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健康寿命って何?定義を知っておきましょう!

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今回は、「健康寿命の定義」というテーマでお話していこうと思います。

日本の平均寿命が延びたことにより、「人生100年時代」という言葉をよく見聞きするようになりました。

「人生の最後の1日まで健康的で有意義な生活を送りたい」という願望は、ほとんどの方が共通して持っているものではないでしょうか。

しかし、理想と現実の差はとても大きく、隔たりがあります。

長年の生活習慣や年とともにくる身体の免疫や機能の低下などから、病気の治療で通院生活を余儀なくしたり、入院期間が長くなったりするだけでなく、介護が必要な状態になり在宅介護や施設に入所する必要が出てくるなど多くの方が亡くなるまでに健康状態ではいられない期間が長くなってしまうのが現状です。

そんな現状のためか、これからの時代は健康寿命が大事だと言われています。

また言葉の意味だけではなく、今後の人生をいかに最期まで健康でいられるか、そのために日頃から何に気を付けたらいいか、気になりますよ。

しかし、一口に「健康寿命」といっても、実際の言葉の意味を理解している方は少ないと思います。

 

【健康寿命の定義】

健康寿命とは何かというと、2000年にWHO(世界保健機関)が提唱している指標のことで、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活可能な期間」と定義されています。

寿命を延ばすだけではなく、いかに健康で介護や支援を受けることなく生活できる期間を増やせるかを重要視しています。

そうは言っても人は年齢を重ねていくにつれ、どうしても体が思うように動かなくなったり、人に助けてもらわないと生活できない状態に至ります。

認知症の症状で日常の行動に支障が出てくる、一人で食事や排せつ等の日常生活に必要不可欠な行動ができないなどのような状態は、とても日常生活に制限がない状態とは言えません。

つまり、健康寿命は支援や介護が必要な状態に至るまでの健康的で自立した生活ができる期間のことを指すのです。

介護が必要な状態に至る原因は、認知症や脳卒中など様々ですが、意外にも多く挙げられるのは転倒による骨折や骨粗しょう症などの骨に関係する事例です。

特にそのような事例は女性に多く見られ、男性に比べて健康寿命が伸び悩む原因の一つとなっています。

ですから、女性は男性よりも健康寿命を意識した生活を心がける必要があると言えるでしょう。

【健康寿命と平均寿命の違い】

健康寿命とセットでよく聞く言葉に「平均寿命」という言葉があります。

平均寿命の定義は、0歳における平均余命(その年の年齢別死亡率で死亡していくと仮定した場合、0歳の者が生きるであろう平均年数)のことをいいます。

つまり、平均寿命はこの世に生を受けてから亡くなるまでの期間になります。

対する健康寿命は医療や介護に頼らず日常生活を送ることのできる期間です。

ですから、せっかく平均寿命まで生きていても、健康寿命が短ければ介護や支援を必要とする不健康な状態で長く生活することになります。

2018年に厚生労働省から発表されたデータによると、2016年の日本人の健康寿命は、男性が72.14歳、女性が74.79歳という結果が出ています。

同年の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳と出ていますので、両方の結果を比較してみると、その差は男性8.84年、女性12.35年になります。

つまり、男性は約9年間、女性は約12年間も医療や介護を受けて生活しているという状況が見えてきます。

健康寿命と平均寿命の間の健康ではない期間が上記で挙げた平均値のように長いと、介護をする側とされる側の生活の質(QOL)に影響が出るほか、医療費、介護費などの経済的負担も増大します。

以前は亡くなる直前まで元気でいることを「ピンピンコロリ」と言いましたが、今はいかにこのピンピンコロリを実現するかが社会全体や個人の課題となっています。

【食事で健康寿命を延ばす】

では、実際に健康寿命を延ばすにはどのようなことに気をつけなければいけないのでしょうか?

健康寿命は普段からの生活習慣と深く関わってきます。働き盛りの20代~40代のときの運動不足も原因の一つですが、同時に食生活もとても大切です。まずは、健康寿命を延ばすための食生活についてみていきましょう。

1.肥満にならない食生活

肥満は様々な病気を引き起こす原因の一つとなっています。

健康的な食生活を整える第一歩は、肥満にならないことが大事です。そのためには、1日あたりの摂取エネルギーと消費エネルギーの把握が大切です。

2.低栄養に気を付ける

年齢を重ねると、食事量が低下します。人によっては3食の食事だけでは必要な食事量が足りない場合も出てきます。

この食事量の低下や現代の食生活における栄養の偏りによって、身体に必要なエネルギーや筋肉だけでなく、内臓などを作るタンパク質といったような栄養素が不足して低栄養状態になります。

間食を利用しながら、体に必要なタンパク質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素を積極的にとるようにしましょう。

3.骨をつくる食事

上記にもお伝えしましたが、介護状態に至る原因は骨粗しょう症などの骨に関するものです。

一般的に日本人はカルシウムが不足しがちだと言われています。丈夫な骨を作るためにも、1日に700〜800mgのカルシウムを摂取することをおすすめします。

【健康寿命を延ばすには運動も大事】

やはり、食生活の改善だけでなく運動することも欠かせません。

運動することによって脂肪を燃焼し筋力の低下を防ぐほか、肥満の予防や骨を強くすることができます。

ですから、運動は健康寿命を延ばすには最適です。

しかし、現代の日本人は働く環境や生活スタイルによって運動のための十分な時間がとれていない方がほとんどです。

では、普段の生活習慣に運動を取り入れるにはどうしたら良いのでしょうか?

まず、日々の生活スタイルにちょっとした工夫で運動を取り入れることが大切です。

できるだけ車などの乗り物を使わずに歩いて外出する、エレベーターやエスカレーターはなるべく使用せず階段を使う、洗濯・掃除などの家事を利用して体を動かすといったように生活習慣を変えずに日常の中に運動を取り入れることをおすすめします。

特に運動の中でも有酸素運動がおすすめです。

ウォーキングや水泳、水中歩行などの有酸素運動は心肺機能を強くし、更に体力・持久力を高めることができます。

体力や食欲、運動量の低下を感じている高齢者には特におすすめします。

また、運動することによって、気分転換やストレス解消の効果もありますので、個人の体力に合わせて取り入れて心身ともに健康になりましょう。

【健康寿命の定義まとめ】

今回は、「健康寿命の定義」をテーマに4つの話をしてきました。

健康寿命と平均寿命のそれぞれの定義とそれらの違いについて、健康寿命を延ばすための対策についてはご理解いただけたでしょうか?

2018年の厚生労働省のデータでは、平均寿命と健康寿命の差が男性は約9年、女性は約12年と出ていると紹介しましたよね。

これでは、せっかく長生きしても長年健康ではない状態が続き、日常生活を楽しむこともできませんし、仕事でバリバリ働くこともできません。

また、経済的な負担も大きくなり、家族や配偶者の負担も出てくる可能性もあります。

そうならないために健康寿命を延ばすには、若い時から生活習慣に気を付ける必要があります。

その一つが丈夫な骨を作る食事、バランスのとれた食生活といった食に関することです。

もう一つが日常生活の中に運動を取り入れるといった運動に関することです。そこから生まれる健康は一番の財産です。

体が健康でなければ、仕事に打ち込むこともプライベートを楽しむことも難しくなります。

老後を健康的に過ごすには、日々の生活習慣の積み重ねがとても重要です。

今後の人生を充実させるためにも、「ピンピンコロリ」を実現させていきましょう。

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