「あの人は仕事もできて人望も厚く、性格もいい」そんな三拍子そろったビジネスパーソンがいます。
仕事がデキる人と仕事のできない人の差は、どんなところにあるのでしょうか?今回の記事では、
・仕事がデキる人が押さえている”ツボ”3つ
・成功者の素質
・世界のトップ1割がやっている3つの習慣
を紹介します。
Amazon創業者ジェフ・ベゾス、マイクロソフト生みの親ビルゲイツ、投資の神様ウォーレン・バフェット。ニュースを賑わす世界のトップエリートたち。
彼らは一体何を考え、どうやって成果を出しているのでしょうか?世界のトップエリートに近づくために、彼らの習慣を紐解いてみましょう。
仕事がデキる人が押さえている”ツボ”3つ
報連相のツボ
上司に報告する時、「今、いいですか?」と聞く人がほとんどです。しかし、デキる人はこう聞きます。
「3分ほど、お時間よろしいでしょうか?」
前者と後者の違いは歴然です。前者の場合、「今、忙しいから後にして」と言われる可能性が高いです。
後者の場合、上司の心の中では(3分くらいなら…)と受け入れてくれます。
具体的な時間を提示することで、上司の許容度がまったく違ってくるのです。
もちろん、3分を超えてダラダラ話すのは厳禁なので、あらかじめ内容をまとめておく必要があります。
時間と成果を生みだすツボ
仕事は“時間”が命です。時間を効率化できるということは、成果を生み出すことと同等の意味があります。では、どうやって時間を生み出せばいいのでしょうか?
時間を生み出すには、スピードを上げる必要があります。
しかし、スピードにはいつか限界がきます。デキる人は、「二兎、三兎追う」方法でスピードアップを図ります。
二兎、三兎追う方法とは、行動1つにつき目的を2つ以上持たせることです。
「エレベーターの待ち時間に報連相を行なう」
「他部署に用があれば、別件についても話してくる」
「移動時間で読書する」
などです。「二兎追う者は一兎も得ず」という消極的な考えでは、いつまでたってもデキる人にはなれないでしょう。
欲張って、二兎三兎追うことでスピードと結果を倍にすることができるのです。
思考を整理するツボ
できる人は、いつも思考がクリアです。思考がクリアだから今の仕事に集中でき、成果を出すことができます。
では、どうしたら思考をクリアにすることができるのでしょうか?
それが「課題と問題の分離」です。
課題とは、問題を解決するための行動です。解決方法が出ている状態なので、解決することだけに集中します。
問題とは、事象のことでどうしたら解決できるかを考える作業です。問題を分析したり、原因を追究したりと、問題解決方法を考えることだけに集中します。
できない人は、課題と問題を混同して考えます。
すると、すべての問題に対して対処することになるので思考がクリアになれず、行動力が低下するのです。課題と問題を分離することで「今、すべき行動」に集中できるのです。
成功者の素質
成功するには応援されること
自分ひとりの力で成功はできません。成功するためには、みんなに応援される必要があります。
成功とは、いわば「神輿担ぎ」のようなものと言うことができます。神輿はそして1人では担げません。
みんなに担いでもらってはじめて音頭取りができるのです。さらに、神輿の上に登るには、すでに神輿の上にいる人に、引っ張り上げてもらう方が楽に上がれます。
人間関係の3タイプ
人間関係には3つのタイプが存在します。それが「ギバー」「テイカー」「マッチャー」です。
「ギバー」
「見返りを気にせず相手を助けたい」という考えの持ち主です。
「テイカー」
「見返りを多く与えてもらおう」という考えの持ち主です。
「マッチャー」
「ギバー」と「テイカー」のちょうど中間の考えの持ち主です。
この3つのタイプでは、「ギバー」が一番成功に近いタイプです。
この考えだと、すぐに上達し、スキルをものにするからです。ギバーになると応援者が集まってきます。すると結果的に成功できるのです。
「ギバー」になるには
「たくさんもらいたい」とまでは考えなくても、「やった分だけもらいたい」というのが本心ではないでしょうか?
しかし成功するには、とことん「ギバー」になる必要があります。どうしたらギバーになれるのでしょうか?
その答えは、自然とギバーになれる分野を選ぶことです。
自然とギバーになれる分野とは、「自分のやりたいこと」です。
自分のやりたいことであれば、見返りを無視してやり続けてしまうからです。結果的に相手に与え続け、ギバーになれるのです。
ギバーになるには自分のやりたいことをやればいいのです。
世界のトップ1割がやっている3つの習慣
情熱を注げることをする
世界の成功者500人に聞き取り調査を行ないまとめた本、リチャード・セント・ジョン著『世界の一流だけが知っている成功するための8つの法則』によると、世界の一流たちには共通した法則があります。
それは「情熱を注げることをやる」ことです。
なぜなら、自分が情熱を注げるものであれば、努力し、集中し、モチベーションも上がり、絶えず改善することができるからです。
Amazon創業者ジェフ・ベゾスもこう言います。
「自分の情熱を本当に注ぐことができる仕事を興し、それが顧客に大きな価値を提供できるものならば、成功への道は開かれている」
まずは、「自分が情熱を注ぐことのできる」分野を探すことから始まるのです。
イメージする
「原因と結果の法則」
「7つの習慣」
「思考は現実化する」
「ザ・シークレット」
世界のトップたちが愛読する“成功本”。その中で共通してみられたある“方法”があります。それが、「願望達成をイメージする」ことです。
願望達成をイメージするとは、自分の願望が叶っているイメージをし、それが叶ったかのように、喜び振る舞うことです。
「○○したい」ではなく「○○している」というように、未来形ではなく、現在進行形でイメージします。
人間には「認知的不協和」という心理があり、いくつかの矛盾する内容を認知する時、その矛盾にストレスを感じ、無意識にその矛盾を解消するような行動を取るといいます。
つまり、願望達成をイメージすると、願望と現実のギャップを埋めようとする心理作用が働き、本当に願望が叶ってしまうのです。
学習する
マイクロソフト生みの親ビルゲイツ、アリババ創業者ジャック・マー、テスラCEOイーロン・マスク。世界のトップたちが習慣にしているものがあります。それが「週5時間ルール」です。
週5時間ルールとは、どんなに忙しくても必ず週5時間は学習のための時間を取ることです。
具体的には、本を読み、思考を巡らし、試してみることが「学習する」ということになっています。週5時間というと、1日わずか「45分」程度の時間です。
1日45分、何か新しいことを学習することで、イノベーションを起こすような発見があるのです。人の数倍、数十倍も忙しい人たちが実践しているのに、私たちができない理由はないでしょう。
仕事のツボと世界のトップがやっている3つの習慣まとめ
仕事のツボとは、「炎上を防ぐ」ことです。炎上とは、これ以上深刻化すると取り戻すのに時間がかかることです。
デキる人は、炎上の一歩手前で手立てを打っているのです。「炎上の手前」に気づくためにはやはり経験と勉強しかありません。
世界のトップ1割の習慣は、意外とシンプルです。こんなにもシンプルなのに、なぜ成功者が少ないのかといえば、「実行に移す人が少ない」からです。
それを継続するとなると、さらに少ない確率になります。当たり前のことを、当たり前のように継続することで、成功への道が拓かれます。
泥臭い努力なくして栄光は訪れないのです。