スバリ!この記事では誰でも300万円の貯金のできる方法をお伝えします。マネーの専門家である私のところには、以下のような相談がよく舞い込んできます。
✔︎年収が上がっても貯金が増えない
✔︎このままでは老後資金が不安だ
✔︎不動産投資で早くリタイアしたい
✔︎お金がないので銀行から借りたい
などという相談です。結論からいえば、お金が貯まらない人は生活の収支バランスが合っていない、マネーリテラシーが低い人です。そして全くお金も資産もない人は、金融機関からの信用がなく融資を受けるのは難しいため、一足飛びに不動産投資でリタイアすることはできません。
一生お金に困らないようになるためには、まずは信用を積み上げることです。つまり、支払いの期日を守り、余計な支出を減らしつつ収入からコツコツ貯蓄を殖やしていくことが必要です。いきなり300万円を貯金するのは難しいという人は、200万円とか100万円とか、自分に合わせた近い目標を設定することからはじめてみましょう。
国税庁によれば、年収300万円台の割合が18.3%と、最も多いという調査結果が出ています。そこで今回の記事では、年収300万円の人が、
・お金を貯めるためのマインドセット
・年収が低くても300万円貯金できる方法
・お金を正しく扱うための7つのルール
を紹介します。いきなり無理せず、足元の生活の見直しから始めて徐々にマネーリテラシーを向上させていきましょう。1年あたりでは小さな努力でも、継続することで大きな力を発揮することができますので、読んだら是非実践していってください。
お金を貯めるためのマインドセット
“信用偏差値”を下げない
お金の貸し手である金融機関のほとんどが使っている「FICOスコア」と呼ばれる信用スコアをご存知でしょうか。銀行は、このスコアを参考に信用リスクに対する判断を行ないます。
スコアの下は300(信用が低い)から上は850(信用が高い)までの幅があり、平均は700だそうです。英語のTOEICみたいですね。一般的にスコアが低い人ほど、ローンを組むといった借り入れが難しくなります。このFICOスコアの算出に使う要素は次の5つです。
・請求書の支払い履歴 35%
・借り入れ限度中の現在の借入額の割合(少ないほど良い) 30%
・クレジット利用年数 5%
・借り入れの種類(学資ローンからクレジットカードまで) 10%
・過去12カ月の借り入れ申込書の数 10%
この数値から読み取れることは、たった一度の延滞が自分の信用スコアを大幅に下げてしまうリスクがあることです。そのため、期日までに請求額すべてを支払う習慣をつけておくことが大切になります。
普段は信用履歴に表示されない家賃やスマホ代なども油断しないようにしましょう。期日を守っていけば、あなたの信用スコアもコツコツと積み上がっていきます。
節約が続かない原因
節約の「成功」とは、何でしょうか?それは、節約を続けることです。節約を続けるためには、「節約が続かない原因」を知ることから始まります。
節約の続かない原因は、主に3つあります。それが「努力」「我慢」「面倒くさい」です。どんな人でも努力をしたり、我慢をしたり、面倒くさいことをする節約は続きません。この重荷を少しでも軽減することが、節約を続けるコツなのです。ではその具体的方法をみていきましょう。
節約を続けるコツ
節約を続ける具体的方法が2つあります。それは、「細かい節約をしない」「時間を使わない」ことです。順番に説明します。
細かい節約をしない
食費を下げたり、節電したり、1円でも安い買い物をしたりしないことです。こういった細かい節約は、労力のわりに効果が低いのです。「努力したのに数百円しか節約できなかった」となると続けるのが難しくなります。
時間を使わない
お金を節約するために、隣町のスーパーまで足を運んだり、電車ではなく徒歩で帰宅したりと、時間をかけないことです。これも労力のわりに効果が低いので、続けるのが難しくなります。
このように、対価として得られる効果が、費やした時間や労力に対する期待値と大きく乖離するような方法は、長続きしないのです。
どうしたら「節約」できる?
