お金は生活をしていく上で絶対的に欠かせないものですが、そんなお金にも“生き金”と“死に金”というように大きく分類されることを知っていますか?
資産運用や投資を始める場合や、日頃のお金に対する考え方を見直している、節約を始めようと思っているという場合にも、生き金と死に金の分類は重要になってきます。
ただ、どういったものが生き金・死に金に分類されるのかというのは、実は人によっても異なっているのです。
そこで今回は、
生き金と死に金の意味と違い、そしてもし死に金が多くなっている場合に生き金へと変化させるお金の活用方法についてご紹介していきましょう。
生き金と死に金の意味を知りたい方はもちろん、お金について見直していきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
生き金・死に金とは?
生き金とは
まずは生き金と死に金の意味からご紹介していきます。
生き金とは、お金を使うことによって対価となるモノや体験を受け取る以外に、新しい価値を生み出す方法です。
お金はただ使っていればモノを消費してしまうだけで終わってしまいますが、そこから次につなげていき、自分にとって新たなスキルを身に付けられたり、知識を学んだりできることでお金は生き金になるのです。
また、生き金は自分のためだけではなく、他の人に使っても生き金として働いてくれます。
例えば自分の子どもの教育費は、自分ではなく子どもが成長するために必要な資金です。
他にも友人と交流を深めるために使った食事代や恋人とのデート代なども生き金に含まれます。
死に金とは
自分や他の人の人生でプラスに働くお金を生き金と呼ぶ一方、死に金は生きていく中でなくても困らない、プラスにならないお金を指します。
例えば、トレンドになっている高価なアクセサリーを自分のためだけに買ったとします。
これは自分の欲望を満たすためだけに使われたお金なので、生き金とは言えません。
わざわざ高価なアクセサリーを身に付ける必要もなく、トレンドということもありいつかは飽きられてしまう可能性が高いです。
そのため、アクセサリーに使ったお金は死に金と言えます。
他にも、ギャンブルは死に金に分類できます。
「ギャンブルは生きがいだから生き金だ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ギャンブルをしても自分を成長させることにはつながりません。
ただし、ギャンブルを仕事にしているプロは話が変わってきます。
仕事として本気でギャンブルをやっているため、一概に死に金とは言えません。
あくまでも娯楽の一環として節度ある楽しみ方をしたり、プロとして本気で研究し稼ぎに来ていたりするのであれば、その人にとってギャンブル代も生き金になるでしょう。
しかし、ほとんどの人にとってギャンブルは死に金となります。
お金持ちは生き金と死に金の違いを理解している
生き金と死に金のそれぞれの特徴についてご紹介してきましたが、お金に余裕があるお金持ちの人は生き金と死に金の違いを理解している、もしくは無意識に生き金を使っているという人が多いです。
生き金・死に金という考え方はあくまでも個人的な価値観によって分類が変わってきますが、お金持ちの人はお金を守るだけでなく活かそうと管理しています。
例えば、資産運用はただ資産を保有するだけでなく運用することで、生き金にしているのです。
お金持ちは生き金と死に金の違いを理解し、生き金を重視しているからこそお金持ちを維持できると考えられます。
貯金も必要だが、生き金を作るための投資も必要!
貯金も備えた方が良い
貯金されている方の中には今回の記事を読んでみて、「貯金を全て生き金に変えたとしても損をしてしまえば将来使えるお金がなくなってしまう」と感じた方も多いのではないでしょうか?
実は、貯金自体が死に金というわけではありません。
ただし、明確な意味がないままお金を貯めているようなら死に金となってしまいます。
例えば「将来子どもが大きくなって、大学に行くための費用を貯金しよう」、「家族で海外旅行に出かけたいから今のうちにお金を貯めておこう」など、目的がはっきりとしている場合は問題ありません。
何となく将来が不安だからという理由で貯めているのであれば、はっきりと目的を明確にするか、もしくは下記で紹介するお金の活用方法を実践してみてはいかがでしょうか?
余裕が出てきたら生き金づくりを始めてみよう
現在生活をするのに必死で、なかなか生き金を使えないという方もいらっしゃるかと思います。
生き金は無理やり使うものではありません。
無理やり使い、生活が危うい状況になってしまうようならそれは生き金ではないとも考えられます。
お金に余裕が少し出てきたタイミングで、少しずつ生き金を使っていけば良いのです。
例えば、自身のスキルアップのために資格を取得する学校に通うための費用が必要であれば、そのお金を貯める行為も生き金になります。
お金に余裕がなくても生き金づくりができている場合もありますが、基本的には生活が苦しくならないまでお金を稼げたり、貯められたりするようになったら生き金づくりを始めてみましょう。
貯金を生き金に変える、お金の活用方法
色々なことを経験してみる
貯金を生き金に変えたいのであれば、自分にとって有意義であることが大切です。
まだ何が将来に役立つかは分からなくても、色々な経験をしてみることで将来につながることを見つけられるかもしれません。
例えば、今まで興味はあったがやったことのないスポーツを始めてみたり、普段なかなか入らないお店に入ってみたりするのも良いでしょう。
色々な経験をするためにはお金が必要になってくる場合もあります。
自分にとってプラスに働くか、それともマイナスに働いてしまうかは別として、経験することは将来のための糧になってくれるでしょう。
自分の目標を達成するためにお金を使う
自分の目標を達成するために使うお金は生き金になります。
例えばメイクが好きで、コスメをたくさん集めていたとします。
ただただ集めているのであれば死に金になってしまいますが、「将来メイクアップアーティストになりたい」、「メイクに関する仕事に就きたい」という思いがあれば生き金へと昇華するのです。
投資を始めてみよう
将来につながるお金の使い方として手っ取り早いのが、投資です。
投資にも様々な手段がありますが、最初はリスクの低いものから始めていき、徐々に自分のライフスタイルややりやすい手法に合わせて、投資の種類を決めていきましょう。
投資の種類に関しては下記のページを参考にしてください。
投資でお金が増えていけば、またその分生き金に使えるお金が増え、人生をより豊かなものにしてくれることでしょう。
まとめ
生き金と死に金の意味、そして貯金を生き金に変える活用方法についてご紹介してきました。
せっかく頑張って貯めたお金を死に金にしたくない方も多いでしょう。
将来のためにも生き金として使っていき、さらなる資産を築き上げていくことも大切です。
生き金の使い方は人それぞれで異なります。
モノや経験に関する価値観が違っているため、生き金の分類も人によって変わってくるのです。
しかし、生き金の本質自体は変わりません。
生き金は基本的に自分や他人のために使うお金ですから、リターンを期待するものではなく自分にとって豊かな使い方ができるかどうかがポイントになってきます。
日常的に、死に金になっていないか、きちんと自分にとってプラスになっているかを考えながらお金を使ってみましょう。