自己資金が必要なのか

  • 頭金:融資割合に応じて、物件価格の一部を自己資金で支払う(不動産投資の頭金)
  • 諸費用:仲介手数料・登記費用・税金など、融資では賄えないことが多い(購入時諸費用)
  • 予備資金:空室・修繕・金利上昇に備え、手元に残す資金
  • 審査への影響:自己資金や預貯金は、融資審査で返済能力の裏付けとして評価される

自己資金が多いほど、融資の選択肢が広がり、購入後の安心感も高まります。

300万円を貯める手順

1
目標額と期限を決める
購入したい物件の価格帯から、必要な自己資金を逆算します
▼
2
毎月の貯蓄額を決める
月5万円なら5年で300万円、月10万円なら約2年半で300万円が目安です
▼
3
先取りで貯蓄する
給与が入ったら、使う前に別の口座に移します
▼
4
固定費を見直す
通信費・保険・サブスクなど、毎月の固定費を削減します
▼
5
収入を増やす方法を考える
副業・スキルアップなどで、貯蓄に回せるお金を増やします
月の貯蓄額 1年 300万円に届くまで(目安)
3万円 36万円 約8年4か月
5万円 60万円 5年
10万円 120万円 2年6か月
15万円 180万円 約1年8か月

契約書に署名する様子

貯めるときの注意点

  • 生活防衛資金は別に確保する:生活費の数か月分は、不動産投資の自己資金とは別に残す
  • 無理な節約は続かない:固定費の見直しを中心にして、続けられる水準にする
  • 借入で自己資金を作らない:自己資金をカードローンなどで用意すると、審査で不利になり、返済負担も増える
  • 資産運用との兼ね合い:投資信託や株式で運用する場合、売却時の価格変動で、必要なときに資金が足りなくなる可能性がある(NISAと不動産投資の違い)
自己資金の準備や、借入の返済状況は、融資審査の対象です。融資審査の流れもあわせて確認しておきましょう。

自己資金に関するよくある質問

Q. 300万円ないと、不動産投資は始められませんか?

A. 必ずしもそうではありません。物件の価格や融資条件によって、必要な自己資金は変わります。300万円は目安であり、少ない自己資金で始められるケースもありますが、予備資金は確保しておくことが大切です。

Q. 贈与や相続で得た資金は、自己資金に使えますか?

A. 使えますが、資金の出所を、金融機関に説明できるようにしておく必要があります。贈与の場合は、贈与税の扱いにも注意が必要です。

まとめ

不動産投資の自己資金は、頭金・諸費用・予備資金として必要で、融資審査でも評価されます。目安は300万円ですが、月5万円なら5年、月10万円なら約2年半です。先取り貯蓄と固定費の見直しで継続できる仕組みを作り、生活防衛資金は別に確保しましょう。

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※本記事は一般的な情報の提供を目的としたものであり、特定の投資・融資・税務上の判断を勧めるものではありません。制度や数値は記事作成時点の一般的な内容です。個別の判断は、金融機関・税理士などの専門家にご確認ください。

最終更新:2026年10月

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