人生を謳歌するブログ

伊勢神宮の参拝の仕方とご利益などについて

伊勢神宮は、三重県伊勢市にある神社です。

ちなみに、伊勢神宮の正式名称は単に「神宮」であり、「伊勢」はつきません。

なぜかといえば、他の神宮号を名乗る神社と区別する目的で「伊勢神宮」と呼ばれているからです。

なお、広い意味でいうと「神宮」には、天照大御神を祀る「内宮」(皇大神宮)と豊受大御神を祀る「外宮」(豊受大神宮)をはじめとして、三重県内の4市4町に存在する別宮、摂社、末社、所管社を含めた125の宮社が含まれます。

今回は、この伊勢神宮の参拝の仕方やご利益、お守りやパワースポットなどについて紹介します。

参拝方法

伊勢神宮の参拝に関しては、伝統的に行われてきた正しい参拝の順序や作法というものがあります。

まず順序ですが、外宮をお参りした後に内宮を参拝するのが正しい順序とされています。

これには「外宮先祭」と呼ばれる習わしが関係しています。

伊勢神宮の祭事の多くは、まずは外宮から行われます。

なぜかといえば、「伊勢二所皇太神御鎮座伝記」や「太神宮諸雑事記」によれば、天照大御神は自らの神饌(食事)を奉る神として豊受大御神をお迎えするよう告げられ、豊受大御神を迎えます。

そのあとから祭事を行うときには、まず豊受大御神を祭り奉ってから自らの祭りを行うように命じられたからです。

なお、内宮か外宮のどちらかだけを参拝したり、正宮(御本殿のあるところ)を参拝せずに別宮だけを参拝するのは「片参り」と呼ばれ、縁起のよくないこととされています。

以上のことを踏まえれば、まずは外宮の正宮、その後外宮の別宮、そして内宮の正宮、別宮の順番で参拝するのが正しい作法ということになります。

また、時間に余裕があれば、いちばんはじめに夫婦岩で有名な二見興玉神社にお参りして身と心を清めてから、外宮、内宮の順に参拝するようにするとさらによいでしょう。

次に、参拝の方法ですが、その前に参道の歩き方について注意しておかなければならないことがあります。それは、「参道の中央は決して歩かない」ということです。

参道の中央は、神様の通る道「正中」とされているからです。
また、参道のどちら側を通るかについても習わしがあり、外宮では左側、内宮では右側を歩くことになっています。

それではここから参拝の方法です。

まずは鳥居の前で一礼してから内部に入って手水舎で手と口を清めます。

なお、内宮には手水舎もありますが、五十鈴川に御手洗場がありますので、ぜひこちらで手と口を清めるようにするのがおススメです。

最後に、参拝の作法ですが、これは基本の「二礼二拍手一礼」になります。

個人的なお願いはNG?

伊勢神宮は個人的なお願いごとをするところではありません。

それは、伊勢神宮が神様に対して日ごろの感謝を伝え、国家の安寧や世界の平和など公の願いごとをするところだからです。

とはいうものの、伊勢神宮全体で個人的なお願いごとがNGなわけではありません。

個人的なお願いごとをしてはならないのは、御本殿のある正宮(皇大神宮と豊受大神宮)です。

どうしても個人的な願いごとをしたいなら、正宮参拝後、別宮を参拝した際にするようにしてください。

ご利益

伊勢神宮の正宮に祀られているのは、天照大御神と豊受大御神です。

天照大御神は、日本を作ったとされる神様で、日本の神様の中では最高位にあたります。

また、その名のとおり天を照らす太陽の神様であるとともに、皇室の祖でもあり、日本国民の総氏神でもあります。

この天照大御神のご利益は、国土安泰、開運、勝運、福徳です。

また、豊受大御神は、先ほども説明したように神饌を奉るために天照大御神ご自身がお迎えした神様です。

豊受大御神のご利益は、農業および漁業の守護、衣食住の産業振興、開運招福、厄除けとされています。

こう見ると、日本という国があること自体が、天照大御神と豊受大御神のご利益といえるわけです。

お守り

神社に行けば「お守りの購入」を考えている人も多いと思います。
そこで、伊勢神宮で授かることのできるお守りについて説明しておきます。

外宮のお守り

外宮で授かることのできるお守りは、

「御守」

「交通安全御守」(大と小があり)