では、どうしたら節約できるのでしょうか? 最も費用対効果の高い節約方法があります。それは「固定費を下げる」ことです。
固定費は毎月必ず出ていくものです。毎月必ず出ていくものだからこそ、効果が高いのです。固定費を下げることは、節約の大きな一歩になります。
家賃
そして固定費の代表格として、「家賃」があります。毎月の家賃を5000円でも下げることができれば、年間6万円の節約になります。努力も時間もかけずに10年で60万円貯まってしまうのです。
保険
次に、家賃に次いで大きな固定費が「保険」です。保険は一度入ればそのままという人が多いです。しかし、年齢や環境によって保険の相性が変わっていきます。子供ができたり転職したりしたら、一度抜本的に保険を見直すことで大きな節約ができるでしょう。
その他
他にも、カードローンでの「分割払いをやめる」ことです。なぜなら、分割払いは大きな買い物をしたという感覚を忘れてしまうからです。
10万円の商品にも関わらず、毎月の支払いは3000円となると、「小さな買い物」くらいにしか思えません。分割ではなく、一括で払うことで、大きな買い物をしたという自覚が持てるのです。
誰でも300万円貯金できる方法
それではここから、いよいよ具体的に年収が低い普通の人でも300万円貯金する方法についてお伝えしていきます。
節約して300万円貯めよう
不動産投資、会社経営、起業など、将来何かするためにも、まずは300万円を目標にお金を貯めることが重要です。そして、その300万円はできるだけ早く貯めることが大切になります。
仮に年収300万円の人が3年で300万円を貯められれば、銀行も「この人は生活費を差し引いて年間100万円は貯められる人だ」と評価してくれることになります。現預金がどれくらいあって、それを何年で貯めたのか? これがあなたの社会的な「信用」の度合いを決めるものになります。
そして、なにより「自分はこれだけ貯められた」という自信にもつながります。自分の力でお金を貯めるというのは、経営者や投資家になるうえで、絶対に積んでおいたほうがいい経験であり訓練です。
もちろん、信用は一朝一夕にはできあがるものではありません。足元の生活を見直し、堅実にお金を貯めることからはじめましょう。
まず現状を知ろう
資産形成に必要な要素が以下になります。
・収入
・貯蓄率
・運用率
・運用期間
お金を貯める上で、もっとも重要な要素は、「貯蓄率」です。年収300万円の人が、3年で300万円の貯金をする場合を考えてみましょう。
年収300万円の手取り額は、210~240万円ほどなので、210÷12か月で=17.5万円です。1ヵ月1割の貯蓄率でも毎月貯金に回せる金額が月1.7万円なので、300÷1.7=176ヵ月、つまり15年近くもかかってしまう計算となります。これを3年間で貯めようとすると普通は難しいですよね。
仮に1ヵ月に貯蓄率30%を貯金に回せるとしたら、約5年で300万円を貯めれますが、
例えば都内一人暮らしの場合、生活コストは1ヶ月およそ14万円かかるので、17万円の手取りで1ヵ月、5.1万円を貯めるのは至難の業ということになります。
まず現状を知り、1ヵ月にどれくらいの貯蓄率が見込めるかを考えることから、300万円の貯金ははじまります。
お金を貯める前に考えるべきこと
お金を貯めるには、貯蓄率を踏まえた上で、次の2つのことを考える必要があります。
それが「運用率」と「運用期間」です。
運用率
運用率とは、生活費以外で投資に回せるお金のことです。これが高ければ高いほど、早く資産が築けます。
運用期間
運用期間とは、何年で1000万円貯めるか?ということです。具体的な時間を考慮し、運用できる期間を算出します。
仮に年率4%の金融商品に、月2万円を運用に充てることができれば、約10年で300万円貯まります。
ここは、現実的な数字を理解し、設定する必要があります。資産形成を行なう上で、この2点を考えることは、お金を貯める上で必要不可欠なのです。
投資を視野に入れる
お金を貯めるには、どうしても投資を視野に入れる必要があります。投資の1つである株式投資をする場合、注意すべき原則があります。それは「株価の上下に一喜一憂しないこと」です。
株投資で失敗してしまう人の定番は、株価が上がってから投資を始め、高値を掴むことです。高値になった株が下がりはじめ、怖くなって株式市場から撤退する。リベンジをかけようと再び高値を掴み、また損をするのです。この負のサイクルが、株投資において定番のまさに失敗例です。
株の上下に影響されることなく、長期保有を目的とした、金融商品を買うことがリスクの低い投資なのです。
お金と正しく付き合うために必要な7つのルール
投資や事業で成功している人たちは、お金との正しい付き合い方を知っています。そもそも、お金は無くなることがありますが「知識」は無くなりません。「知識」をどれだけ所持していても税金が課せられることはありません。お金に対する正しい「知識」を使えば、富を作り出すことができるのです。
ルール1:年老いた自分を想像する
若者が貯蓄を苦手な理由のひとつに、年老いた自分を想像できないことが挙げられます。スタンフォード大学の研究でそのことが明らかになりました。
