あなたは手帳を持っていますか?
実際に手帳を持っていたとしても、それをうまく使いこなせていますか?
「とりあえずスケジュールを書いているだけ」とか「メモ代わり」程度に使っていたり、逆に、あれこれ書きすぎて、後から見ても何が何やら分からない状態になったりしていませんか?
実は、手帳は自分を変えるために大変役立つアイテムになります。
しかし、どんな素晴らしいアイテムでも、使いこなすことができないのであれば「宝の持ち腐れ」です。
え?
「手帳を上手に使うっていっても、なんかちょっと難しそう・・・」
って?
大丈夫です。
そんなに難しいことではありません。
ポイントさえつかめば誰でも手帳を使いこなせるようになります。
手帳の上手な使い方をマスターすれば、自分自身も変えることができますし、そうなると仕事も変わります。
今回は、自分を思うように変えるための「手帳の使い方」をお教えします。
手帳をうまく使いこなす3つのポイント
なにごとも、まずは上手な人のマネをするのが上達の近道です。
そこで、手帳の上手な使い方をマスターするために、「手帳をうまく使いこなしている人」の特徴を「うまく使いこなせていない人」と比較しながら見ていきましょう。
目標を書いている
手帳をうまく使いこなせていない人は、自分の目標を手帳に書き留めていません。
これは、自分の目標を考えていない、持っていないか、もしくは、考えてはいるけれど漠然としていて明確化できていないということです。
これでは自分を変えるアイテムにはなりません。
手帳をうまく使いこなしている人は、自分の目標をしっかりと考えて明確化し、それを手帳の目につきやすい部分に書いています。
こうすることで、四六時中目標を意識することになります。
人は、意識する方向に変わっていくものです。
ただ、目標といっても、はじめから壮大な目標を立てる必要はありません。
まずは、近い将来にやりたいこと程度の簡単な目標でいいので、見開きや1ページ目など手帳の目につきやすいところに書いてください。
計画を書いている
手帳を使いこなせていない人は、さしあたりの「予定」は書いていても「計画」を書いていません。
目標も書いていない、計画も書いていないということは、行き当たりばったりだということです。
それでは自分の思うように、自分を成長させていくことは不可能です。
反対に、手帳を上手に使いこなしている人は、「目標を実現するために何をすればよいのか」をしっかりと考えて計画を立て、その計画を「予定」の水準まで落としこんで手帳に書いています。
同じ「予定」でも、手帳を使いこなせている人と使いこなせていない人では、その質がまったく異なるのです。
時間は無限にあるわけではありません。
手帳を使って、しっかりと計画的に時間を使うことで、思うように自分を変えていくことが可能になります。
なお、とくに期限が決まっていないことでも、自分で期限を決め、それをしっかりと守るようにしてください。
自分を甘やかさないことです。
反省を書いている
目標を決め、計画を立ててそれを予定に落とし込んだら、あとはそれを実行していきます。
そして、もちろん、実行したらそれでOKではありません。
実行した内容を振り返り、反省点を手帳に書くようにしてください。
どんなにうまくいったときでも、まだまだ改善できるポイントはあるはずです。
妥協することなく熟考して、反省点を明確に見つけ出してください。
反省点を明確化することができたら、またそれを新たな目標に変換し、計画を立てて実行していきましょう。
目標、計画、反省、そしてまた目標へと続いていくこのサイクルを繰り返していくことで、自分を思うように変えていくことができるのです。
手書きの手帳をおすすめする理由
ところで、最近は、スマホやタブレットを手帳代わりに使い、手書きの手帳を持たない人も増えました。
先ほど説明した目標、計画、反省のサイクルも、スマホやタブレットなどでも十分できそうに思えるでしょう。
しかし、手書きの手帳を使うことには大きなメリットがあるのです。
ここで簡単な実験を一つしてみましょう。
他のことを考えながら、何か文章を書いてみてください。
どうですか?
簡単にできましたか?
難しいですよね。
このように書くという行為は、それなりの集中力を必要とします。
脳内で覚醒状態を司るシステムを「脳幹網様体賦活系」と呼びますが、実は、手を動かして文字を書くという行為には、この「脳幹網様体賦活系」を刺激し、集中力を高める効果があるのです。
書くという行為がもたらす効果は、これだけではありません。
手を動かして文字を書くことは、記憶力を高めることや、創造性を向上させる効果のあることもわかっています。
したがって、手書きの手帳を上手に使えば、脳を活性化し、さまざまなアイデアを生まれやすくすることができるのです。
これが、手書きの手帳をおすすめする大きな理由です。
実際に、一流のビジネスマンほどアナログな手書きの手帳を愛用しているものです。
手帳の選び方
では、どのような手書き用の手帳を選べばよいのでしょうか?
次に、手帳選びの基準を説明します。
種類
手帳の種類としては、昔ながらの綴じ手帳、ルーズリーフタイプのシステム手帳、複数のノートをカバーの内部に挟むタイプのモジュール手帳などがありますが、おすすめはシステム手帳です。
システム手帳は、用紙を差し替えることによって長期間使うことができます。
長期間使うとなると、愛着がわいてきます。
愛着がわくと、手帳を大切に使うようになりますし、字も丁寧に書くようになります。
字を丁寧に書くようにすると、見やすい手帳ができあがります。
愛着のある、見やすい手帳を使えば、先ほど説明した目標、計画、反省のサイクルも気持ちよく進めることができるようになるでしょう。
そうすれば、上手な手帳の使い方が身に付いていきやすくなり、結果的に自分を思うように変えていくことへとつながっていきます。
こういう意味で、システム手帳をおすすめするわけです。
サイズと用紙
書きやすく、見やすい手帳となるとサイズ選びも肝心です。
持ち運びやすさを考えると、小さめの手帳を選びたくなりますが、手帳のサイズが小さくなると字が書きにくくなりますし、その結果見やすさにも影響が出てきます。
書きやすさや見やすさを考慮すると、B6ないしA5くらいの大きさがおすすめです。
また、用紙ではスケジュール帳(ダイアリー)が大切になってきます。
スケジュール帳には、月ごとのマンスリータイプ、週ごとのウィークリータイプ、1日1ページのデイリータイプなどがあります。
目標、計画、反省のサイクルを書きやすいのは、1日1ページのデイリータイプですが、分厚くなってしまうというデメリットがありますので、持ち運びに支障が出るようなら、ウィークリータイプでもいいでしょう。
マンスリータイプは、単なるスケジュール管理程度に使用してください。
なお、最近注目されているバレットジャーナルという方法を応用するのもおもしろいかもしれません。
興味のある人は、調べてみてください。
最後に
「自分を変えたい、成長したい」と願うことは、一流の大人として当たり前のことですよね。
現状に満足してしまったら、そこで「もう終わり」です。
それ以上の成長は、いっさい見込めません。
「ありのままでいい」なんていうのは、アニメの中だけの話です。
自分というものは、それこそ自分次第でいくらでも変えていくことができますし、成長させていくことが可能です。
ここに説明したように、手帳を上手に使いこなすことができれば、自分の思うように自分を成長させ、変えていくことができます。
といっても、一朝一夕には変わりません。
日々のたゆまぬ努力が必要です。
毎日10分でも、15分でもかまわないので、手帳を書く時間、手帳と取り組む時間を継続的に持つようにしてください。
そのことが、あなたを「一流の大人」へと成長させることに役立ってくれるはずです。