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織田信長の名言に学ぶ、戦国時代を生き抜く3つのマネー術①

織田信長。
戦国の乱世に現れた天才武将であり、またの名を第六天魔王。
彼は戦国時代の常識を打ち破り、新たな世界を創造しようとしました。

そんな彼はいくつもの言葉を世に残していきました。その中には現在でも生かせる言葉が多数存在しています。

「是非に及ばず」

この言葉は、織田信長が本能寺の変の際に明智光秀が謀反を起こしたことを知って発したとされています。
是は良いこと、非は悪いことを指します。

つまりは「良いことも悪いこともない」となり「仕方がない」と解釈されているのが一般的です。「光秀のような優秀な人間に謀反を起こされたら仕方がない、どうにもならない」といったような諦めの気持ちとされています。

しかし例え本当に諦めの言葉だったとしても見方を変えれば、マネー術として生かせるのです。
「是非に及ばず」はお金に対しても言えることです。

お金は良いも悪いもありません。ただの道具であり、生きているわけでも死んでいるわけでもありません。そのことを教えてくれるのが、この言葉なのです。

「是非に及ばず」から読み取れるマネー術とはどんなものなのか?

【織田信長はどんな武将だったのか】

織田信長の幼少期は「うつけ」

まずは、言葉を残した者がどんな人間だったかを知るとしましょう。織田信長は、多くの日本人に天下人として知られている戦国武将です。

幼い頃は「うつけ」と呼ばれており、父親の葬儀の際、遅刻したあげく父親の位牌に抹香をかけて帰ったというエピソードはとても有名です。

そこからもわかる通り、信長は常識から外れた行動をたくさん起こしていた武将でした。代表的なのが「関所の撤廃」です。

当時は国をまたぐ際、関所を活用するのが当たり前で、そこを通るには税金が必要とされて、物流や人の交流の妨げとなっていました。

信長はそんな関所の撤廃を容赦なく行い、流通の活性化を進めました。また、楽市・楽座を取り入れ、既得権益の独占市場を破壊。商工業の取引を自由化しました。

これらの政策により地域経済が活性化し、関所の撤廃においては税金で潤っていた諸大名の力を削ぐことに成功しました。

加えて彼は新しいものが好きな武将としても有名で、1575年に行われた長篠の戦で武田勝頼率いる戦国最強の騎馬軍団を鉄砲隊によって撃破しています。

この戦いによって戦術や築城方法に大きな変化をもたらしたと言われています。そして天下統一を目前にしながらも部下である明智光秀の謀反に遭い、自刃しました。

信長が達成できなかった天下統一の夢は、信長を支えた部下である豊臣秀吉が成し遂げました。現在では信長が行った様々な型破りかつ斬新な手法が評価されており、多くの人が信長を愛しています。

【織田信長的マネー術①投資に目を向けよう】

「ものを言わない労働者」

資本主義を導入している国の多くが「投資術などを身に付けて、お金を稼いで裕福になることは良いことである」という考えを持っています。

お金を稼ぐことによって、自分の選択肢を増やすことができますし、さらには困っている人に対して寄付をすることができるようにもなります。

しかし、日本の場合は違います。日本は第二次世界大戦の敗戦国になって以来、アメリカに対して反抗しないよう「ものを言わない労働者」になる教育が行われたという説は有名です。

この説に信憑性を与えているのが、多くの日本人が汗をかいて長時間働いてお金を稼ぐことこそ美しいものだという考えが浸透している点です。その結果、日本はアジアの中で最も「マネーリテラシー」が低い国となってしまいました。

マネーリテラシー

マネーリテラシーとは、お金の知識レベルのことで、投資や資産運用、貯蓄などについてどれだけ理解しているかを示したものです。

マネーリテラシーが低い日本国民は投資に積極的ではなく、保守的な考えを持っている人が多い傾向にあります。そのため、せっかく投資をして稼ぐチャンスがあるのにそれを自ら手放している状態になっています。

これはとてももったいないことです。

今の日本人は守りに入っており、織田信長のように新しいことにチャレンジする心が失われています。織田信長のように新しいことに興味を持って、投資など新たなビジネスチャンスをつかむ必要があります。

【織田信長的マネー術②お金は道具にすぎない】

お金は道具

買物などに使うお金は、生活に欠かせないものです。

そのため、お金を将来のために貯める人が多いのですが、お金は道具であり、貯めることを目的にしてはいけません。先に述べましたが、お金は生きているわけでも死んでいるわけでもありません。

お金を貯めるだけでは自分の不安を解消させることしかできません。

お金は使ってようやく効果を発揮します。お金を使うことによって、生きるために欠かせない衣服や食材を購入し、資産を増やすために行う投資を始めることができます。

お金は自分の目的を達成するための道具であり、お金を貯めることを目的にしてはいけません。

手段の目的化

これを社会科学的な言葉で表すのなら「手段の目的化」と言います。

これは本来なら手段としての行為をすることが目的となってしまっていることを指します。上記で挙げた「貯金」が良い例でしょう。

本当なら貯金は、お金を貯めた先に旅行やマイホームの購入などの目的があるはずです。しかし、多くの人が目的を見失い、ただお金を貯めるだけが目的と化しています。

これは典型的な例であり、貯金以外にも節約やダイエット、結婚などもそうなる可能性は十分にあります。
そうならないためにも、常に自分の行為の先にある目的を意識する必要があります。

ですから、お金を稼ぐことだけを重要視してしまうと、お金を使って自分の夢をかなえるなど楽しい道を歩くことができなくなります。

お金をたくさん持つことで、自分の選択肢を増やすことができ、自由な時間を持つことができると知りましょう。

大切なのはお金を持ってその後どうするかを考えることです。お金を稼ぐことに人生の大半を費やすと、若いときにできたことが体力的に難しくなり、豊かな人生を送ることができなくなってしまいます。

誰であっても1日に使うことができる時間は24時間です。時間は待ってくれません。お金をある程度稼いだら1日でも早くどのような使い方をすればいいのかきちんと考えておくべきです。

【織田信長的マネー術③目的は明確に!】

目的を明確にする

お金を稼いだ先に目的を持つことが理解できたら、今度はその目的を明確にしてください。

億を超えるような大金が自分の手元に入ってきたときは、何にどのように使うか、目的が見えてこないはずです。このように目的がはっきりしなければ、今自分の近くにあるチャンスを見逃す可能性があります。

お金をどう使っていいのかわからず目的がはっきりしないままお金をたくさん持ってしまうと、どう使えばわからなくなり、どうでもいいことにお金を使ってしまいます。

このようなことにならないよう、お金を稼ぎながら同時にどう使うか目的をはっきりさせなければいけません。
この目的をしっかり見据え、達成させるのに有効な方法があります。

お金に対する思い込み

それは「思い込むこと」です。みなさんは「嘘から出た実」という諺をご存知ですよね。この諺は嘘が結果として本当になるとした意味合いです。

つまりは、嘘のようなことでも「自分ならできる!」と思い込んで行動すれば現実となるとも言えるのです。実際に、このような社会現象を「予言の自己成就」と社会学では呼ばれていたりします。

ですから、例えば「何十億と稼いで豪邸を建てる」といった冗談のような目的を持ったとしても、かなうと信じて行動すれば現実になることも大いにあるのです。

上記のことからも分かるように目的をはっきりさせることによって、お金を有効活用することができ、お金を無駄なことに使って失うリスクを抑えることができます。

 

今回話したマネー術については杉田卓哉著「信長から僕が学んだ勝つために一番大切なこと」で分かりやすく学ぶことができます。

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