バーチャル技術の研究室で大学生を対象にお金の使い方の実験を行ないました。現在の自分と同じ年齢のアバターを見せられたグループと、70歳になった自分のアバターを見せられたグループの二つに分けて実施しました。
どちらのグループも自分のアバターの動きに慣れ親しんだのちに、同じ部屋の人たちのアバターとも触れ合う機会をとりました。その後、大学生たちに 「1000ドルをもらったら何にどのくらい使うか」という質問をしました。
質問の回答には、
・愛する人に贈り物を買う
・退職口座に投資する
・楽しいイベントに使う
・当座預金口座に入れる
などの選択肢が与えられました。驚くことに70歳のアバターを見せられた学生たちは、同年齢のアバターを見せられた学生たちより、退職口座に入れる金額が2倍も高い結果となったのです。
ここから言えることは、年老いた自分を想像できれば、人は貯金したくなるということです。後先考えずに好き勝手にお金を使う癖がある人には、特に有効なマインドセットとなるでしょう。
ルール2:完璧な投資家を目指さない
退職口座を持つ人を対象にした全米経済研究所の調査によれば、投資について基本的な知識がある人は、知識のない人に比べて25%も口座の残額が多いことがわかりました。
基本的な知識があるといってもこの人たちは投資のプロではありません。ただ、株式のリターンが債券や現金のリターンを上回るという単純な事実を理解し、その通りに投資していただけです。
この現実を知っておけば、投資の初心者にありがちな、最適な決断をしなかったことを
後悔し続けることを避けて前に進むことができます。
ルール3:怠け者でもいい
株式のインデックスファンド(ウォーレン・バフェットのお気に入りなど)か、ETFに投資したら、そのまま放っておきましょう。
この作戦を貫けば、プロのファンドマネジャーを上回るリターンを上げることができます。実際、大勢の投資家を対象にした調査では、売買頻度の上位2割の投資家は、下位2割の投資家より、38%もリターンが少ない結果となっています。
ルール4:高い手数料を軽視しない
仮に、運用手数料が1.5%のファンドに10万円投資し、運用手数料が0.2%の別のファンドにも10万円投資したとします。
どちらも30年間運用して年率7%のリターンがあったとすると、前者のファンドは約50万円にしかなりませんが、後者のファンドは約70万円になっている計算になります。わずか1%の手数料で20万円の差が生まれるのだから、運用手数料は重要になります。
ルール5:自動的に貯金する
大きな富を得るには投資が一番いい方法だと思い込んでいる人は多いです。もちろん、投資で成功できればそれに越したことはありません。
しかし、どれほど運が良くても資金不足は補えません。確定拠出年金に登録したら給与から天引きでその口座にお金が入るようにしましょう。今は苦しくてもあとで大きな見返りがあるからです。個人退職口座には、毎月の給料日にかならず一定額が自動送金されるように手続きしておきましょう。
ルール6:分散投資が大切
ひとつの個別銘柄に大きく賭けるより、株式のインデックスファンドかETFに投資した方がリスクの軽減につながります。
ルール7:お金がすぐに必要なら株には投資しない
3年以内に家の頭金を払う計画があったり、数か月後に結婚資金が必要なら、貯金口座、譲渡性預金、マネーマーケットファンドといった安全な場所にお金を寝かせおきましょう。
株に投資してそのお金をリスクにさらしてはいけません。株式は長い目で見ればほかの投資より高いリターンをもたらしてくれますが、その分変動も激しいものだからです。たまたまタイミング悪く株が下がったときにお金が必要にならないよう、運用とは別の場所で保有しましょう。
誰でも300万円貯金できるお金のルールのまとめ
お金を堅実に貯めるコツは、とにかく節約することです。そのためにできることは、自分の生活費に必要な最低ラインを定めることです。多くの方がSNSやWEB広告の影響を受けて生活に必要な額を大きく上げてしまっています。
周りが車を買ったり、家を買ったり、海外旅行に頻繁に行っていたとしても、自分と比較しないことが大切です。周りと比較しだすと、自分も欲しがるようになるのが人情というものです。 注目を浴びるためにお金を使う方は、あとで苦労することになります。目立とうとして背伸びするよりも、小さくコツコツ努力していくことが大切です。
節約は本来、つらく苦しいものではありません。無理なくラクにできる節約が本当の節約なのです。 自然と習慣化できるしくみを構築することで、節約の成功、つまり「節約を続けること」ができるのです。
一番高利回りな貯金とは、やはり「収入」を上げることです。入ってくるお金が多ければ、貯蓄率も上げられ、結果的に運用率も上げられます。 ごく当たり前のことですが、これが一番手っ取り早く、リスクも低い方法なのです。収入を上げ、資産形成を行なうことで、300万円の貯金が達成できるのです。
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