仕事やプライベート共に「折れない心」を必要とする場面が増えてきます。
目標達成を目指す過程や上司からのプレッシャーなど、苦しさに耐えなければならない状況は多いものです。
そうした中でも、「折れない心」を持っている人がいます。
折れやすい心を持つ人と、折れない心を持っている人の違いは何でしょうか。
今回は
• 「折れない心」を持つ人の4つの特徴
• 心が折れてしまう人の3つの共通点
以上の3点から、「折れない心」を作る為の具体的な方法をお伝えします。
「折れない心」を持つのではなく折れにくい心を目指す
実は「折れない心を持つ人」は心が折れにくい(折られない)工夫を知っているのです。
人はすぐに大きな変化をすることはできません。
小学生の頃、九九を覚える際に1の段から順に覚えていきませんでしたか。
そこから徐々に2、3と覚えていく、それと同じです。
今あなたの周りにいる「折れない心」を持つ人も、折れないための練習を重ねてきたのです。
あなたも少しずつ折れない工夫をしていきましょう。
【少しずつで大丈夫】折れない心を作るたった5つの方法
一度に全てをやることはできません。1つずつ積み重ねることで、着実に「折れない心」は作っていけます。
では、折れない心を作るたった5つの方法を順に見ていきましょう。
過去と今、どれだけ成長したかをきちんと知る
今の自分を過去の自分と比べて、具体的にどれだけ成長したかを知る、という方法です。
折れない心を作る為には、自身の成長をきちんと知ることが大切です。
ここで重要なのは「成長の大きさ」に惑わされないこと。
例えば、早起きが苦手だったが、意識したことで今週から早起きができている。
これも立派な成長です。地位や年収、仕事の結果など目に見えるものや、大きな結果に固執する必要はありません。
自分の中での変化を成長と捉え、前に進めているという実感を持つことが大切です。
日常生活で「感謝したこと」に目を向ける
就寝前に一日の中で感謝したことを3つ思い出す、という方法です。
夜は心が不安定になりやすく、余計な心配事を抱えがちです。
すると一日にあった嬉しいことや幸せなことを忘れてしまい、憂鬱な気分で一日を終えてしまいます。
就寝前にノートやスマホのメモを活用して、今日一日で感謝したことを書き出しましょう。
不必要な心配事を減らせるだけでなく、自然と心が前向きになるのが分かるはず。
自分の意思で心をコントロールする為に覚えたい方法の1つです。
運動を意識的に取り入れ、日光を浴びる
日光を浴びて、軽い運動を意識することで脳内にセロトニンを出す方法です。
セロトニンとは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、日光浴や運動をすることで脳内に分泌されます。
オフィスワークで日光を浴びる機会が少ない人は、休憩時間に意識的に日光浴や軽い散歩を取り入れましょう。心をリフレッシュできます。
目標ができたら丁寧に道筋を作る
仕事やプライベートでの目標に対して具体的な行動目標を考える、という方法です。
心が折れやすい人は、目標までの行動が大まかでざっくりとしています。
そのため途中で何をすればいいか分からずに諦めてしまうのです。
例えば「8万円のカメラを購入したい」という目的に対して、「じゃあ8万円を貯めよう」という行動目標は大まかなものです。
もっと具体的に「1カ月目は1万円、2か月目からは2万円貯金しよう」これぐらい具体的にするとどうでしょう。
「それなら1カ月目はこんな生活にしよう」など具体的なアクションを思いつきませんか。
折れない心はこうした工夫でも作ることができます。
1日を0.8と考えて、0.2の努力を重ねていく
1日を1と考え、昨日と同じ自分を0.8、少し成長するために0.2の努力をしよう、という考え方です。
先にも少しお話したように、人はすぐに大きな変化はできません。
また、一度に多くのことを頑張ろうとしても、一日で出来ることは限られています。
そのため、毎日少しで良いから昨日の自分にはなかったものを足していく。
その積み重ねが「折れない心」の幹になります。
【書籍】ご自身のペースでゆっくり紐解くこともおススメです。
心理に関する名著は数多くあります。今回はその中でも特に良いとされるものを2冊ご紹介します。
ご自身のペースで、ゆっくりと深く学べることが読書の魅力です。
道は開ける 文庫版
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
①【折れない心】を持つ人の4つの特徴
冒頭で折れない心を持っている人は「心が折れにくい」工夫を知っている、とお伝えしました。
心が強い人はどんな工夫や考え方をしているのでしょうか。
ここまでにお伝えした「折れない心の作り方」と合わせて見ていきましょう。
②完璧を求めず、失敗してもすぐに頭を切り替える
問題が起こった時にすぐに自分の否を認め次の行動に繋げられる、ということです。
折れない心を持った人は失敗したこと、不安なことをすぐに次の思考に移します。
