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つみたてNISAってなに?商品を選ぶポイントは?

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2014年1月、少額投資非課税制度「NISA」が導入されました。

これにより、金融機関に開設したNISA口座を利用して一定の期間・金額内で株式投資信託や上場株式などに投資した場合、本来課税の対象となる売買益や配当金などに税金が課せられないことになりました。

その後、2016年の4月には未成年の方を対象にした「ジュニアNISA」が、そして2018年の1月からは積立投資専用の「つみたてNISA」も導入されています。

今回は、NISAのなかでも最も新しい「つみたてNISA」についてその特徴や商品を選ぶポイントを見ていきたいと思います。

【つみたてNISAとは】

ここでは通常の「NISA」との違いを比べながら、「つみたてNISA」の特徴を見ていくことにしましょう。

・非課税となる期間と上限金額

「NISA」の最大の特徴は、「一定の期間・金額内であれば投資によって得られた利益に税金が課せられない」というところです。

普通、投資によって得られた利益には約20%の税金が課せられるのですが、「NISA」ではこの税金がかかりません。
当然のことながら、「つみたてNISA」にもこの特徴が組み込まれています。

では、「NISA」と「つみたてNISA」ではどこが違うのかといえば、それは非課税で投資することのできる期間と金額の上限です。

通常の「NISA」では、非課税で投資することのできる期間が5年間に決められています。

ただし、5年が経過した時点で売却せずに保有している金融商品を新たな「NISA」の口座に移せば、さらに5年間非課税で運用することが可能になります。

この制度は「ロールオーバー」と呼ばれています。

また、投資金額の上限は、通常の「NISA」では年間120万円です。

これに対して「つみたてNISA」の場合、非課税で投資することのできる期間は20年間で、投資金額の上限は年間40万円になっています。

なお、「つみたてNISA」には、ロールオーバーの制度はありません。

・投資の対象となる商品と投資の方法

通常の「NISA」と「つみたてNISA」の違いは、非課税で投資することのできる期間と金額の上限だけではありません。

投資の対象となる金融商品も異なっています。

通常の「NISA」の場合、上場株式、REIT(不動産投資信託)、ETF(上場投資信託)、ほとんどの投資信託など幅広い金融商品が投資対象になっています。

一方で「つみたてNISA」の投資対象となる金融商品は、長期・積立・分散投資に適していると金融庁が判断した投資信託やETFに限定されています。

また、投資の方法について見てみると、「NISA」は一括と定期的な積立のどちらの方法でも商品を購入することができますが、「つみたてNISA」の場合は定期的な積立のみとなっています。

なお、「NISA」、「つみたてNISA」ともに、積み立てた資産はいつでも引き出すことができます。

一方で、NISA以外の他の口座で得た利益との損益通算や、損失の3年間の繰越控除は、「NISA」、「つみたてNISA」ともに不可能となっています。

【「つみたてNISA」のメリット】

「つみたてNISA」のメリットを見てみましょう。

・少額で投資ができる

投資といえば、まとまったお金が必要というイメージがあるかもしれませんが、「つみたてNISA」なら少ない金額から投資を行うことができます。

具体的な金額を見てみると、ひと月1000円からという金融機関が多いようですが、中には月100円から積み立てが可能な金融機関も存在しています。

・投資の対象となる金融商品が選びやすい

さきほど触れたように、投資の対象となる商品は金融庁が厳選したもののみとなっています。

特に初心者の人の場合、選択肢が多すぎると、どの金融商品に投資すればよいのか混乱してしまいがちです。

この点で、投資対象の数が限定されているというのは大きなメリットといえるでしょう。

・「ドル・コスト平均法」の効果が期待できる

「つみたてNISA」では、ある一定の金額で定期的に金融商品を購入し続けます。

このような方法は「ドル・コスト平均法(定額購入方法)」と呼ばれます。

「ドル・コスト平均法」では購入するのに使う金額は一定のため、自動的に金融商品の価格が高いときには少ししか買わず、安いときには多く買うということになります。

そうすると購入価格の平均が低くなるので、トータルで見ればより少ない金額でより多くの金融商品を買うことができることになるのです。

購入価格の平均が低ければ、当然のことながら利益は出やすくなります。

【「つみたてNISA」のデメリット】

「つみたてNISA」のデメリットについても見ておきましょう。

・元本割れの可能性がある

「つみたてNISA」の投資対象となる金融商品は金融庁が厳選したもののみとなっています。

しかし、このことは、必ず儲けが出るということを保証しているわけではありません。

対象商品となる投資信託やETFは元本の変動する商品ですから、元本割れとなる可能性も存在するということになります。

・投資対象の選択肢が少ない

投資の対象となる金融商品が厳選されているおかげで、特に初心者の人は商品を選びやすくなっています。

しかし、商品の数が制限されているということは、幅広く自由に投資対象を選びたいという人にとってはデメリットといえるでしょう。

【商品を選ぶ際のポイント】

・運用の方法

「つみたてNISA」の商品を選ぶ際のポイントとしてまず理解しておきたいのが、運用の方法です。

「つみたてNISA」ではETFも投資の対象ですが、メインの投資対象となるのは投資信託です。
投信信託は、インデックス型とアクティブ型に大別することができます。

インデックス型では、日経平均株価などのようなインデックス(指標)に連動した値動きを目指して運用が行われます。

これに対してアクティブ型では、指標をさらに上回るような値動きを目指して運用がなされます。

アクティブ型では資産運用をまかせることのできるファンドマネージャーを自分で選ぶ必要があります。

また、投資信託を保有している間には「信託報酬」という手数料がかかりますが、この「信託報酬」はアクティブ型よりもインデックス型のほうが安い傾向にあります。

このように見てみると、初心者の人の場合は、まずインデックス型を選ぶほうがいいでしょう。

・純資産総額

純資産総額とは投資信託が保有している株式や債券などの資産を合計した額のことです。

運用実績がよく、多くの資金が集まるような投資信託は、純資産総額が増加し、その結果さらに運用が順調にすすむことになります。

ほかの投資信託と比較して純資産総額が大きく、右肩上がりのものを選びましょう。

 

・投資先

どこの国に投資しているかということも、リスクとリターンという視点から商品を選ぶポイントになってきます。
この場合、投資先は、日本国内、先進国、新興国の3つに分けることができます。

このうちもっともハイリスクハイリターンなのは、新興国の株式などに投資しているケースで、反対に最もローリスクローリターンとなるのは日本国内の株式などに投資している場合となります。

ただ、中には複数の国に分散して投資を行っている投資信託もあります。

【まとめ】

今や世界は超低金利時代、貯金を積み立てたとしてもお金はほとんど増えません。

そこで、「じゃあ投資でもはじめてみるか」と思っても、どこに投資したらいいのかを初心者の人が選ぶのもなかなか難しいですよね。

その点、今回紹介した「つみたてNISA」なら、投資の対象となる金融商品も比較的選びやすくなっていますし、手元に大きなお金がなくても100円や1000円といった少ない金額から積立貯金の感覚で気軽に投資を行うことができます。

そして、投資で得た利益が非課税になるという点は、なんといっても大きな魅力です。

投資にチャレンジしてみたいという初心者の人や、コツコツとお金を増やしていきたいという人、ぜひ「つみたてNISA」をはじめてみませんか?

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