「開運鈴守」

「学業御守」

「厄除御守」

「安産御守」

「守祓」(御守の中身の神札)

「海幸守」(海上安全、大漁満足)

の8種類です。

どのお守りを選べばよいかで迷ったときには、「御守」を授かるようにすればいいでしょう。

それは、「御守」が持っている人の健康と幸せを祈願したものだからです。

なお、縁結びのお守りはありません。

内宮のお守り

内宮でも、外宮と同じの8種類のお守りを授かることができます。

ただ、見た目や中身は異なりますので、同じお守りでも、外宮のお守りと内宮のお守りを両方合わせて持つようにすれば、パワー絶大です。

なお、外宮と同様に縁結びのお守りはありません。

別宮のお守り

ここまで見てきたように、外宮、内宮とも縁結びのお守りはありません。

ただし、別宮の中でも月読宮で授かることのできる小さなお守りには縁結びのご利益があるといわれており、月読宮そのものも縁結びに加え子宝、安産にも効果があるパワースポットになっています。

パワースポット

伊勢神宮は、全体が日本一のパワースポットであり、神宮内のどこへ行ってもパワーがみなぎっているのですが、その中でも特に強力なパワースポットが何か所か存在しています。

ここでは、伊勢神宮内の代表的なパワースポットを三か所紹介します。

三ツ石

外宮の正宮から別宮へ向かって歩いていくと、しめ縄に囲まれた石があり、これが三ツ石です。

伊勢神宮では20年ごとに式年遷宮という祭事が行われますが、三ツ石はそのときにお祓いがなされるところで、それゆえ「川原祓所」という正式名称があります。

この三ツ石からは強力なパワーが発せられていて、手をかざす人もいますが、神様に対して無礼な行為になるので、そのような行為はやめ、「二礼二拍手一礼」の作法で失礼のないようにしてください。

亀石

三ツ石から別宮に向かっていくと、小さな水路が流れており、そこに橋がかかっています。

この橋は一枚岩でできており、横からこの岩を見ると甲羅から顔を出した亀のように見えることから「亀石」と呼ばれています。

この亀石は、外宮敷地内にある高倉山古墳の入り口にあった岩だと伝えられており、太古からの神聖なパワーを発しています。

三ツ石と違って、実際に触れることが可能ですので、ぜひ直接触れてパワーをもらってください。

四至神

内宮の神楽殿近くには、社殿を持たない神様が石畳の上に祀られています。

これが四至神で、外宮の神楽殿近くにも祀られています。

四至神は「四至」(神域の東西南北四方の境界)を邪悪なものから守る神様で、この周りは強力なパワーで満ちており、敏感な人なら近くを通るだけで何かを感じるくらいです。

伊勢神宮の中でも最強のパワースポットといえるでしょう。

ここでも手をかざしたり、触れたりするのは絶対にやめ、「二礼二拍手一礼」の作法で参拝するようにしてください。

最後に

八百万の神々の中でも、その最高位である天照大御神が祀られている伊勢神宮は、我が国最強のパワースポットであって、日本という国があり、私たち日本国民が存在できること自体が伊勢神宮のご利益といえます。

そのような非常に神聖な場ですので、参拝した折には個人的な願いごとをするような欲深い行為は控え、日々、何不自由なくこの国で暮らせていることを感謝するようにしてください。

そのような心構えで厳粛な雰囲気かつ自然豊かな伊勢神宮を参拝することができれば、日ごろの疲れも癒され、気持ちもリフレッシュされるでしょう。

そして、また日々の努力を積み重ねていけば、その努力に神様のお力添えをいただくことができ、ビジネスもプライベートも運気が上がっていくはずです。

くれぐれも、我欲を満たすためのパワースポット巡り気分で参拝したりはしないようにしてください。