不安を不安のままにせず、具体的な解決策を考えるまでが早いのです。
失敗をした時に大切なことは、その経験から得た反省を次に活かせるかどうか。
心が折れやすい人は不安を抱える時間が長く、なかなか切り替えられません。
問題が起きたら否を認め、次の行動を考えることが大切です。
③1つの正解ではなく複数の正解を持っている
自分以外の意見があることを知り、より良い結果に繋げよう、という考え方です。
会社にいると、自分以外の意見に耳をかたむけ、判断する場面があります。
その際、自分が正しいと考え周りの声を受け入れない人がいますが、よくありません。
1人で考えられることやできることは本当に小さなものです。
会社は最善の方法で最大の利益を求めるチーム。
自分以外の意見に耳をかたむければ、できることは大きく増えます。
正解は1つでないことを意識するだけで様々な場面に、柔軟に対応できるはずです。
④辛い時に電話ができる友人がいる
自分一人で不安を抱えずに、周囲に話せる人を作る、という方法です。
折れない心を保つには、折れそうな要素を心に長く持たないことが大切。
不安な気持ちは人に相談することで、ずいぶんと和らげられます。
家族や友人、同僚など誰か一人でもいればいいのです。
ただ、話せる人がいない場合はSNSなども1つの方法。
同じ境遇で悩んでいる人の声を知ることで、自分は一人じゃないと思えます。
大切なことは電話ではなく、一人ではないと思えることです。すると心が落ち着き、次を考える余裕が生まれます。
⑤不安なことはそのままにせず向き合う
不安要素を心に長く置かない、ということです。
先にも少しお話しましたが、不安には必ず原因があります。
その原因を何もせず心に置いておくと、どんどんと心に余裕がなくなっていくのです。
すると不安でいっぱいで余裕がなくなり、心が折れてしまいます。
不安ができたら紙に書きだして、どうすれば解決できるか考えてみましょう。
解決策が見つかれば、不安は課題に変わります。不安をそのままにしないことが大切です。
心が折れてしまう人の3つの共通点
心が折れやすい人には共通点があります。自分に当てはまるものがあるか確認してみましょう。
当てはまることは悪いことではありません。何事も現状から改善するには、まず知ることが大切です。
極端な答えで白黒をつける
物事に対してグレーなことが許せない、という考え方です。
政治や人の価値観、仕事の進め方など、世の中には立場や考え方の違いから、答えを1つにできないことがあります。
これは他人の考えを受け入れる、という考えに繋がりますが、自分だけが正しいというのは間違いです。
答えは人それぞれの中にあり、絶対だと言い切れることはありません。
そのため白黒をつける人が理解できない答えに出会った時は、まずは否定せずに聞き入れましょう。
そのうえで自分の意見を考えればいいのです。そして答えが分からない時はグレーのままで一旦置いておきましょう。
いつかのタイミングで、答えが出るかもしれません。
できない自分を許せない
理想の自分と今の自分を比べて落ち込んでしまう、ということです。
理想を持つことは向上心があり、とても素敵なこと。
ですが心が折れやすい多くの人は、自分の理想を遠くの未来に設定しがちです。
「折れない心」で理想を持つための方法は、理想(目標)に対しての具体的な行動目標を考えること。
「折れない心」を持つ人は理想までの行動目標を作っています。
例えば、「カメラが欲しい」という理想ができたら、具体的にいくら必要で、お金はいつまでにどんな方法で用意するかを細かく決めているのです。
理想に対して必要な行動が分かれば、あとは1つずつ取り組むだけ。すると着実に理想に近づける自分になり、落ち込むことも減らせます。
また、アファメーションを活用するのも良いですね。
アファメーションに関しては、下記のページを参考にしてください。
大変な時に一人でどうにかしようとする
苦しい時に不安を吐き出せず一人で抱えてしまう、ということです。
先に少しお話しましたが、不安を心に持ち続けることは本当に良くありません。
人に話して和らげる、もしくは紙に書きだして不安を課題に変える。
とにかく不安のままにしている時間を短くしましょう。折れない心は不安を減らせば自然と保てるものなのです。
【まとめ】絶対に折れない心を持った超人はいません
折れない心を持っている人は、折れにくい心を作る練習をしてきた人です。
改めて今回お話した「折れない心」を作るたった5つの方法をお伝えします。
①過去と今、どれだけ成長したかをきちんと知る
②日常生活で「感謝したこと」に目を向ける
③運動を意識的に取り入れ、日光を浴びる
④目標ができたら丁寧に道筋を作る
⑤1日を0.8と考えて、0.2の努力を重ねていく
以上の方法や考え方を、どれか一つでも良いのです。
少しずつ取り入れていきましょう。人はすぐに大きくは変われません。
一日0.2の努力を積み重ねて、少しずつ「折れない心」の幹を育てていきましょう。